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結婚詐欺に不倫… それでも諦めない35歳女性アプリ婚活のリアル - 吉沢さりぃ

日本の婚姻数は低下傾向にあり、未婚率は年々上昇している。あえて未婚という選択肢を選ぶ女性もいる一方、筆者も含め“結婚したいけど相手がいない” と、婚活に励んでいる30代女性は多い。

最近ではコロナ禍ということもあり、マッチングアプリをきっかけに結婚に至るケースは多く、出会いをアプリに求める人が増えている。

だが、アプリで理想の人と繋がるのは至難のワザ。自分が良いと思っても男性側に良いと思ってもらえないとメッセージのやりとりすら出来ない。

都内在住の営業職、今年35歳のアヤカさん(仮名)もマッチングアプリを使った婚活に力を入れる1人だ。アプリ利用で結婚詐欺師や既婚男性との不倫トラブルに巻き込まれながらも、効率よく「いいね」をゲットする方法を編み出し、今ではコンスタントに男性と出会う日々を送っている。

結婚詐欺師に120万円を使われ、既婚者男性の妻から抗議の電話

5年ほど前からアプリを使った婚活を始めたアヤカさん(仮名)、撮影:吉沢さりぃ

「マッチングアプリに登録したのは5年ほど前です。 30歳を過ぎて、飲み会も減ったし、お見合いパーティはなんだか気が引けるという話をしていたら後輩から『アプリが良いですよ!』って教えてもらいました。それで試しにやってみようと」

アヤカさんが登録したアプリは2つ。1つは男性側に年収審査などの条件が設けられている、いわゆる"ハイスペック男性”御用達のアプリだ。「みんな経営者とか、年収1千万円の人ばかりでした」と語るアヤカさんだが、現実は甘くない。

「アプリを通じて2人の男性と直接会いました。しかし、1人は結婚詐欺師で1人は既婚者だったんです……」

結婚詐欺師には自身のクレジットカードで120万円分を使われ、既婚者男性の妻からは抗議の電話を貰ったというから凄まじい体験だ。

「カード会社の補償で被害額は返済されましたし、既婚者男性の奥様も『悪いのは旦那』と言ってくれました。でも審査があるのに、2人続けてこれはやばい。すぐに登録を解除しました」

アプリユーザーの急増で年齢の壁が立ちはだかる

2つ目に登録した大手マッチングアプリは現在進行系で使っている。審査は最初のアプリに比べてゆるく「大当たりは少ないけど大外れもない」。実際にこのアプリは筆者の友人でもユーザーが多く、高評価である。

同アプリに登録後、アヤカさんにはすぐに年下の彼氏ができた。しかし、約2年で破局。交際期間中はアプリから退会していたが、別れをきっかけに再び同じアプリに登録した。

2年ぶりのアプリ利用でユーザー数の増加に愕然とした。2〜3倍ほどに増えていたのだ。以前よりも出会いが難しくなったアプリでアヤカさんが感じたのは、"年齢の壁"だった。

「30代なかばともなると、アプリで全くニーズがない。同じ顔、同じ性格ならやっぱり20代の子が好きという男性は多いです」

「このまま登録だけして待っているだけではラチがあかない」と攻略法を生み出す決意を固めるアヤカさん。「アプリのカラクリをうまく使えば男性と出会える確率を高められるはず」と普段の営業勤務で培った目の付け所をプライベートでも遺憾なく発揮した。

アヤカさんが使用したマッチングアプリは、インストール後に異性のプロフィール欄を見て好みの人がいた場合、「いいね」ボタンを押す。その後、相手からも「いいね」が返されて初めてメッセージのやりとりが出来る仕組みだ。メッセージのやりとりを経て、実際に会うことになる。

アヤカさんが今回使用したアプリでは、男女ともに候補がランダムに表示されるのではなく、一覧形式で表示される。そのため、何千人といる女性会員のなかで多くの男性の目に留まるには「上位」に表示されることが必要だった。

どうすれば上位に表示されるのか、アプリ運営側は条件を公開していないという。

その状況のなかで、ただ登録し、男性陣からのいいねを待つだけでは、結婚はおろか好みの男性と出会うことすら難しい。

いいね!を押しまくる作戦が成功 1年半で50人とデート

撮影:吉沢さりぃ

アプリの上位に表示されることを目指したアヤカさんはアプリにとっての"優良ユーザー"になることが大事なのではないかと予想を立てた。

「あくまで私個人の考えですが、アプリを頻繁に使っている人が優良ユーザーと見なされるのではないかと。私がアプリの運営側であれば、毎日ログインし、アプリを使っている顧客を上位表示するだろうなと考えました」

毎日ログインして、沢山の男性にいいねをするユーザー=結婚に真剣なアプリにとっての優良ユーザー

この推測をもとに彼女は毎日、男性陣の人気上位に少なくとも30人、多いときには100人近くに「いいね」を押しまくる作戦を始めた。

対象選びのポイントは「上位であり、いかにもモテそうな男性」にのみに絞ること。

「あくまで種まきの一貫なので、"私を相手にしなそうな層"に向けて押すことが重要です。本気にされてマッチングしてしまう可能性が高い人はあえて避けます」

この「いいね!ばらまき作戦」の効果があったのか、以前は1日2件程度だった男性側からの「いいね」が、現在は平日午前だけでも100件を超えるようになったという。

また、以前は誰の目にも留まらない場所に表示されていたアヤカさんのプロフィールは、20番目前後に表示されるようになった。

「自分が上位にあがると必然的にいいねを貰える回数が増える、そのなかから私がいいな、と思った人を選ぶことが出来るんです。効率よくアプリを使いこなせている自負がありますね。ここ1年半で50人は会いましたから」

結婚相手を探している男性は少ない? 出会い急増でも結婚難しい理由

自らの分析に従ってアプリをうまく使いこなしているかに見えるアヤカさんだが、未だ結婚には至っていない。

「実際に会ったなかで本当にいいなと思えた40代の方がいたのですが、『そこまで真剣に結婚を考えてはいなかった』とフラれてしまいました。その人以外に、“もう1回この人と会いたい” と思える人には出会えていません。婚活を謳っているアプリですが実際に使ってみると、真剣に結婚相手を探している男性は少ないという印象です。一緒に誰かとご飯を食べたいだけとか、遊びたいだけとか。たまに凄く私を気に入ってくれる人がいても、結婚するには無理が生じそうだと思って躊躇してしまうことが多いです」

それでも、アプリを使用して結婚相手を探し続けていくというアヤカさん。

「この作戦は効率がいいんです。リアルな出会いよりも面倒が少ないアプリを使って、かならず結婚までたどりついて見せます」

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