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【パンデミックと東京五輪】子どもたちの〝動員〟巡り揺れる福島市 「学校連携観戦中止を」と医師会 市教委は「学校長の判断」 県は「安全対策講じる」

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県営あづま球場で東京五輪の野球・ソフトボール開催が予定されている福島県福島市が、学校行事として子どもたちを観戦させる「学校連携観戦」を巡って揺れている。福島市医師会は「児童生徒の招待は行わない」よう求める意見書を提出。熱中症のリスクに感染症の懸念が加わり、県議会でも中止を求める声があがった。しかし、県オリパラ推進室は「できる限りの安全安心対策をします」として実施する構え。福島市教委は現時点での中止は決めておらず「最終的には学校長の判断」とするにとどまっている。




【「人が動くと感染増える」】

 福島市医師会(岡野誠会長)が今月24日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長と内堀雅雄福島県知事宛てに提出した意見書には、学校連携観戦の中止が明確にうたわれていた。医師会が提示したのは次の3点だった。

 ①無観客で行うこと。仮に極力入場を制限するとしても、児童生徒の招待は行わないこと
 ②会場内での酒類の提供は行わないこと
 ③関連するイベントは中止または縮小すること

 「無観客というのはもう、チケットの再抽選ということになっているので、あとは何人入れるのかというところなのでしょう。人が動くと感染者は増えます。五輪も、海外からのお客さんは福島に来ないにしても、国内のお客さんが来るとどうしても人の流れができてしまいます。そこに児童生徒が含まれてしまうと、やはり感染リスクが上がるということはわれわれも経験してきました。ですので医療現場の声としては、やはり(学校連携観戦は)避けてもらいたいということです」

 医師会の山田準事務局長は、意見書の趣旨をそう説明する。

 「県営あづま球場で野球・ソフトボールを行うと決まった時には、観客の熱中症対策をお願いしますという依頼は来ていました。今回もそういうことなのかなということで準備はしています。五輪そのものに反対するということではなくて、役割はきちんと果たしますよ、協力はさせてもらいますけれども、感染リスクを考えるとこういうことを検討してくださいというお願いなんです」

 感染症の問題が無くても炎天下での感染には熱中症のリスクが伴う。ソフトボールの試合は7月21、22の両日、野球は28日に予定されているが、気象庁の過去30年のデータによると、7月21日の最高気温は29・4℃。28日は30・9度に達する。屋根の無いスタンドはさらに気温は上がると想定される。

 そこに加えてパンデミック。

 福島市では昨年12月に新規陽性者が急増。ひと月で294人が感染した。今年4、5の両月にも、新規陽性者数はそれぞれ100人を上回った。ここに来て再び増加傾向にあり、内堀知事は28日、「来月には、夏休みなどで、イベントや行事に参加する機会も増え、県内外で人流が増加することが予想されます」、「屋内外に関わらず、常に人との間隔を十分に確保するよう心掛けてください。また、お出かけされる場合には、事前に移動先の感染状況等を十分に確認し、感染が流行している地域への移動は控えてくださるようお願いします」などとするメッセージを発したほどだ。

福島市医師会が組織委などに提出した意見書。学校連携観戦の中止を求めている

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