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景気動向指数に見る景気の現状やいかに?

本日、内閣府から11月の景気動向指数が発表されました。ヘッドラインとなるCI一致指数は前月比▲0.6ポイント低下の90.1、また、CI先行指数は▲0.9ポイント低下の91.9となりました。まず、いつもの日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

11月の景気一致指数、8カ月連続低下 判断「悪化」を据え置き

内閣府が10日発表した2012年11月の景気動向指数(CI、05年=100)によると、景気の現状を示す一致指数は前月比0.6ポイント低下の90.1だった。マイナスは8カ月連続。内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を「景気後退の可能性が高い」としている「悪化」に2カ月連続で据え置いた。

世界的な景気減速を受けて、鉱工業生産指数のほか、中小企業や生産財の出荷も軒並み悪化。半導体製造装置など一般機械の生産や出荷が停滞した。デジタルカメラなど耐久消費財の出荷や卸売業の販売額が減少するなど内需にも弱さが目立った。

数カ月後の先行きを示す先行指数は0.9ポイント低下の91.9と2カ月ぶりに低下。前月に急増した反動から住宅着工床面積が減ったほか、景気悪化を反映して生産財や最終需要財の在庫が膨らんだ。一方で11月は政権交代をにらみ東証株価指数が上昇し、指数を下支えした。

景気に数カ月遅れる遅行指数は0.3ポイント低下の86.5と2カ月ぶりに低下した。現状の雇用状況を示す指数の低下が響いた。指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDIは一致指数が10.0%、先行指数が38.9%だった。

次に、いつもの景気動向指数の推移をプロットしたグラフは以下の通りです。上のパネルはCI一致指数と先行指数、下はDI一致指数です。なお、影をつけた部分は景気後退期なんですが、このブログだけのローカル・ルールで、直近の景気循環の山は2012年3月であったと仮置きしています。

要するに、8か月連続でCI一致指数が下降していますし、統計作成官庁である内閣府による基調判断も先月から2か月連続で「悪化」に据え置かれましたので、現時点では景気後退局面の真っただ中にあって、先行指数を見ても谷をつけるには至っていない、ということになります。CI一致指数にプラスの寄与を示したのは小売業の商業販売統計に加えて、所定外労働時間指数、有効求人倍率だけでしたが、中小企業出荷指数や鉱工業生産指数、鉱工業生産財出荷指数、耐久消費財出荷指数、投資財出荷指数、大口電力使用量など、軒並みマイナスに寄与しました。引用した記事にもある通り、小売販売を除いて内需に軟調な指標が目立った気がします。統計から景気の回復を確認出来るにはもう少し時間がかかりそうです。

大学の教員をしていた時に使っていた教科書に名言があり、「天気は現時点の天気が明白に誰にも分かるが、景気は現時点の景気がいいのか悪いのか分からない」という趣旨が述べられていました。まったくその通りです。国家資格である気象予報士と勝手に名乗っているエコノミストの違いだけでは決してありません。

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