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【アマゾン】、Prime Nowが終了!アプリも別にローンチし、テスト後に機能として統合?

■ネット通販最大手のアマゾンは21日、時短宅配の「アマゾン・プライムナウ(Amazon Prime Now)」を年末までに終了し、同サービスをアマゾンのウェッブサイトやメインのアプリに統合することを発表した。

アプリの選択などをなくし、シンプルにネット注文できるようにすることでシームレスなショッピングを実現する。

プライムナウは2014年12月、ニューヨーク・マンハッタン地区の一部地域にて開始。最短1時間で注文品を宅配するサービスは、当時の年会費99ドルのアマゾン・プライム会員のみを対象にしたもの。

なお2時間の宅配は無料だが、1時間宅配の手数料は7.99ドル。対象商品はペーパータオルや電池、おもちゃや本、一部食品など「エッセンシャル」と呼ばれる生活必需品2.5万以上だったのだ。

プライムナウは徐々に対象地域や対象商品を拡大し2015年にはスプラウツ・ファーマーズ・マーケットなど地域の食品スーパーから生鮮品を含む食品も時短宅配の対象となった。

アマゾンが2017年にホールフーズ・マーケットを買収したことで翌年2月には、ホールフーズ本社のあるテキサス州オースティンにダラス、バージニア州バージニアビーチ、オハイオ州シンシナティの店舗から時短宅配を開始した。

ホールフーズからの時短宅配も拡大しながら2018年9月から一部でカーブサイド・ピックアップを始めた。

カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービスだ。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

プライムナウのカーブサイド・ピックアップは、35ドル以上の買い物であれば1時間後のピックアップで手数料無料、30分のピックアップは手数料が4.99ドルとなる。35ドル以下の場合は1.99ドルの手数料がかかる。

すでに多くのホールフーズでプライムナウの宅配やカーブサイド・ピックアップが行われているのだ。

 一方、アマゾンは2007年、本社のあるシアトル近辺で宅配サービス「アマゾンフレッシュ(AmazonFresh)」を開始。

フルフィルメントセンターから宅配されるアマゾンフレッシュの利用には当時、アマゾン・プライム会員になった上で月額14.99ドルを別に支払う必要があったのだ。

2019年には月額14.99ドルの会費が廃止され翌年9月にはアマゾンフレッシュのリアル店舗がロサンゼルス郊外にオープンしている。

宅配やカーブサイド・ピックアップも行うアマゾンフレッシュは現在、シカゴ郊外を含め12店舗を展開している。

すでにアマゾンフレッシュのスマートカート「アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)」で買い物するとアマゾンのホームページやアプリにあるアカウントで購入履歴を閲覧することができるようになっている。

プライムナウも購入履歴や注文品のトラッキング、カスタマーサービスもアマゾンのメインのウェブサイトやアプリに統合されることになり、利便性が増すことになる。

 なおプライムナウではサードパーティからの宅配、例えばロサンゼルス郊外ロングビーチでは食品スーパーのブリストルファーム、シアトル近辺ではドラッグストアのバーテルドラッグ、ニューヨーク市のユニオン・スクエア・ワイン&スピリットなども同様に、統合されたページからの注文になるという。

 日本やインド、シンガポールでもプライムナウはすでに終了している。

トップ画像:アマゾン・プライムナウ・アプリの起動画面。重要なアップデート(ImportantUpdate)として、ユーザーにメインのアプリへの移行を促している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。同じ企業が提供する複数のアプリを統合する流れはトレンドでもあります。テストで始めた機能をもつアプリをメインのストアアプリに統合しているのです。

ウォルマートがネットスーパー用のグローサリー・アプリをメインのストアアプリに統合し、サムズクラブもスキャン&ゴーを機能として組み込んでいます。ターゲットも以前、カートウィールというクーポン・アプリが別にありました。大成功したことでカートウィールはターゲットのメインのストアアプリにクーポン機能として組み込まれ、サークルオファーに名前を変えています。テスト展開で別のアプリでローンチしながら、成功すれば機能としてメインのストアアプリに組み込むのです。

買い物をシームレス且つシンプルにしようとするなら、複数のアプリを一つに統合するのは当然の流れ。ストアアプリもこなれてきており、アプリ・ナビゲーションも以前に比べれば拡大に使いやすくなっています。機能が増えてもユーザーが混乱することはありません。

 アプリを別にローンチしテスト結果から、機能としてメインのアプリに統合するのは日本でもできそうです。

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