記事
  • krmmk3

「GODZILLA vs. KONG」日本版公開延期のショックと、「るろうに剣心 最終章 The Final」から見る映画事情

※映画「るろうに剣心 最終章 The Final」の内容に触れています。個人ブログゆえご容赦ください。

発表は昨日だったのですが、あまりのショックゆえに「できれば夢か間違いであってくれ」と一晩立つのを待っていました。が、状況は変わらないので書いときます。

「ゴジラvsコング」公開延期が決定

全俺待望であり、すでに世界の多くの国で公開ないし公開済である本作がまたしても公開延期・・・。「もういい加減にしてくれ」な思いでいっぱいです。一応配給側としては「新型コロナウイルスの感染状況を鑑み 」としていますが、これは正確ではないだろうなぁ。「新型コロナウィルス感染による非常事態宣言が大都市圏で出ていて映画館も休業請対象なので大都市圏での観客が見込めないから」だと思います。今回の緊急事態宣言は期間限定なので公開予定の5月14日には開ける、なんですが、延期の可能性もある、と見て公開を先延ばしにしたんだと思います。

ただ、5月17日にIOCの会長が来日するらしいので、感染状況と関係なく緊急事態宣言は解かれるという予想もあるのですが・・・。逆を言えば月末になれば再び緊急事態宣言かまん防がまたしても実施され、映画再延期、なんてことにもなりかねません。むしろこのチャンスを伸ばすといつ公開できるか・・・になってしまいそうです。正直それほど大勢で声を上げるわけでもなく、みんなスクリーンの方向を見ていて、ついでに言えばそこまで混むことは少ない映画館がなんで休業要請の対象なのか、は多いに疑問ですが。「鬼滅の刃」の特大ヒットが悪い方向で影響を与えたのでしょうか。まぁそれでも今のところ他の映画よりは公開延期の期間は短いと言えるため、まだマシ、となればいいのですが。

マスコミでは東京の情報=日本全国の情報として伝えますので、気分的には地方でも緊急事態宣言が出ているみたいな印象になってます。実は先日、やはりその延期によって公開が一年近くも遅れた「るろうに剣心 最終章 The Final」見に行ってきたんですよ。前のシリーズは面白かったし、とりあえず見ておきたくて。ただ、仕事終わってからじゃないと見に行けないので夜間の割引上映に行ったんですが・・・。観客がわたし一人でした(笑)。過去の経験だと「日本アニメ(ター)見本市」がわたし含めて二人、が最少だったのですが記録を塗り替えてしまいました。ちゃんと宣伝している有名タイトルなのに・・・。

わたしは上映スケジュールに従って見に行き、規定の料金を払って映画を堪能しただけなので何一つ悪いことはしていないのですが、わたし一人のために映写機を回してそれなりの電気料金を使わせ、二時間は早く帰られそうだったスタッフを深夜まで残してしまったんじゃないかと考えると多少申し訳ない、という気にも。

ただ、わたしが入ってきたのと入れ替わりのように他の映画を見終えた客がそれなりの人数帰っていく様子が見えたことから、映画館の客がいない、というわけでもないようなのです。今回の「るろうに剣心 最終章 The Final」に使われた内容は、原作漫画でも実質最終章(現在連載されている続編は今回無視します)でありながら盛り上がりには欠けたシリーズでした。前シリーズの敵がキャラとして強力すぎたため、戦闘の強さはともかくアクの面であれに匹敵するとは言い難い敵しか用意できず、かなり「てこ入れ」に近いような展開が見られたからです。

漫画の連載は作者からの申し出でそのあと終了したとのことですが、前シリーズの余韻があってそれなりの人気は保っていたものの、手応えのなさを感じたからなんでしょう。漫画連載終了後にビデオアニメのシリーズも最終章はストーリーとして採用されず、よく原作者許したなぁレベルのオリジナルストーリーでしめていましたし。

ただ、途中で描かれた主人公の過去の回想シーンだけは別で、ビデオアニメでも「追憶編」として独立採用されたところから見ると、そこの評価は高いようです。6月にはその「追憶編」がクローズアップされ、「るろうに剣心 最終章 The Beginning」として、真の最終章として映画が公開されます。正直言って「The Final」は「The Beginning」を作るための映画だった、と言っても過言ではないでしょう。

今の日本映画は漫画の原作がある場合、純粋に二本作るよりは安くて早く済み、かつ一定の観客数が望める前後編方式が頻繁に採用されており、本作も前の「京都大火編」「伝説の最期編」に引き続いてその形式で作られています。昔B級映画ファンにさんざん揶揄されたロジャー・コーマン製作のセットスタッフ脚本使いまわしで複数の映画を撮る作り方をもう笑えなくったやり方ではありますが、二本分の時間が使えるゆえに原作エピソードの省略が少なくて済むという、原作ファンからも良い点があるので続いているのでしょう。

追憶編はあくまで途中の回想のみなので原作のストーリーは少なく、それだけで映画を前後編にするのは困難なため、前編の代用として最終章全体も映画化されたように思います。内容が直結しているため、「TheFinal」には「The Beginning」に使われるだろうシーンがかなり流用されており、続きのネタバレ映画になってしまっています。原作漫画を読んで内容はよく知っているという人ならともかく、あくまで映画だけで「るろうに剣心」を見てきた人は、「The Final」は飛ばして「The Beginning」を鑑賞し、「The Final」は後日機会があれば見る、くらいにした方がいいかも知れません。劇場で見られる、という機会を失うことになるのでどちらがいいのか判断は難しいですが。

配信や円盤を使って家で映画を見ても、面白さは半減しますからねぇ、どうしても。古い映画で劇場で見るのは無理ならともかく、劇場で見られる機会のある見たい映画なら劇場で見るべきなのは間違いないので。

と、そうした理由で「るろうに剣心 最終章 The Final」の観客が少なかった、というのもあるんでしょうが、まぁ大都市圏の緊急事態宣言と、地元でも9時以降は飲食店は営業するなと行政から言われてしまっているので、深夜営業するな=深夜出歩くな、というイメージがついてしまって夜間上映に人が来ないのほうが強いんだろうと思います。個人的には地元程度の小規模のクラスターより経路不明の感染者が増える方が怖いので、むしろ夜間上映は安全な方じゃないのか?と思うのですが。

ちなみに今回の映画館では夜間のドリンク販売が中止されていたのですが、それに一体なんの意味があるのか? と大変疑問。ただ「やってます」感が出したいだけかも。とにもかくにも「ゴジラvsコング」が見られるのがまた先になった、という事実だけは覆らないわけで・・・。五輪より映画を優先してほしいな、と思うのはわがままなんでしょうか。

あわせて読みたい

「映画」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    検査拡大に橋下氏「無症状者への闇雲な検査をしても感染抑止の効果は出ない」

    橋下徹

    05月15日 10:01

  2. 2

    国会終盤戦は荒れ模様。一部野党の審議拒否連発で、非生産的な国会運営が続く…

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    05月15日 08:35

  3. 3

    「緊急事態でも通勤ラッシュは三密状態」日本人が自粛をしなくなった本当の理由

    PRESIDENT Online

    05月15日 11:42

  4. 4

    できない言い訳ばかりの政府、恐怖煽るマスコミ…情けない日本のコロナ対応に怒り

    青山まさゆき

    05月15日 09:28

  5. 5

    無策を繰り返す政府からの休業要請にエンタメ界が上げた「狼煙」

    松田健次

    05月15日 08:03

  6. 6

    ガザ地区の友人から届いたメール「地獄と同じ。なす術も行くあてもない」

    田中龍作

    05月15日 09:35

  7. 7

    使わない人も知っておきたい、自衛のためのApple「AirTag」の基礎知識 - 山口 真弘

    文春オンライン

    05月15日 12:18

  8. 8

    新型コロナワクチン接種進むハワイ、米本土観光客は例年並みに

    WEDGE Infinity

    05月15日 11:54

  9. 9

    脱ガソリン車宣言のホンダ 道筋が見えず「去るも地獄、残るも地獄」か

    片山 修

    05月15日 08:13

  10. 10

    焦点:日の丸半導体、TSMC巻き込み描く復活 見劣る支援が壁

    ロイター

    05月14日 19:07

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。