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  • ロイター
  • 2021年06月04日 14:25 (配信日時 06月04日 14:59)

再送日産EV「アリア」発売が遅延、半導体不足やコロナで 国内は今冬に


(本文最終段落の表記を一部修正しました。)

[東京 4日 ロイター] - 日産自動車の星野朝子副社長は4日、新型の電気自動車(EV)「アリア」の国内での発売時期が今年の冬になると明らかにした。これまでは「今年中ごろ」と公表していたが、半導体不足の影響や新型コロナウイルスの感染拡大などにより、投入が予定よりずれ込む。同日開いたアリア日本専用特別仕様車発表会で述べた。

アリアはEVとして世界初の量産車「リーフ」に続く約11年ぶりの世界戦略車で、日本を皮切りに欧米や中国などでも発売する。同社初のEVの多目的スポーツ車(SUV)で、運転支援などの最新技術を搭載する。カルロス・ゴーン前会長の不正などで傷ついた日産ブランドを復活させる重要な役割を担う車だが、発売遅延により中期計画で掲げた経営目標に貢献する時期は予定よりも遅れそうだ。

星野副社長は、当初の予定から発売が遅れる背景について「コロナ(の感染拡大)が思った以上に世界中で続いており、半導体不足の影響もある」とした上で、「世界中で新車ラッシュで、最新技術満載の車でもあり、1つ1つ丁寧にローンチをやっている(発売の準備をしている)最中だ」と説明した。発売が年内かどうかについては言及せず、「冬」という表現にとどめた。欧米などでの発売は、日本の発売から「2カ月くらい遅れる」との見通しを示した。

アリアの世界販売計画は非公表だが、星野副社長は「最初の1年間は数万台の単位で売れるのではないか。需要は欧州が一番高い」と語った。ゴーン前会長の経営体制時代は日本への新車投入が後回しで、「日本軽視」とみられていたが、アリアは日本で最初に発売し、特別仕様車だけでなく標準車も発売する。

ロイターが昨年取材した複数の関係者によると、最初の1年間に世界で約3万台を販売する予定。日本・欧米向けは栃木工場(栃木県上三川町)が手掛け、同工場での生産規模は当初は年間4万台、将来的に10万台に引き上げる計画。中国向けは現地生産する。

一方、政府が2日、新たな成長戦略として掲げたEV用の充電設備を現在の約5倍の15万基に増やす計画について、星野副社長は「とても頼りがいのあるインフラになる」と評価。ただ、すでに市中にある保有台数や今後の普及台数を考えると「(15万基では)十分ではないと思う」とも指摘。1基当たりの充電口数を増やしたり、自宅や会社でも充電できるようにするなど、さらに増やす必要があるとの認識を示した。

*本文最終段落の表記を一部修正しました

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