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韓国大統領の竹島上陸に日本が強い拒否反応を示した理由

 『環球網』が掲載していた「日本对待岛屿纠纷两面三刀 日俄准备打持久战」がいろいろな意味で興味深かったので、今日はこれについて少し。

1 記事の紹介

 いつものとおり最初に記事を翻訳したものを簡単に紹介させていただきます。

 日本は、韓国・ロシア・中国といった近隣と、終始関係がうまくいっていない。日本はロシアと南千島列島(日本名“北方四島”)でもめ、韓国とは独島(日本名“竹島”)で譲らず、さらに中国の釣魚島の主権に何度も挑発してき、四面楚歌の困難な状態に陥っている。

 おもしろいのは、韓国とロシアに対し、日本政府は異なる対応をしていることだ。韓国に対しては“メンツ”を重んじ、ロシアに対しては“あきらめ”ている。外交学院国際関係研究所の周永生助教授は「2013年に、日本と韓国とロシアの関係は大きく改善し、再び首相になった安倍晋三は政治手段を用い、関係を改善する」と述べている。

日韓関係
 2012年8月、韓国の李明博大統領は突然独島(日本名“竹島”)に上陸し、日韓関係は緊張した。2月22日は日本の“竹島の日”で、以前、日本の安倍首相は、毎年島根県で行っていたものを政府主催にし、1993年の「河野談話」を見直すと述べ、周辺国、特に韓国を心配させた。

 1月4日、韓国の第18代大統領となる朴槿恵は安倍首相の特使と会談した。ニュースによると、安倍首相は額賀福志郎に朴槿恵に「韓国は日本の重要な隣国」と伝える様指示を出し、島の問題に触れなかった。

 しかし、安倍晋三は近く、朴槿恵と会談する予定があるが、島の問題は避けては通れない。実際、韓国が実行支配する独島(日本名“竹島”)について、日本政府はどうしようもなく、繰り返し国際司法裁判所に仲裁を求めることしかできない。

 ある市場アナリストは「この行動は国内のナショナリズムを落ち着かせるためだけのもので、本質的な意味はない」と述べている。日本の苦しいところは、韓国もアメリカの同盟国で、アメリカは間違いなく自分のこの2つの小さいパートナーを争わせたりしない。

日露関係
 2012年12月、安倍晋三が再び首相になった日、ロシアは新型の偵察機を飛ばし、2日連続で、日本に向けたとばした。ロシアは、事実上、領土問題においてずっと我が道を行っている。

 ロシア国防部は、8月にサハリン島と千島列島で軍事記念活動を開催し、第二次世界大戦で犠牲になった水兵を記念する活動をすると述べている。以前にはロシアのメドヴェージェフ首相が南千島列島(日本名“北方四島”)に上陸し、国後島とエトロフ島を視察した。

 日露の争いはヒートアップしており、メドヴェージェフが上陸した後、日本政府はロシアの駐日本大使に「強い遺憾の意」を表し、「日本政府はこのような視察を受けることができない」と述べた。ロシアの各種の行為に対し、日本は口頭で、「強い」抗議をしたり、「交渉を進める」他、何もできない。

 日本各地では「北方四島早期返還」のスローガンを見たり、「北方四島の日」が制定され、国民に「北方四島」を忘れるない様に呼びかけている。日本の数度の強い抗議を受けても、ロシア側は依然として我が道を行っており、態度は断固としている。

 実は、独島(日本名“竹島”)と比べて、日本人は南千島列島(日本名“北方四島”)を重視している。日本には多くの北方四島関係の団体があり、北方四島のことは、小・中学校の教材にも出てくる。日本政府は、日露間の問題が短期に解決することないことはよく知っており、長期戦を覚悟している。


2 個人的感想

 日本が隣国と仲が悪いと言っておりますが、中国の方が、新中国建国以来、(チベット)、韓国、ソ連、ベトナム、インドなどと次々と武力衝突を起こしており、中国の方が領土問題では隣国と揉めているのに、良く日本のことをどうこう言えるなというつっこみはいつものことなので、置いておきます。

 言われて見て、ふと確かにそのとおりと思ったのが、確かに日本には「北方領土」の関係団体は多く存在するが、竹島の関係団体は島根県がいろいろ頑張っている位で、とても全国的に多くはないなという点です。

 理由はいくつかあり、竹島が基本的に無人島だったのに対して、北方領土には戦前日本人が住んでいたわけで、彼らの関係者が多く存在するということもあるでしょう。

 しかし、やはりより大きな問題は冷戦構造の中で、ソ連は憎むべき「敵」とされていたことや、戦時中の韓国に対する行為から来る様々な思いが韓国を批判することを妨げていたという面があるのではないかと思っております。

 基本的に中国は、「アメリカあっての日本」(日本はアメリカがいるから、中国に対し強硬な態度を取っている?)という発想で、アメリカなしには何もできないと思っているわけですが、軍事的にもアメリカに頼り切っている日本としては、確かにそういう面も否定できません。

 そういう意味で、領土問題として竹島があることは知っていてもそれほど関心を払っておりませんでした。李明博大統領は明らかに、寝た子を起こしてしまったわけで、政策としては最悪の部類に属する失政かと思っております(中国が尖閣上陸を目指す香港活動家の出航を認めた理由)。

 おそらく韓国が実行支配しているのだし、同じくロシアが実行支配している北方領土にロシア首相が上陸しても、通り一遍の抗議で終わったことから、大したことがないと思ったのでしょうが、韓国側としては予想外の強い日本の反応に少し驚いたというところではないでしょうか。

 多分日本はどこかで、韓国は同じアメリカの同盟国で、冷戦時代の「敵」であるロシア(ソ連)とは違うとどこかで思っていたところがあったのではないかと推測します。それが「敵」と同じ行動をとったわけで、拒否反応が起こってもある意味当然の反応だったかと思っております。

 ただ、日本側もあまり偉そうなことは言えないのは、野田政権は明らかに尖閣国有化にあたり、中国の反応を見誤ってしまったわけで、同じく「寝た子を起こした」ような状態になってしまったのは、失政以外の何者でもないと考えます。

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