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新型コロナウイルスの常識破壊【憲法改正の実現】

■「憲法改正の世論調査」で「賛成」が上回った理由

 74回目の「憲法記念日」ということで各メディアで行われた「憲法改正の世論調査」の結果は以下の通りだった。

 ○読売新聞 賛成56% 反対40%

 ○産経新聞 賛成52% 反対34%

 ○朝日新聞 賛成45% 反対44%

 ○毎日新聞 賛成48% 反対31%

 ○NHK  賛成33% 反対20%


 意外にも全てのメディアの結果が、「賛成」が「反対」を上回ったということで「ついに憲法の改正ができる」と騒ぎになっているようだ。

 この結果については素直に喜びたいとは思う。しかし、おそらく今回の世論調査の結果は、コロナ禍における「緊急事態条項」の改正(追加)が含まれており、「憲法9条」の改正を指しているものだけではないのではないかと思われる。
 政府が国民の意見を無視して強引にでもロックダウンができるような法律が必要だという意味での「賛成」が多分に含まれているのではないかと想像する。

■護憲派のジレンマが「憲法改正」を招く

 「憲法9条」を死守したいと思っている人(護憲派)というのは、基本的にリベラルな社会主義者が多いので、「緊急事態条項」には反対を示す傾向にあるのだが、同時にコロナを極度に恐れてロックダウンを望むような人も多いため、憲法の改正を望む方向に傾いたのではないだろうか。
 表向きには国家権力を否定しつつも、無意識的に国家権力に管理されることを望んでいるという矛盾した思想が顕在化してしまった格好だとも言える。

 護憲派とて、日本国憲法を一言一句変えたくないというわけではなく、「憲法9条」に無関係な部分については変えても構わないという本音が現れたのが、今回の世論調査の結果なのかもしれない。

 しかし、少しでも憲法を変えてしまうと、その勢いに乗って「憲法9条も変更してもいいのではないか」という世論が巻き起こるのを恐れていることも間違いのないところだろうと思う。

 今回のコロナ禍は、皮肉なことに憲法改正の先鞭を着ける切っ掛けになるかもしれない。コロナ禍に対する恐怖感が護憲派の心情にジレンマを生じさせたことで、これまで微動だにしなかった日本国憲法という化石化した聖典に風穴が空くことになるかもしれない。

 この好機を逃さずに憲法改正が実現することを期待したいところだが、保守派の中には「緊急事態条項」の新設は必要無いと思う人も多いと思われる(私もその1人)ので、保守派にとってもジレンマになるかもしれない。


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