記事

平成23年9月29日

何も決まら内閣



待ちに待った国会がようやく実質的にスタートし、週末にはもう閉じてしまいます。

野田総理の答弁を「安全運転」と評する声もありますが、総論だけ話して問われたことに答えない事例が多発しており、これは「(総理への代表質問の際にあった)答弁漏れ」と表現した方が近いと思います。各大臣もこちらの質問に対し「検討する」のオンパレード。平岡法務大臣の基地問題での逆ギレや、山岡消費者大臣の自らのマルチ問題での答弁などはもうコメントできません。

政府だけでなく民主党も重要事項を決められません。前回のこの欄で予告したとおり、党の税制調査会で今後予算を組むにあたってどのように財源を確保するかが大揉めです。

いったんは増税幅を11.2兆としながら、税外収入でもう2兆円が浮くと言ってのけています。が、例えばJT株の売却益にしても、たばこ税の引き上げが示され被災地を含めた葉タバコ農家がその影響を不安視している状況の中でどれだけ見込めるかは不透明です。

公務員住宅の売却にしても、事業仕分けで見直し対象になっているはずの代替施設朝霞公務員住宅の建設を、震災後という厳しい財政状況にもかかわらず十分なプロセス・説明もなく復活させるとしたり、労働問題があるのに公務員の人件費削減ができると言ったり、とにかく方針が不可解です。特別会計はどうなるのか、選挙制度や議員定数はどうするのか、私たちは既に提案を準備しつつありますが、民主党がまとまる気配はありません。

ましてや所得税・法人税などの基幹税増税について、左右の乖離が著しい党内がまとまるはずがありません。(それでも無理にやれば、個々の議員は「私は反対したが執行部が勝手に決めた」と言い訳するに決まっています。)

ちなみに消費税率引き上げについては今回議論の対象となっていません。確かに復興目的に使うかどうかは問題がありますが、私たちは既に税法の附則に書き込み、昨年の参院選では10%にする方針を明示しています。引き上げ時期としては震災を経て景気動向に配慮しなければいけないと思いますが、野田内閣は「消費税引き上げ実施の際には解散で民意を問う」という菅内閣からの方針を踏襲し、解散を先送りにしたいあまりに、議論さえ封印しているのです。

与党は責任を与野党協議という形で野党に添加しようとしているようですが、まずは目指す国家観(高福祉高負担を目指すのかどうか)を明らかにして閣議決定で原案を示すべきです。

何はともあれ、私たち野党が提案した、原発事故調査委員会の国会内の設置に伴う国会法改正案が、今日成立したことはせめてもの救いでした。

陸山会判決を受けて



石川知裕議員ほか民主党小沢元代表の三人の元秘書全員が、東京地裁の有罪判決を受けたことは永田町に大きな衝撃を与えました。この問題を予算委員会で質問し、一貫した立場を取ってきた者としては感慨深いものがあります。

事件は控訴されましたし小沢元代表の裁判もこれからですが、小沢氏には是非部下だった者の有罪判決を受けてどのように考え、行動するのか国民に説明して欲しいと思います。また、石川議員については野党が辞職勧告決議案を提出していますが、石川議員が既に離党しているにもかかわらず民主党はこの採決にすら入りません。(自民党はかつて判決確定前でも、事案によっては同僚だった議員の辞職勧告決議案に賛成したケースがあります。)これも党の表面上の結束がモラルに先立つことの現われでしょう。

何と言っても判決が、公共工事の「天の声」と利権という古い体質につき、厳しく避難していることが注目されます。

この判決については、裁判所が自白調書を大量に採用しなかったにもかかわらず客観証拠から事実認定した手法に一部非難が出ています。しかし今後取調べの可視化などが進んで自白の強要をいましめる風潮が広がれば、当然客観証拠や法廷供述が認定に際して重きを置かれることになり、この判決はその一例として位置付けられることになるでしょう。控訴審の展開や小沢元代表の裁判が注目されます。また、共謀の認定が平成15年最高裁判例以降進展していることも見逃せません。私はこの傾向はきちんとした認定がなされる限り、社会通念上是認しうるものと考えます。

所沢市長選挙について



自民党埼玉県連は、この10月23日に実施される所沢市長選挙の候補者として、藤本正人埼玉県議会議員を推薦することを決定しました。藤本さんは既に県議を辞職していますが、是非持ち前のガッツと現場での経験を生かして、勝利目指して頑張って欲しいと思います。しっかり応援していきます。

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