記事

有給休暇を盛大に取ろう

最近のアホらしいニュースとして思い出したことがある。政府というか自民党というか、週休3日制を画策しているとかのニュースだ。日本の形式主義を象徴しているだろう。ゴールデンウイークを迎え、そんなことを思ってしまった。

そもそも、日本のサラリーマンは有給休暇をどの程度消化しているのだろうか。この制度が形骸化している現在、休暇制度の屋上屋を重ねることは、議員の「ワテ/ウチが提案したんや」という手柄合戦にしかならない。

もっと現実を見てほしいものだ。現実を見ないのは、もしくはその現実を理解しないのは、アホというか関西的にははアホンダラでしかない。同種の例はいろいろあるのだが、ここでは述べない。

休みは何のためにあるのか。個人が自分の時間を確保するため、リフレッシュするため、新しい活力やアイデアを得るためである。では、サラリーマンが自分の時間を多く持つにはどうすればいいのか。簡単である。

まずは有給休暇の積極的かつ盛大な取得である。有給休暇をちゃんと取れば、平均的には年間10日以上、休みが増えるだろう。

次に通勤時間の短縮である。在宅勤務を進めればいい。通勤時間が1日当たり往復3時間かかるとして、2回の出勤を在宅勤務で済ませられれば、それだけでほぼ1日分の休暇に相当する。

後者の在宅勤務に対する疑問として、実際に現場に出向いて仕事をしないといけない者にとって(たとえば宅配便の配達員にとって)、在宅勤務なんて幻想だというのがある。それに対しては、当面は賃金を上げるしかないだろう。在宅勤務をする代わりに自分の時間を犠牲にしているのだから。近未来的には、宅配の場合はロボ配の活用である。それに向けた社会的な活動が求められる。

以上のような、まずできることをやろうとせず、さらにはその実現に向けて知恵を絞ろうとせず、子供でも考えそうな週休3日制推進なんてと、つい笑ってしまった。

この点は新しい祝祭日をやたら設けた、かつての日本の政策の延長線上にしかない。

有給休暇の取得推進は地味である。だから政治家としての手柄から遠い。

在宅勤務の推進は、たとえば鉄道会社や都心部の不動産会社が困ってしまう。だから、これらの企業が大応援団である政府として、積極的には言えやしない、言えやしない(ちびまる子の野口さんか)。

だから、ぼやっとした(頭がぼやっとしたかな)週休3日制になるのだろう。それも強制でないとしたら、多くの国民は何となく喜ぶ。こうして、当たり障りのない制度や政策が積み重なり、結果として何も大して進歩していない社会が実現するのだろう。ふと気づけば周回遅れなんてことにならないようにと、祈るばかりである。

あわせて読みたい

「有給休暇」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    飲食店の酒提供に対し小刻みな制限をかける小池都知事 科学的根拠はあるのか

    深谷隆司

    06月20日 16:18

  2. 2

    年上の高齢男性から告白されるということについて

    紙屋高雪

    06月21日 09:11

  3. 3

    共同通信『慰安婦謝罪像、東京で展示を検討』 とんでもないことで許せぬ

    和田政宗

    06月21日 08:22

  4. 4

    日本人はナゼ「貧乏になったこと」に気が付かないのか?

    内藤忍

    06月21日 14:24

  5. 5

    日経平均2万8000円割れ:識者はこうみる

    ロイター

    06月21日 11:44

  6. 6

    「反ワクチン」言説は支持しません。が、Amazonなどからの一斉排除はいささかの懸念が残る

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    06月21日 08:18

  7. 7

    尾身氏らが提言した無観客開催 五輪ファンの生きがいが奪われるリスクは検討したのか

    山崎 毅(食の安全と安心)

    06月21日 10:53

  8. 8

    60歳以上の約3割「家族以外の親しい友人がいない」孤独に長生きして幸せなのか

    毒蝮三太夫

    06月21日 09:31

  9. 9

    ワクチン接種の義務付けをめぐる「公共の福祉」と「個人の自由」日本とアメリカで違い

    中村ゆきつぐ

    06月21日 08:35

  10. 10

    早すぎた緊急事態宣言の解除 7月半ばに再び赤信号が点灯する予感

    企業法務戦士(id:FJneo1994)

    06月21日 12:18

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。