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シリコンバレーのベンチャーの買収にかかるよしなしごと

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シリコンバレーのソフトウェア産業はバブル。クラウド化が進んだソフトウェア産業では、資金を投下できる先は人材がメインゆえ、技術者人材難はみるみる激しくなってます。

エンジニアとかデザイナーの報酬はみるみる高騰中で、Googleが社員一律給料10%増という荒業に出たのはニュースになりましたが、他の会社でも人事が必死に給与体系をいじって社員流出を防ごうとしているところは多い。最近転職した人だと、前職の数割増みたいなオファーが最初から出てびっくり、なんていう話もちらほら。(ここ1−2年でいっきに給与相場が高騰しているので、コンサバな会社でしばしボーッ勤めていると、世間相場から乖離してしまう模様。)

(ただしソフトウェア系に限る・・・そういえば、昔「ただしイケメンに限る」ってのがありましたが、シリコンバレーの超高待遇は「ただしソフトウェアエンジニアに限る」という傾向が。)

そういう状態で、どうやって良い人材を確保するかというと、ベンチャーをもまるごと買ってしまうのですよ。で、中の人が働き続けたら、1年目と2年目にまとまった額のボーナスを出すといった約束で引き止めると。こういうのをtalent buyといいます。あからさまなケースだと、買収後、即座にサービスは潰しちゃったり。

ただし、talent buyでの買収金額はそれほど高額にはなりません。

エンジニア一人当たり50万ドルドルくらいが相場。ビジネス系の人はさらにその半分くらい(とほほ)。サーチなどの高度な技術者だと一人100万ドルくらいになったりする模様。talent buyでは、あまり人数が多い会社の買収は少なく、多いのは2人〜4人くらいの会社を☓(50万ドル〜100万ドル)というケース。要は2−4億円くらいの買収ですな。(もっと多人数のももちろんありますが)。基本的にはニーズが高いのはエンジニアなので、ビジネス系の人(営業とか)がごっちゃりいる会社がtalent buyされることはあまりありません。

(ちなみに、私が手伝っていた会社の買収はtalent buyではありませんでした。念のため。)

おまけ:世の中は狭い



さて、冒頭の案件で、買収される側の交渉の窓口は私だったのですが、相手側の交渉担当の人が、

「いやー、買収の交渉相手日本人なんだよ」

みたいなことを知り合いに話したそうな。そうしたら、その知り合いが

「だったら、僕の友達に日本人でその手の仕事をしてる人がいるから、彼女に手伝ってもらったら?」

と言われ、「なんて名前」と聞いたら、Chika Watanabeだったという・・・・笑。たまたま「相手側の交渉担当の人の知り合い」が私の大学院のクラスメートだったのでした。悪いことはできん。

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