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誰ひとり取り残さない、人に優しいデジタル社会の実現

 菅政権が誕生し、今秋のデジタル庁設置をはじめ我が国のデジタル政策は大きく加速しました。他方で、地元をまわると、デジタル化により社会から孤立してしまうのではないかという不安の声もたくさん耳にします。それもそのはずで、これからのデジタル社会の窓口がスマートフォンになるのは間違いありませんが、実際には70歳以上の6割が携帯を使いきれていないのが現状です。

 我が国のデジタル化に向けた基本方針では「誰ひとり取り残さない、人に優しいデジタル化」を高らかに謳っていますが、これを絵に描いた餅に終わらせてはなりません。携帯を使えない人が使いこなせるようきめ細かくサポートする、また携帯を持っていない人の行政手続き等を代行するための支援員の存在が不可欠になります。こうした担い手として、地域のICT企業、社会福祉協議会、シルバー人材センター等が想定されますが、全国の身近な場所に存在する携帯ショップが期待されています。政府はすでに「デジタル活用支援事業」を用意して、今年度だけでも携帯ショップ等1,800箇所で計9万回のワークショップを開催し、利用者に手取り足取り教えるだけでなく利用者を教える講師も育成します。

 私達は加藤官房長官にもご参加いただいて少人数の勉強会を開催し、こうしたデジタルデバイド対策(下記注釈をご覧下さい)の議論を続けてきました。来年度以降は「デジタル活用支援事業」の開催頻度や予算を増やし、更にはワークショップ形式に加えて常設型の支援も設けることなどによって、デジタル大国デンマークのITカフェに近い形の手厚い支援になるよう政府と調整しています。また、講座の中身についても、オンライン会議ツール、スマホ決済、PHR等の利用者ニーズの高いメニューや、セキュリティ対策を含めた安全な利用に必要なメニュー等を加えてもらいました。

 こうした事業を地元町田市・多摩市できめ細かく実現すべく、先日、総務省、町田市・多摩市の担当者、町田市・多摩市議会議員、携帯ショップ等をオンラインで繋ぎ、意見交換会を開催しました。この意見交換会を通して、町田市・多摩市においてこの事業を意欲的に取り組んでいくことについて関係者間で認識を共有することができました。また、政府の政策意図や内容が市区町村に十分に伝わっていないことや、携帯事業者が相談する自治体の窓口が決まっていないことが多いなどこの事業の改善点も見つかりました。

 この事業は国の全額負担なので、自治体の持ち出しはありません。国と地元自治体との情報格差を解消していくことも国会議員の重要な任務だと考えています。

(注)デジタルデバイド・・・インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できない者との間に生じる格差のこと。

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