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産業医が教える「3年以内にいなくなる新入社員」に共通する"ある言動"

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すぐに会社を辞める新入社員は、どんな不満を抱えているのか。産業医として年間1000件以上の面談をしている武神健之さんは「入社3年以内に辞める社員には2つの共通点がある」という――。

ニューノーマルの春に桜を見ている男性
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/monzenmachi

2020年の新入社員は「不完全燃焼」だった

今回は、入社数年以内の社員たちとの面談から見えてきた、入社から3年以内にいなくなってしまう社員について考えてみたいと思います。

コロナ禍の新入社員たちとの面談で多かった相談は、仕事量が多すぎて大変だとか、先輩たちが優しくないなど、ネガティブな内容ではありませんでした。むしろ、社会人1年目としてやる気満々な気持ちが、コロナ禍のため期待していたように満たされないという内容が多かったです。

・リモート勤務推奨のため、もっと会社に出社して仕事を覚えたいのに、出社させてもらえない。

・ちょっと先輩に確認したいことやわからないことがあった時、在宅勤務だと気軽に先輩に相談できない(から仕事がそこで止まってしまう)。

・楽しみにしていたアフターファイブなんてない。

社会人になるにあたって持っていた期待やエネルギーが不完全燃焼……。そんな声が多いのが印象的でした。

一人暮らしの部屋は、在宅勤務には狭すぎる

中には、切実な相談内容もありました。

社会人になり一人暮らしを始めたA君は、あえて会社の近くに住み仕事に没頭するつもりでした。寝るために帰るだけと思っていた一人暮らしの小さい部屋は、在宅勤務を続けるには狭すぎて、椅子や机等の家具もしょぼくて、この環境で一日中在宅勤務すると気分が暗くなってしまう。週末も同じ部屋で過ごしていると気分転換なんてできない(でもコロナのため外出が怖くてできない)という相談には、私も同情するしかありませんでした。

アフターコロナの時代が来れば、きっと彼らがもっと仕事や遊びに満足できる状況になるはずです。その時まで、頑張って欲しいと思います。

辞める新入社員は「自分と他人を比較」する

私が産業医として勤務する会社では、昨年は入社してすぐに辞めてしまう新入社員はいませんでした。これは転職への不安が抑止力になったことが大きいと思います。

しかし、入社して3年以内に辞めてしまう新入社員もいることも事実です。そのような社員たちには2つの共通点があります。

1つめは、常に自分を他人と比較していることです。

社会人になったら他人と自分を比較してはいけません。その理由は、他人と比較することは高い確率で自分を楽にはしてくれないからです。

多くの新社会人は今まで、同学年の人と比べることで、「自分のレベル」を把握していました。しかし、社会人になると、自分より30学年以上年上の人もいます。しかも全員新人の自分より仕事を知っている人たちです。そのような人たちと自分を比べても、落ち込む以外ありません。

オフィスで落ち込んでいるビジネスマン
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/AH86

社会人が比較すべきは「過去の自分」だ

また、一般的に会社にはレベルの近い人が集まることが多いため、今まで平均より上だった人も、新しい集団では半数が平均以下になってしまいます。他人と自分を比べること自体が間違っているのです。

そして、他人と自分を比較する人の中には、その比較した他人を追い越した時点で満足してしまい、成長が止まってしまう人もいます。

しかし、社会人は、昨日の自分よりも今日の自分、先月よりも今月、1年目よりも2年目と、過去の自分よりも成長していることが最も大切です。これから30年以上続く職業人生上、大切なのは現時点での能力よりも、個としての成長と、それによる「これからの」能力なのです。いずれ自分はできるようになれるという、揺るがない信念をもっていればいいのですが、他人と自分を比較する人はどうしてもそうは思えないようでした。

わからなくて当然なのに、知ったかぶりをする

2つめの共通点は、知ったかぶりをするということです。

入社1〜2年目の社員は、仕事のことを知らない、わからないのが当然です。多くの場合、周囲も、知らない、わからないものと考えていますので、素直に教えてもらう姿勢が大切です。所属が変われば、解釈や方法が変わる可能性もありますので、知っていたことであっても、一度きちんと教わったほうがいいのです。

たとえ、知っていたりわかっていたりしたとしても、周囲にとっては単なる驚きであり、あなたが優秀だという評価にはつながりません。なぜならば、社会人は知っていることや、わかっていることではなく「態度・行動・結果」で評価されるからです。

また、知らないことやわからないことを聞くことが許されるのは、若手社員の特権です。この時期、素直に聞けない人は、この先も聞くことができるようになりません。この時期は、わからないことをいろいろ聞くことで、上手に質問をする技術が身につく時期でもあるのです。知ったかぶりは、その全ての機会を逃してしまいます。

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