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マスコミの全体主義化で二極化する世界

■変化した「緊急事態宣言」の対立軸

 昨年、「緊急事態宣言」が発表された頃を思い出してみると、「賛成派」だけでなく「反対派」の意見もチラホラ聞かれたと記憶しているが、現在では一部の例外を除いて見事なまでに「賛成派」だけになっている。現在の対立軸は「行う」か「行わない」ではなく、「いつ行う」か「いつ止める」かに変化している。

 先日、テレビで三浦瑠麗氏が「(緊急事態宣言を)解除すべき」と主張すると一瞬、スタジオがフリーズするというようなシーンがあったらしい。視聴率が取れる三浦瑠麗氏だから許されるが、これが普通の売れないタレントであれば、即日、番組を降ろされていたかもしれない。

 昨年、テレビで「反対」の意向を表明していた論客の意見も、いつの間にか「いつ行う」か「いつ止める」かという二元論に掏り替わっているようなので、今後も「反対」の意見は聞かれそうもない。

■「空気」で動かされる人は「全体主義化」に気付かない

 現実の世界では「(緊急事態宣言を)行うべきではない」と言う人が大勢いるにも拘らず、そういう人は誰もいないかのような世界が仮想現実のように作り出されており、テレビ情報を絶対視するテレビ教の信者達は見事なまでに洗脳されているという状態。その姿は、恰もVRゴーグルを頭に着けて、周りの現実社会が目に入らない人の姿を彷彿とさせる。

 最近、頓に思うのは、自分自身の考えや信念を持たず、テレビの意見を信じて疑わないような人が以前にも増して多くなったような気がする。

 「緊急事態宣言」だけでなく「ワクチン接種」についてもこれと同じ状況だと言える。世の中には「ワクチン肯定派」だけでなく「ワクチン慎重派」や「ワクチン否定派」も多く存在しているのだが、テレビには「ワクチン肯定派」しか登場しない。

 この状況は明らかに全体主義化していると言えるが、大部分の人々はマスコミが作り出した「空気」に支配され、その影響で世の中が全体主義化しているという危険性に気付いていないように見える。

 昨年辺りから、自分から様々な情報に触れて正しさを追求する人と、情報は誰かが与えてくれるものという認識を持った人の二極化が進んでおり、その差は如何ともし難いほどに拡大しつつある。この激しい二極化は、世界に大きな変化を齎すことになりそうだ。

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