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ノマドワーキングの許容は日本社会を豊かにする

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「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの
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長田 安司 幻冬舎ルネッサンス 2013-01-16 Amazon
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「『便利な』保育園が奪う本当はもっと大切なもの」を読んで色々考えさせられました。こちらの記事でも書きましたが、日本の問題を解決するためには、ノマドワーキングの許可は重要なテーマだと考えています。

親子の時間が増える

文脈的には「在宅勤務」という言葉の方がふさわしいですが、ノマドワーキングを許容すれば、親子の時間は増えるでしょう。

たとえばうちもまさに幼い子どもがいるのですが、ぼくは在宅勤務ができるフリーランサーなので、比較的多くの時間を子どもと過ごすことができます。たぶん、それなりに妻の負担も減らすことができているはずです。なにより子どもと一緒にいられることで、ぼく自身もハッピーになれます。

親子の時間が増えることでどのような社会的影響があるかは存じ上げませんが、少なくとも社会にとって悪い話ではないでしょう。待機児童、小一の壁などの、育児問題の解決にもつながると思います。巡り巡って少子化にも寄与しそうです。

生産性が向上する

業種、職種によって必ずしもそうだとは言えないのですが、特定の領域においては、ノマドワーキングが生産性の向上につながることは間違いない話でしょう。

たとえばぼくのようなライター仕事は、どう考えてもオフィス勤務は非効率です。100人ライターがいたら5人くらいは「オフィスじゃないと文章が書けない!」という奇特な人がいるかもしれませんが、そのためにオフィスを構えるのは合理的ではありません。

「パソコンがあれば一人で完結するような仕事」は、全般的にノマドワーキングの許容によって生産性は上がると考えられるでしょう。そうした仕事においては、オフィスへの通勤は機会損失であり、オフィスを構えることは無駄なコスト負担になります。

なお、賢明な読者のみなさまにあえて言うのも失礼ですが、ぼくはすべてのビジネスパーソンがノマドワーキングをすべきだ、と語っているわけではありません。職種によってはノマド化が不可能な場合もあれば、生産性が落ちる場合もあるでしょう。

問題は、今はほとんどの会社でノマドワーキングが許容すらされていない、ということです。ケースバイケースでノマド化を許容することで、組織全体、社会全体の生産性は向上すると、ぼくは考えています。

満員電車が軽減される

ノマドワーキングが社会全体に浸透することで、「満員電車」は過去のものにすることができるでしょう。特段の解説は不要ですが、地味にかなり大きなインパクトを与えてくれる気もします。

働けない人も働けるように

ノマドワーキングの許容によって、さまざまな事情でオフィスに通勤できない人も、支障なく働くことができるようになるでしょう。

たとえばうつ病、パニック障害などによって外出が難しい方も、在宅勤務が許されるなら、仕事の選択肢は増えるはずです。骨折や障害などで車いすを利用している方、その他障害があり移動が困難な人なども、働き方が変わっていく可能性があります。

たとえば障害者雇用に熱心なスワンベーカリーは、首から下が不自由な重度障害者も雇用し、口にくわえた専用機器で、伝票起こしの作業を行っているそうです(参考)。その気になれば病院でも仕事ができるというのは、究極のノマドワーキングではないでしょうか。

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未来をつくる企業内イノベーターたち  企業の中から社会を変えるソーシャル・イントラプレナーの仕事術 (KINDAI E&S BOOK)
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服部篤子 近代セールス社 2012-01-27 Amazon Kindle 楽天ブックス


というわけで、ノマドワーキングや在宅勤務の許可は、社会にとってポジティブな影響を与えると考えています。ぼく自身はノマドワーカーになって、働くことが圧倒的に楽しく、幸福になりました。満員電車嫌いですしね…。ぼくのような人間は少なくないでしょう。

そもそも、パソコンひとつあれば仕事ができる時代に、さまざまな個別事情を斟酌せず、全員一律毎日9時にオフィスに出勤して17時まで拘束される、というのはバカみたいに古い話です。

10年後には、この記事が古くさく感じられるくらいには、ノマドワーキングは一般化しているのでしょう。待つばかりではだめで、できるだけ早く変化を起こさないといけないと思います。まぁぼくには、こうして情報を発信するぐらいしかできないのですが…。


関連本。今から15年前のノマドワーキング本。面白そうなのでポチっておきました。言葉はさまざまですが、場所・時間に縛られない働き方というのは、昔からある種の憧れだったんでしょうね。

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人、われを「在宅勤務社員」(テレワーカー)と呼ぶ―本当の自分を取り戻すための52章
posted with ヨメレバ 松岡 温彦 実業之日本社 1998-07 Amazon
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