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議員からは出てこない質疑チェック機関の設置ー「国会改革」の前に(中)/5-10

国会を改革しようとの声は随分前からあり、様々な提案がなされてきています。近過去で話題になったものでは、2018-6-27に小泉進次郎(現・環境相)氏らによる『2020年以降の経済社会構想会議』がまとめたものがあります。この中で、注目されたのは、国会の議論の場を「一車線から三車線に」変えることでした。

現状では、政権に何らかの疑惑が生じると、国会の本来の仕事である予算案そのものや政策追求がそっちのけになってしまうので、それを変えたいということが主眼でした。国家ビジョン、法案・政策、スキャンダルと三つに分けようというものです。

▲これは、従来からの党首討論や予算委員会の場とは別に、特別調査会的なものを作って議論しようという構想で、いかにも自民党サイドのご都合主義が見え隠れしています。当時は森友、加計学園や桜を観る会等の問題で国会が紛糾していたため、こうしたアイデアが改めて浮上したものです。

これより少し後に(2018-7-17)、立憲民主党も、国会改革提言を発表しています。ここでは、「強すぎる行政府」の暴走を抑えるために、立法府の行政監視機能を強化する必要があるとして、第一に議員提出法案の審議活性化を挙げていました。政府提出の法案が優先される従来の与党ペースを変えたいとの、野党本位の目論みです。

▲実はその5年前の2013年11月18日に、与野党がそれぞれの案を持ち寄る場面があり、自公両党案がまとまっていました。その中核は、与野党間の討論機会を増やすために、党首討論の充実や衆議院に「国家基本問題調査研究会」(仮称)を提案したりしていました。

現状よりも議員相互の討論を増やそうという狙いでした。ともあれ国会の現状は硬直化していて、型通りの議論の横行は否めないというのが最大公約数的印象でしょう。しかし、結局はこの8年ー私が引退してからの時間とダブルのですがー何も変わっていないのです。

▲これらの一連の改革案を見て、欠落していると思われるのは、私が前回に述べたような、議員の質問の評価チェックをする機関を作ろう、という提案です。それはそうでしょう。自らの首を絞めるようなものを議員が作れるわけはありません。

これまで議論の対象になってきた国会改革は、仕組みの見直しでした。それも勿論大事ですが、これは今も見たように、どうしても与野党各党の党利党略的思惑が先行してしまい、中々まとまらないのです。私はその前に、議員そのものの資質を問うチェック機関を作ることが重要で、気づいた民間人が立ち上がって作る方が早いと考えます。これによって、結果的に改革の第一歩を促すことに繋がると思うのです。(この項続く 2021-5-10)

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