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50歳と14歳、同意があればいいなんて 立憲民主党自身の認識が足りない、反省を要する

自民党ならともかく立憲民主党内のワーキングチームの中で起きたというのだから、結構、ショックな出来事です。

「14歳と性交、逮捕不当」 立民議員、刑法改正で発言」(北海道新聞2021年6月8日)

「立憲民主党は7日、刑法の性犯罪規定見直しを議論する党ワーキングチーム(WT)の会合で、本多平直衆院議員(56)=比例道ブロック=が「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言し後日撤回していたと明らかにした。」
 ご本人は反省の弁を述べているようですが、そもそもこのような発言が出てしまうことが大きな問題です。失言というレベルでは済まないということです。

 どうやらこのワーキングチームでは、本多議員以外にも同種の発言や同調するヤジもあったとかで、結局、性行同意年齢の引き上げの合意ができなかったということなのですから、立憲民主党はかなり根本に立ち返って検証するべきでしょう。

 強制性行罪から暴行・脅迫の要件を取り払うことについては種々の疑義が示されているとおり、それが被害者保護には直結しないことはもちろん、えん罪の危険などの問題もあり、反対意見が出るのは当然のことです。

 しかし、類型的に同意に適した年齢かどうかという問題は一律に決めることであり、罪刑法定主義の観点からも問題はありません。

 問題があるとすれば何故、同意があるのに罰するのかということです。

 立憲民主党の男性議員たちが食って掛かったのはまさにこの点です。

 しかし、社会経験もなく成長過程の未成年の子が的確に同意ができないのは自明のことです。その年齢をどこで線引きするのかという問題です。

 14歳に引き上げは当然のことで15歳(中学生)は当然に保護の対象に含めるべきではないでしょうか。

 その線引きをどこにするのかはともかく、同意があればいいんだとか、言い寄られた場合でもダメなのかとか、男の発想、視点だけで女子中学生を見ているのが問題なのです。

 そもそも未熟な思考・判断しかできないのに、「同意」なんてあり得ないということに思い至っていないのは、その違いがわかっていないという意味でも自身が大人としての成長がないに等しいものです。

 50歳にもなる男が女子中学生からどのように見えているのかもわからないなんていうのは己を知らないだけでなく、精神の発達ができていないのです。

 ましてや50歳と14歳が真剣交際があり得るなんていうのも同じで、完全にアウトです。

 何だか時代錯誤も感じさせます。

 現在、結婚年齢は女性は16歳ですが、若すぎました。2022年4月1日より男性と同じく18歳に引き上げられます。

 16歳というのは古い因習による支配が未だに蔓延っていたということでもあります。

 立憲民主党の議員たちがこのような発想が抜けていないとしたら問題です。

女性の婚姻年齢を16歳から18歳に引き上げが晩婚化と少子化を助長するという時代遅れの発想

「十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き」なんていう時代ではありません。

 この時代は無理やり、親が決めた相手(家)と結婚させられ、妊娠させられ、嫁としてこき使われていたわけで、そういった歴史にも目を向ける必要があります。


2021年6月6日撮影

 ところで強制性行罪の同意年齢は、青少年保護育成条例における淫行とも異なります。ここでは真剣交際は除外されます。同意は当然として、その交際が真剣なものであれば処罰の対象にならないというものです。

 しかし、真剣なのか単に自分が発情しただけなのかの区別がつかないレベルの男たちが少なくありません。
17歳との淫行、恋愛 一体、何が違うのか 「真剣」という言葉の虚像
年齢差のある夫婦(カップル)が問題なのではなく、一方が若すぎること これで女性蔑視の典型

 従って、14歳との性行為は同意があればいいというものではありません。強制性行罪にはならないというだけでこちらも立派な犯罪です。

 本来であれば青少年保護育成条例ではなく国法として全国で統一すべきものですが、立憲民主党の議員たちが同意があっても逮捕されるのかという観点からいえば、現在でも14歳の女子中学生と同意があっても逮捕されます。50歳の男が14歳の女子中学生との関係で「真剣」なんて口にするだけで恥ずかしいことです。18歳未満だとは思わなかったという良く聞くセリフはいくら何でも女子中学生相手には通用しません。しかし、だからといって「真剣」はそれ以上に人として恥ずかしいレベルです。

 ですから根本的な発想が間違っているということです。

 立憲民主党は、この事態を重く受け止める必要があります。

 自民党支持層なら「こんな程度の発言」でも支持離れは起きません。

 しかし、立憲民主党は違います。単に厳重注意で済む問題でなく、きちんとした対応をしないと支持層の離反を招きかねません。

 本多議員らだけの問題ではなく、立憲民主党自身の問題という自覚が足りなさすぎます。

 ところで自民党議員たちがここぞとばかりに批判しているようです。

ブーメラン! 立民・安住議員の丸川五輪相“問責”要求に「50歳と14歳発言の方が問題」」(東スポ2021年6月8日)

 これまで自民党議員の女性蔑視発言が繰り返されていますが、同レベルでしかないのですが、自身を振り返ることができないようでは他者を批判する資格はありません。

杉田水脈氏の「お詫び」という言葉に反省なし だって女性蔑視ではなく敵視が信条ですから。黙認の自民党の責任は重い
LGBT理解増進法案を今国会で成立させよ これにすら反対する自民党議員の人権感覚の欠如

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