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  • krmmk3
  • 2021年07月03日 14:31

ついに日本で公開!「GODZILLA vs. KONG」

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※今回は個人ブログどうのこうの以前の問題で、映画の中身に大きく触れています。ご注意ください

相次ぐ上映の延期が重なり、他国から大いに遅れることになってしまったものの、ついに上映開始の時がやってきた映画「GODZILLA vs. KONG」。もちろんわたしは初日に見に行くことにしていました。こっちはどうしてもシャカリキになってでも見たい、そういう思い一色であったからです。

予告編ではコングはウォーバット(パンフに記載)というゴジラとは別の怪獣と戦う様子がありました。他にも別の怪獣が登場するのではないか? という期待もあり、勝手に妄想していたのが「チタノザウルスを連想するようなやつが出てくればいいなぁ」というものでありました。

チタノザウルスはゴジラ生みの親の一人、本多監督が最後に監督を務めた映画に登場する怪獣であり、「美女が野獣を殺した」というストーリーが取り入れられたこともあって、「ゴジラ以前、キング・コングの時代まで原点を戻して作られた、ゴジラのあり得たもう一つの姿」とわたしは考えています(ゴジラも初代は「美女が殺した」と言えなくもないですが、美女とゴジラの関連が希薄なため、キング・コングに近いとは言い難い)。こうした部分を反映しなくとも、本多監督への敬意として採用されてもおかしくない存在です。

ちょい役でもやられ役でもいいから出てきてくれたらうれしいなぁ、という妄想爆発で楽しみにしておりました。さてさて実際はどうだったか。

公開初日当日、さすがに仕事を放り出してまで映画に行くのは憚れたので店が終わってから最終の公開に行きました。時間はギリギリでしたが。混み方はそれなり。さすがに前側に座る人もいました。

オープニングは素晴らしい。これまでのシリーズのフォーマットを連想させる画面構成。それまでの怪獣たちが次々と倒され、残ったものはゴジラと・・・データ内に日本語で「キングコング」と書いてある!! 最高です。なんで映画のタイトルに「キングコング」を使わなかったんだろう。「キングコング: 髑髏島の巨神」はちゃんとキングコング表記になっていたのに。

出し惜しみなしでかなり早い段階でコングもゴジラも登場する熱い展開。特に疑問であった前作「ゴジラ キング オブ モスターズ」でなぜコングは動かなかったのか、の回答が(回答が目的ではないでしょうが)明確に示され、ゾクリと来ます。ただ、コングはいいんですがゴジラがどうにも見づらい。

アップに近い映像でゴジラの一部しか映らないか、建物のガレキや炎経由ではっきりと全身が映らない構図が多様され、怪獣の勇士を堪能しづらい映像になってしまっているのです。スピード感重視の演出にしたかったのでしょうが、やはり巨大怪獣は引きの構成も十分使ってナンボかと思うのですよ。

予告編で使われた船上で殴り合うシーンが印象的だったのでああした構図をもっと使うものと思っていたのですが、そっちよりアップの方が多めです。

そのせいもありますが、どうにも最後まで大乗することができない映画でした。本作は事前から「ゴジラ映画というよりコング映画になるだろうな」ということは予想できていましたし、実際そうでした。中盤、地球内部に侵入し、広大な世界に駆け出していくコングは実に楽しそうで爽快感がありましたし、ウォーバットとの戦いは1975年度版「キングコング」における大蛇との戦いを思い出させるもので、「髑髏島の巨神」のコングそのもの。

ここら辺の満足度は高いのですが、ゴジラとの香港決戦は、とにかく「ランペイジ 巨獣大乱闘」かよ、と思うほどビルぶっ壊しまくり。そうでなくても手話が出てくる点で同作を連想していたのに、怪獣演出まで似てくるとは。壊すのはいいんですが壊しすぎで、途中からゴミの中で戦っているようにさえ見えてきました。

思ったのは「コングは文明になじまない」ということ。どうりでかつて「キングコング対ゴジラ」でゴジラを都会に侵入させなかったわけです。コングにとって都会は自分ひとりポツンと取り残されて怯えと怒りをふるまく場所であり、それでも気丈に振舞おうとして逃げ出すよりも美女を求め、自分の力を鼓舞する男、それがコングです。

コングが無敵なのはロストワールドにいてこそであり、都会の中では文明の落とし子たるゴジラに苦戦するのは致し方のないところなのでしょう。

そして事前の本作最大の謎は「なぜゴジラとコングは戦うのか」という点でした。モンスター・バースシリーズのゴジラは人間とまともに戦おうとせず、敵は自分の生存や生態系を脅かそうとする存在と徹していました。それゆえ予告編で示された、本作ではなぜ人間に対し明確に攻撃の意志を示したのか、は注目点でしたし、多くの憶測が飛び交いました。

ですが、それとコングとの敵対がどうしても両立できず、困っていたのです。ゴジラは前作「ゴジラ キング オブ モンスターズ」で多くの怪獣たちを屈服させて実質的王となっており、しかもコングは基本髑髏島に籠っていて、ゴジラの生存や生態系を脅かす存在でもありません。

少なくともゴジラがコングを襲う理由はないはずですが、予告編では明らかにゴジラの方からコングに近づいていって、戦いが起こっていました。果たしてその理由は?

なんと本作が示したその理由は「ない」です。予告編にもあった「神話の時代から戦い続けている永遠のライバル」これがすべてです。ゴジラはコングの存在を察知したから襲い、コングはゴジラを見たら敵意を燃やす、それが大前提となっていたのでした。

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