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教師の退職金減額の方法に強い悪意を感じる。

教師の駆け込み退職がニュースでも話題になっているが、個人的な意見としてはこの制度の明らかな悪意に対して強い憤りを感じている。というのも年度末で学期が終わるという誰もが知っている事実がありながら、あえてこの制度を施行したことに悪意を感じるということだ。この制度を施行した埼玉県知事も堂々と悪ぶりもせず、悪意があったことを認めていることに驚きを隠せない。「途中で辞めてしまうことに残念だ、無責任ととらえられてもしょうがない。3月末にすると経費がかかるからこの制度にした」。これはつまり、どうせ退職まじかの教師は多くが担任を持っていて途中で投げ出すことは難しいし、何より直前にこんな形で退職はしたくないだろう。だから、その気持ちを利用して経費削減のために教師の弱い部分をついてしまおうと言うことである。

なぜ、誰もが納得する年度末にやろうと思えば出来るにも関わらず、この時期に施行するのか。「1月末の案もあったがこの時期になった」という言い訳も全く意味が分からない。私が知りたいのは、なぜ教師の弱みに付け込んだ制度にしたのかという事である。確かに経費削減は必要だがこんな経費削減の方法はひどすぎる。確かに教師は教育という重要な立場にある存在であるが、その教師が最も大切にしている生徒を人質にとってお金をむしり取るような経費削減は一体何なんだろうか。辞める教師に対して生徒の顔を思い浮かばせ感情に訴え「途中で生徒をお金のために見捨てるなんて教育者として出来ないだろ?こんな形で退職なんて嫌だろ?何しろ30年以上も勤めてきたんだからね。だったら最後まで勤めて下さいよ。その代り退職金は減らすよ。」と言って自分たちの都合の良く経費を削減さする方法は一体何なんだ。脅しのつもりか?それでも教師を辞めると言っていることに対して文科省の大臣はなんと「誇りを持って最後まで勤めるべきだ」という。頭がおかしいのだろうか。教師の30年以上積み上げてきた誇りをお金との天秤にかけるような汚いやり方で経費削減を実施しようとしてなおも誇りを持てだとか言う。意味が分からない。人の心をもてあそぶのもいい加減にしろ。

この事実を突き付けられた教師はどう感じるのだろうか。こんなやり方をされたのではさっきまで勤め上げようとしていた気持ちも揺れ動くのは当然だ。生徒を最後まで見ないことに批判はあるとは思う。気持ちは分かる。でも、教師は30年以上勤めあげてきてこんな形で辞めることほど残念なことはないだろう。どの教師だって最後まで勤め上げたいのは当然だ。あと数か月に迫っていればなおさらその気持ちは周りで色んなことを言う人よりも何倍も強いはずだ。しかし、この決定はその教師の気持ちをもてあそぶ制度である。教師は今、30年以上かけてやってきた本来であればお金には変えられない財産をお金に換えられてしまったのだ。

経費削減は必要だ。退職金減額もしょうがない。そのことについては異論はない。でも、その経費削減・退職金削減のために人の気持ちを踏みにじるやり方で経費削減・退職金削減をする必要が一体どこにあるのだろうか?なぜ、普通のやり方で削減が出来ないのか。なぜあえてこんなやり方で削減するのか。多くの人が納得できるやり方が誰にでもわかっているのに、なぜあえてこんなひどい削減の仕方をするのか説明してほしい。

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