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体罰問題

大阪市立桜宮高校のバスケットボール部の顧問教員の体罰によって主将が自殺した問題が大きな話題となっている。痛ましい事件であることは間違いないが、今のところ、顧問教員に対する厳しい処分を求める声が多いようだ。
しかし単に顧問教員を処罰すればそれでよいというものではない。最近ではマスコミを含め体罰をした教員に対しては非難轟々といった感じであるが、単に非難するだけではなくもう少し深く掘り下げて考えてみる必要があると思う。

確かに体罰を行って良いという理屈はない。アメリカの数州では一定の体罰を許可しているようであるが、体罰に教育的効果があるのか疑問だ。体罰にも良い体罰と悪い体罰があって、愛情を込めた一定の体罰は良いではないか、といった意見もあるようだが私は賛成できない。だいいち愛情を込めた体罰なのかそうでないのかは外形上判然としない。
愛情を込めた体罰は許されるとなれば、そうした言い訳が横行するおそれもあり、結局、犯罪との違いすら分からなくなってしまう。やはり体罰は悪だということを前提に判断すべきだと思う。

そのうえで今回の体罰、自殺問題については、体罰があったことと自殺があったことは間違いないが、それ以外のことはよく分かっていない。まずは事実関係を詳しく調査すべきだろう。
その際には身内だけの調査にとどめるべきではなく、第三者をも入れた客観性、透明性の高い調査をすべきだと思う。そのうえで何故自殺にまで追い込んでいったのか、この点をも分析が必要だ。

私の回りには、自殺にまで及んでしまったのか残念だが、生徒の側においても日頃からの精神的なたくましさをどうやって醸成していくかも検討すべきだとの声もあるが、私も賛成できる。
死者にむち打つような事は厳に控えるべきだが、自分の命を大切に思い、自殺を思い止めるような精神的な強さ、我慢の心、思いやりの心、幅広い視野をもてるような心をいかにして教育して醸成させていくのか、こうした点をも追求されるべきだと感じている。教員の側にも生徒の側にも、どうしたら今回のような悲惨な事件にならずに済んだのか、両方からの分析が必要だと思う。

ところで大阪市の橋下徹市長が、今春の同校体育科などの募集を中止すべきとの考えを明らかにしているが、これはやり過ぎではないか、同校には様々な問題があるようだが、だからといって現に教育を受けている生徒達や受験しようという生徒達の期待や思いを摘み取ってしまうような措置はかえって良くない。それよりも問題点を調査分析した上で、体罰を行った教員やそれを放置してきた責任者へ責任の明確化としかるべき処分などが求められるべきである。

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