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親子のスキンシップをどう増やす? 美大生の発想にプロも驚き

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背景には共働き増加による親子時間の減少

今回のプロジェクトで「親子時間」や「スキンシップ」がテーマとして選ばれた背景には、専業主婦から共働きへと世帯の形が変化したことで、親子が一緒に過ごす時間が減ってしまったという社会課題があったという。

しかし最近になり、男性の子育て参加や育休取得数の増加など、子育てをめぐる状況は再び変化。コロナ禍による外出自粛や在宅勤務が増えたことで"おうち時間"も増し、親子が共に過ごす時間は再び増えつつある。

西川さんはこの状況をチャンスと捉えた。

「スキンシップを絵本の力で増やすというのは、時代の動きと合致しています。武蔵美の学生さんたちにはぜひ挑戦してほしいテーマでした」

美大生たちの奥深い考えが詰まった作品に

現在、メンバーは芸術家支援のプラットフォーム「BUNCA」のクラウドファンディングを利用し、制作過程を公開しながら絵本作りを進めている。

ムサビ絵本プロジェクト

出資は3,500円からで、金額に応じて絵本のほか、似顔絵の作成やお絵かき教室の開催などをリターンとして提供する。

絵本は受注に合わせて一冊ずつ印刷・製本するという。

クラウドファンディングを通した受注は7月末まで。絵本の完成は年内を予定しており、2022年1月から順次発送を予定している。


現在制作中の絵本のラフ画=ムサビ絵本プロジェクト

古屋さんは「どんなモチーフであれば小さい子が喜ぶのか、親子のスキンシップが自然に増えるにはどんな構成で絵本を作ったらいいかなど、全体のリズムや内容などを何度も会議を繰り返して考えました」とコメント。

「普段、美大で様々なジャンルを学んでいるメンバーがいろんな観点から意見を出し合って作る絵本です。絵本の対象である親子はもちろん、美術に興味のある人も過程を楽しめるプロジェクトだと思っているので、ぜひ一緒に楽しんでほしいです」と笑顔を浮かべる。

浅沼さんは「美大生はただモノを作っていたり、絵を描いていたりというイメージを持たれがちですが、とことん考え抜くというのが大学生の真価。メンバーが表面的ではなく、細部まで深く考えながら取り組んだ作品なので、いろんな人に手に取ってもらいたいです」と力を込める。


現在制作中の絵本のラフ画=ムサビ絵本プロジェクト

関連リンク:ムサビ絵本プロジェクトのクラウドファンディングページ

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