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  • ロイター
  • 2021年07月31日 06:35 (配信日時 07月31日 06:31)

NY市場サマリー(30日)株安・債券高、ドル上昇

[30日 ロイター] -

<為替> 株安を受けドルが他の安全通貨とともに上昇した。ただ今週は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のハト派な発言を受け、約1カ月続いたドルの上昇が腰折れ。週初からの下落率は5月初旬以来の大きさなった。

終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.32%高の92.181。ただ週初からは0.77%下落。週間としての下落率は5月第1週以来の大きさとなった。

この日の株式市場は下落。アマゾン・ドット・コムが前日、売上高の伸びが今後数四半期にわたって鈍化するとの見通しを示したことや、新型コロナウイルスのデルタ変異株の急速な感染拡大のほか、中国政府によるハイテク部門と教育部門に対する規制強化への懸念が重しになった。

BKアセットマネジメントのマネジング・ディレクター、キャシー・リエン氏は「1年の中で8月が金融市場にとり最も過酷な月になる傾向が強い」とた上で、「デルタ変異株や中国の先行き不透明性を巡る懸念が払拭されない中、市場は神経質になっており、株式相場の調整が長引くとの思惑も出ている。こうした中、ドルに安全買いが入った」と述べた。

安全通貨と見なされる他の通貨も買われ、円は0.26%、ノルウェークローネは1.27%上昇。

セントルイス地区連銀のブラード総裁の発言もドルの押し上げ要因になった。ブラード総裁は、FRBは今秋にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始すべきとし、債券購入プログラムを来年初頭に終了させ、必要に応じて来年中の利上げ実施を可能にするために「かなり速いペース」で縮小することが望ましいとの考えを示した。

ユーロは対ドルで0.26%安。ただ、1カ月ぶり高値近辺にとどまっている。欧州連合(EU)統計局が発表した第2・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は、前期比2%増、前年比13.7%増で、市場予想を上回った。

中国人民元は27日の下落をほぼ回復し、1ドル=6.4660元。

リスク資産と見なされる豪ドルとニュージーランドドルは下落。ただ2週間ぶり高値近辺にとどまっている。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3%下落し、6月中旬以来初めて4万ドルを割り込んだ。

<債券> 国債利回りは低下した。朝方発表された米個人消費支出統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)が近くテーパリング(量的緩和の縮小)を開始するとの観測が後退した。新型コロナウイルスのデルタ変異株感染を巡る懸念もくすぶっている。

終盤の取引で、指標10年債利回りは1.238%と、前日終盤の1.269%から低下した。

30年債利回りも1.894%と、前日の1.916%から低下した。

2・10年債の利回り格差は104.41ベーシスポイント(bp)に縮小した。

10年債利回りは7月に23bp低下し、月間としては昨年4月以来の大幅な下げを記録。5年債利回りも約19bp低下し、下げは昨年3月以来の大きさとなった。

6月の個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年同月比3.5%上昇と、1991年12月以来29年半ぶりの大幅な伸びを記録。しかし、伸びは市場予想の3.7%を下回った。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのマクロストラテジスト、ザッカリー・グリフィス氏は「予想を下回るインフレ指標が、FRBが近く金融政策の引き締めに動かないという見方を支えたようだ」と述べた。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁が、FRBは今秋にテーパリングを開始すべきで、債券購入プログラムを来年初頭に終了させるために「かなり速いペース」で縮小することが望ましいと述べたものの、債券相場は反応薄だった。

米疾病対策センター(CDC)は、デルタ変異株には水ぼうそう並みの感染力があり、ワクチン接種を完了している人にも感染する可能性があるほか、従来のコロナウイルスよりも重症化する恐れがあるという内部文書を公表した。

10年物価連動債(TIPS)利回りはマイナス1.176%と過去最低を更新した。

<株式> 下落して取引を終えた。売上高の伸びが鈍化するとの見通しを示したアマゾン・ドット・コムが値下がりした。指数は週間でも下落したが、月間ではS&P総合500種が6カ月連続で上昇した。

アマゾン株価の下落率は7.6%と2020年5月以降で最大だった。29日に発表した売上高の伸び率は第2・四半期に27%と、前期の44%から鈍化。第3・四半期は最大でも16%にとどまるとの見通しを示した。有料プライム会員からの収入が減速しているという。

アルファベットやフェイスブックなど大手ハイテク株もおおむね下落した。

ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「全体的な業績は好調だが、アマゾンなど昨年の勝ち組がきょうの市場に悪影響を与えている」と指摘。「市場は大手ハイテク株にけん引されてきた。ハイテク株が好調なら市場もそれに合わせて好調だが、そうでないときは下落する」と述べた。

米商務省が30日発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年同月比3.5%上昇と、1991年12月以来29年半ぶりの大幅な伸びを記録した。供給制約が物価を押し上げ、伸びは前月の3.4%からやや拡大。連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を引き続き上回った。

月間ではS&P500が2.3%高。ダウ工業株30種は1.3%、ナスダック総合は1.2%それぞれ上昇した。週間では3指数全てが値下がりした。

今月は好決算や米経済の回復継続が支援材料となったが、新型コロナウイルス変異株「デルタ」の急速な感染拡大やインフレ高進が懸念されている。

ダラーハイド氏は「変異株デルタや感染者の増加を巡りまだいくつかの不安要素があり、経済再開の鈍化や再び制限措置が課される可能性を懸念する声は根強い」とした。

個別銘柄では、日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が2%高。今年度のコア利益が増加するとの見通しを受けた。

カナダのレストラン・ブランズ・インターナショナルの米上場株も予想を上回る四半期利益を受け5.1%急伸した。

一方、画像共有サイトの米ピンタレストは18.2%安。29日、新型コロナウイルス対策の規制が緩和される中、米国内のユーザーが伸び悩んでいると明らかにした。

重機メーカーのキャタピラーは第2・四半期利益が市場予想を上回ったものの、株価は2.7%安となった。

四半期決算はおおむね予想よりも堅調で、リフィニティブによるとこれまで決算を発表した約300社のうち約89%がアナリスト予想を上回った。第2・四半期の増益率予想は89.8%と、月初の65.4%を上回っている。

米取引所の合算出来高は88億6000万株。直近20営業日の平均は約97億4000万株。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.43対1の比率で上回った。ナスダックでは1.58対1で値下がり銘柄数が多かった。

<金先物> ドル高・ユーロ安などが重しとなり、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比18.60ドル(1.01%)安の1オンス=1817.20ドル。一方、週間では11.30ドル(0.63%)上昇した。

外為市場では対ユーロでドル高が進行。ドル建ての商品として割高感が強まった金は売られやすかった。一方、6月の米個人消費支出(PCE)物価指数が朝方に発表され、食品・エネルギーを除く「コア指数」の伸びは市場予想を下回った。物価上昇の勢いが鈍ってきたとの思惑も、インフレヘッジ資産とされる金塊の逆風となった。市場の次の関心は、来週6日に発表される7月の米雇用統計に移っている。

<米原油先物> 需給引き締まりへの楽観的な観測を支えに3日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.33ドル(0.45%)高の1バレル=73.95ドル。週間では1.88ドル(2.61%)上昇。10月物は0.25ドル高の73.23ドルだった。

米欧やアジア各国で新型コロナウイルス変異株の新規感染者が急増している。ただ、新型コロナワクチンの接種が進展しているため、移動制限や都市封鎖などの感染防止措置の再導入は限定的で、エネルギー需要への影響は小さくなるとみられている。エネルギー需要の回復ペースが供給拡大より速いとの観測も浮上。インドではガソリン消費や工業生産が急速に回復していると指摘されている。

ドル/円 NY終値 109.70/109.73

始値 109.59

高値 109.82

安値 109.6

ユーロ/ドル NY終値 1.1870/1.1872

始値 1.19

高値 1.1904

安値 1.1852

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時01分 110*28.50 1.8948%

前営業日終値 110*12.50 1.9160%

10年債(指標銘柄) 17時01分 103*21.50 1.2256%

前営業日終値 103*08.50 1.2690%

5年債(指標銘柄) 17時01分 99*21.75 0.6904%

前営業日終値 99*15.50 0.7300%

2年債(指標銘柄) 16時59分 99*28.00 0.1878%

前営業日終値 99*27.13 0.2010%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34935.47 -149.06 -0.42

前営業日終値 35084.53

ナスダック総合 14672.68 -105.59 -0.71

前営業日終値 14778.26

S&P総合500種 4395.26 -23.89 -0.54

前営業日終値 4419.15

COMEX金 12月限 1817.2 ‐18.6

前営業日終値 1835.8

COMEX銀 9月限 2554.7 ‐23.5

前営業日終値 2578.2

北海ブレント 9月限 76.33 +0.28

前営業日終値 76.05

米WTI先物 9月限 73.95 +0.33

前営業日終値 73.62

CRB商品指数 218.0778 ‐3.1342

前営業日終値 221.2120

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