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【サンフランシスコ】、観光都市が万引き天国!罪の軽さにマスクでドラッグストア被害?



■昨年はコロナ禍で店舗を閉鎖する必要があったことで全体的に見れば万引きは減少傾向に見えた。

しかし、コロナで仕事を失った人が一時的に増えたことや、マスク着用など顔を隠して店に入っても誰も怪しまない状況になっていることで地域や店によっては棚にある商品を日常的にごっそりと盗まれるのだ。

昨年秋、テレビカメラが目の前で万引きをする様子を捉えた映像が話題になっていた。

ニュース番組「インサイド・エディション(Insaide Edition)」は昨年10月、サンフランシスコ市内のウォルグリーンで横行する万引きをレポート。

地元紙のサンフランシスコ・クロニクル紙が報じたところによるとサンフランシスコ市庁舎からほど近いウォルグリーンでは1日当たり平均で1,000ドル相当の万引被害にあっていた。

このドラッグストアでは毎日、棚にある商品が余すことなく盗まれてしまっていたのだ。そのため昨年11月に閉鎖された。

閉鎖される前にこの店にインサイド・エディションのクルーが入って撮影したのだが、わずか15分ほどで目出し帽をかぶった男が店のカウンターを乗り越え堂々と万引する様子をカメラが捉えた。

テレビカメラを気にする様子もなく、誰も止めることもできないまま、その男はエアベッドとスクーターを盗んで店を後にした。

ウォルグリーンのスタッフは、白昼堂々の万引き犯を止めることはできない。

店のポリシーで店員は盗難を止めることができないのだ。双方どちらかに怪我などが生じれば訴訟となり、企業側が莫大な損害金を支払うことになるからだ。

万引き横行で店舗閉鎖はここだけではない。

今年3月にはブッシュ・ストリートにあるウォルグリーンが閉鎖された。

カリフォルニア州とハワイ州を管轄するウォルグリーンのリージョナル・バイス・プレジデントのジェイソン・カニンガム氏によるとサンフランシスコ市内にあるウォルグリーンは5年間で17店舗を閉鎖した。

ウォルグリーンはサンフランシスコ市内に53店舗を展開しているものの、ブッシュ・ストリートとラーキン・ストリートにあったウォルグリーンは2019年からは10番目の閉鎖店となったのだ。

カニンガム氏が地元紙に語ったところによると、サンフランシスコ市内にある店の万引きは他の地域の店の万引きに比べてなんと4倍も多いとしている。

件数でいえばいわゆる素人による万引きが圧倒的に多いのだが、金額ベースではプロフェッショナルが大半を占めている現実がある。

プロが増えた理由は2014年から施行したカリフォルニアの法律「プロポジション47(Proposition 47)」が要因だ。

これにより950ドル以下の盗難では非暴力の軽罪扱いで犯人もすぐに釈放となってしまうのだ。

そして店内でのマスク着用がプロフェッショナルの温床となってしまった。

ドラッグストアチェーンは最少人数でオペレーションを行っている。

またインターネットで販売しやすい商品をフロントエンドで扱っているのもドラッグストアだ。

サンフランシスコ市内には比較的ウォルグリーンが密集していることもあり効率的だ。

そのため万引きのターゲットになりやすく、盗みのはしごもしやすく、捕まっても罪が軽くなるため、プロの苗床になっているのだ。

 サンフランシスコ市内は万引きが制御不能の状態に陥っているともいえる。残念ながら閉鎖されるウォルグリーンはまだ今後も続きそうだ。

トップ動画:ニュース番組「インサイド・エディション(Insaide Edition)」ではテレビクルーの目の前でヤラセかと思わせるほど堂々と万引きする男をカメラが捉えた。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。エントリー記事では万引き被害についてウォルグリーンを取り上げましたが、競合のCVSもかなりやられています。あまり良い言い方ではありませんが、サンフランシスコは万引き天国となっているようです。窃盗はプロフェッショナルによるものです。実は昨年10月、警察からメディスンマンと呼ばれていた男が逮捕されました。この男は窃盗グループを率いてウォルグリーンやCVSで万引きを繰り返していたのです。窃盗団の倉庫にはなんと800万ドル(約9億円!)相当の盗品があり、カリフォルニア州史上では最大だったようです。ほとんどがドラッグストアで販売されている市販薬やビューティ商品。高くても10ドル前後ほどでしょう。

メディスンマンを含めて5人摘発したのですが(手下を使っていても)万引きした回数を考えればもの凄い時間と労力をつぎ込んでいたと想像できます。窃盗メンバーの一人は盗んだ商品で埋め尽くされたトランクの画像をSNSにアップして自慢していたとか。これで足をつけてしまったようです。

 ただしこれは氷山の一角。摘発できていない真?のプロフェッショナル窃盗グループはまだまだいます。アメリカ流通業の闇であり現実です。

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