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菅首相の「無理屈」改憲の危険性

 憲法記念日は毎年、憲法を活かした政治の実現をとの宣伝に取り組みます。今年は札幌白石区で紙智子参議院議員・伊藤りち子3区予定候補(比例重複)・さとう綾市議とともにマイクを握りました。風が冷たく気温も一桁のなか、党員・後援会員のみなさんも駆けつけてくださいました。

 施行74年となり「時代に見合った憲法を」などの議論がありますが、問われているのは憲法が示すとおりの国づくりが進められてきたのか、です。

コロナ禍を理由に緊急事態条項を盛り込もうとの画策も、そもそも憲法の責任ではなく、国民に冷たい政治の責任こそ問われるべき。医療・保健など社会保障分野を抑え続けてきたことや、十分な補償もない自粛要請など、どれだけ菅政権は感染拡大の防止に本気だったのでしょうか。一方で五輪開催に固執する姿勢ですから、どちらを向いて政治をしてるのかと声を大にして問いたいくらいです。

 先月の日米首脳会談で「台湾海峡の平和と安定の重要性」を「日米同盟の強化」の文脈で位置づけたことは、平和憲法を空洞化させて、さらなる軍拡につながりかねません。そもそも安保法制=戦争法のもとで自衛隊の攻撃参加が可能になってもいます。台湾問題は台湾住民の自由に表明された民意の尊重こそ大事で、軍事的に関与・解決していくことではないはずです。

菅政権における改憲の策略は、安倍前政権以上に警戒感が必要だと思いますし、だからこそ憲法を活かす政治という旗印を高く掲げて、広げていきたい。コロナ禍からの新しい社会においても、憲法が示す国づくりこそなのです。

 その思いを強くしたのが、宣伝に先立って開かれた「改憲NO!戦争をさせない!憲法施行74周年北海道集会」(オンライン)での中野晃一教授(上智大学国際教養学部)の講演でした。「安倍首相は、まがりなりにも自分で改憲を進めようとしてきた。しかし何事にも無責任な菅首相は、自分に責任がないような形で改憲を進めようとしている」という指摘に、わが意を得たり。無為無策な政治に慣れてきたことへの警鐘とも受け止めました。

 実は今日の「しんぶん赤旗」でも、水島朝穂教授(早稲田大学)が「気付かせず『改憲』狙う菅政権」との見出しで、「屁理屈」が覆された「無理屈」戦術の危険性を指摘しています。誰が何と言おうとスルー(無視)していくということ。そのような現状には、やっぱり「市民と野党の共闘で政権交代しかない」(中野教授)のです。

 権力を握っている改憲勢力側の執念を甘く見るわけにいかないし、のんきに構えている場合でもない。しかし、先月の3国政選挙で野党統一候補が勝利できたように、変化をつくる条件も可能性もあります。そう簡単に改憲には進めない、根強い国民世論だってある。今度の総選挙は大きな日本の分かれ道となるし、必ず政権交代へ扉を開かねば。宣伝では私も比例議席奪還をとの決意を述べました。

 【今日の句】変えるなら 憲法よりも 政権を

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