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【パンデミックと東京五輪】「世論高まれば止められる」「コロナ禍での開催は異常」~第2回女性たちの抗議リレーで学者や医師らが「NO」

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来月に開会が迫った東京オリンピック・パラリンピック開催に反対する女性たちの抗議リレー「私たちが止めるしかない東京オリパラ」の第2回が8日夜、行われた。ジェンダー視点から五輪の問題を研究している学者や医師など12人がリモート参加。

前回に続き「人々の命を脅かすのが五輪」、「『どうせ開催しちゃう』と考えるのは責任放棄」、「コロナ禍でのオリパラ開催は命と健康を尊重しない社会そのもの」などと五輪中止を訴えた。そのうち3人の言葉を、党首討論で57年前の思い出しか語れない為政者に贈りたい。次回配信は15日20時。




【「命を脅かすのが五輪」】

 関西大学の井谷聡子准教授は、スポーツとジェンダーをテーマに研究している立場から、オリンピック問題について語った。井谷さんが五輪問題の深刻さに気付いたのが2010年にカナダ・バンクーバーで行われた冬季五輪だという。

 「当時、私はトロント大学で勉強しておりましたが、カナダ政府が不当に占拠した土地で行われたのがバンクーバー冬季五輪なんです。当然、『先住民から盗んだ土地でオリンピックをするな』という反対運動が起こりました。リーダーの1人であるハリエット・ナハニーという女性が五輪会場とアルペン競技会場(ウイスラー)をつなぐ高速道路の建設に反対。

環境や先住民の暮らしを破壊するということで、工事中の道路を封鎖して抗議しました。それを受けて逮捕され、環境の悪い牢屋で肺炎を患い、釈放されてすぐに72歳で亡くなりました。とても衝撃的でした。先住民がホストネーションとして初めて参加すると大々的に宣伝された五輪だったのに、実際には、その土地を大事にしていた人を殺してまで開催されたのがバンクーバー冬季五輪だったのです。五輪の虚構性がすごく身に沁みました」

 弱者の権利が奪われたのはバンクーバーだけではない。

 「2008年の北京五輪のときには、100万人を超える人々が強制的に立ち退かされたと報告されています。2012年ロンドン五輪では、イーストロンドンという移民の多い地域が開発されて立ち退きの対象になりました。2014年のソチ冬季五輪、ソチは100年前ロシアによって引き起こされたチェルケス人虐殺の地なんですが、そこでも先住民であるチェルケス人の抗議に反して強行されています。

さらに2016年のリオ五輪では、何万人もの人々が立ち退かされたというのは皆さん、覚えていらっしゃると思います。特にファベーラと呼ばれる、奴隷制などの歴史のなかで代々貧しい、社会の深淵に追いやられた人たちががターゲットになりました。

そして平昌。韓国も日本と並んでジェンダー平等がなかなか進まない国ですが、平昌のエリアは女性たちが代々土地を所有していて、農業で土地を通じて自分たちの力を持っていたエリアだったんです。ここでも五輪の開発で土地を奪われました」

 「行く先々で開発業者と政府が結託して、人々を土地から無理矢理引きはがす。そこに居る権利を奪う、環境を破壊するということが繰り返されてきたんです。だから、人々の命を脅かすのが五輪だということがコロナ禍でようやく人々が気付いてくれたのかなと思います。こういう長い歴史があるんだということを覚えていただいて、東京大会の後も反五輪を皆さんに呼びかけたいと思っています」



作家で「反貧困ネットワーク」の世話人も務める雨宮処凜さんは、女性のホームレス化が進んでいると指摘したうえで「命や住まいを保障しないで路上に出しておいてオリンピックというのは通らないんじゃないか」と述べた

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