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「ネットワーク生かし現場の声を都政に届ける」公明党東京都本部代表高木陽介衆議院議員

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ⓒJapan In-depth編集部

安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)

まとめ】

・都民ファーストとの信頼関係は完全に崩れた。

・公明党独自のネットワークをいかし、現場の声を都政に届けていく。

・オリンピックについては、国内外の様々なデータを踏まえた丁寧な説明が必要。

都議選の告示まで一週間余り。前回の都議選では「都民ファーストの会」と選挙協力を結んだ公明党だが、今回は再び自民党との協力体制に戻る。

各種調査では公明党苦戦の向きも伝えられる中、どのような戦略で都議選に臨むのか。公明党東京都本部代表高木陽介衆議院議員に話を聞いた。

■ 公明党苦戦が予想される中、現在の手応えは

安倍: 自民党やマスコミの調査、また公明党自身の発表でも今回の都議選では苦戦が予想されるが、党としての実感はどうなのか。

高木氏: 実際かなり厳しい面はあります。自民党は前回大きく負けたから、今回は保守系の団体や業界を固めているのでかなり堅実です。一方で東京都市部は内閣支持率が低く、その受け皿が立憲や共産になっています。都民ファーストの会の支持率が下がるかと思いきや、小池さんの支持率は未だに6割と高く、各政党とも運動量が少ない中で、(小池知事との)2連ポスターに小池さんが載っている都民ファーストの会はなかなか落ちてこないんです。

一方うちの党は、組織選挙、対面選挙、動員力でこれまでやってきたが、コロナでこうした動きが止まってしまっています。もちろんオンラインだとか様々なものを駆使してはいるのですが、これまでに比べると全然少なくかなり厳しい状況です。僕もいろいろ回っている中で、多くの方が「公明党さんは大丈夫、いつも勝つじゃない」おっしゃいますが今回は違うんです。これまでは厳しい中で頑張ってなんとか滑り込んできたんですが、今回は頑張っても滑り込めるかどうかというところです。

■ 前回選挙協力を結んだ都民ファーストとの関係

安倍: 公明党は前回の都議選で都民ファーストの会と組んでいたが、今回再び自公の協力体制に戻ることになった。この背景には都民ファーストの会との信頼関係が崩れたということなのか。

高木氏: 信頼関係は崩れましたね。少し詳しく経緯をお話ししますと、4年前は都議選の1年前に都知事選があり、そこで僕らは自公で増田さんを立てて負けました。これを受けて公明党としては、それも都民の選択だから小池都知事とは是々非々でという姿勢で構えたのですが、自民党はもう全部反対、予算まで反対するという姿勢を取りました。これによって、それまでのように自公で連携を取るということができなくなったのです。我々としては誰が知事であろうが都政を前に進めた方がいい考えだったので、都民ファーストの会とまず政策協定を結び、政策協力をやりましょうという前提のもとで、では選挙協力もしましょうということになったんです。政策協定を結んだ項目については実現したものも多くあります。例えばうちが主張した、私立高校の無償化などは実現させることができました。

しかしこの4年の間に、都民ファーストの会が政党としてのガバナンスがしっかりしてないということがあらわになってきました。小池さんは前回の都議選が終わってすぐ希望の党に行ってしまいましたし、これまでに離党者が8人もいます。またこれまで様々な協議の中で、幹事長同士で合意したのに持ち帰ってみると自分の党内でそれがまとまらないということが繰り返され、政党してどうなのかという印象が強くなってきました。

最終的にこの3月に議会でコロナ条例を都民ファーストの会が出してきたのですが、中身を見ると私たちが提言をしてすでに東京都が実施している項目ばっかりだったのです。パフォーマンスで実績作りをしたいと言うのが見え見えだったので、それは意味のないことですよと忠告もしたのですが、こともあろうにこれまでずっと小池さんを批判してきた共産党と組んでこの条例を成立させました。これはいったいどういう政党なんですかということで、都民ファーストとは協議さえできないという段階に陥っています。

安倍: 自民党都連会長の鴨下さんは自公で過半数を取れると自信を見せているが、過半数を取れた場合小池さんとの関係はどうなっていくのか。

高木氏: 自民党で単独過半数は行かないと思うので、自公でなんとか過半数とりましょうという所です。その中で小池さんをしっかり支えていくという姿勢になると思います。小池さんが都政をちゃんと前に進める一方で、こちらはこちらで現場の声をしっかり聞いていきます。

特に公明党の場合はネットワークがありますから、23区と30の多摩の市町村、そして島嶼部、それぞれの議員がしっかりと現場の声を吸い上げて、今東京に何が必要なのか、何が大事なのかということについて、自民党とも協議をしながらそれを実現していきたいと思います。当然それを小池さんとも協力をしながらやっていくということです

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