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元テレ東の佐久間プロデューサーだけじゃない!退社するテレビマンが抱えるメディアへの本音

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所属事務所を辞めて独立する人気タレントが増えていますが、その裏で放送局に勤めるテレビ局員の退社も増加しています。会社員という安定した立場からフリーランスに転身するのはなぜなのか。放送作家の視点からテレビマンに今何が起きているのかを分析します。

放送作家の深田憲作です。年度替わりのタイミングということで時事的なテーマでお送りします。

芸能界やテレビ界を取り巻く環境に大きな変化が起きています。オリエンタルラジオ、キングコング西野亮廣さん、極楽とんぼ加藤浩次さんが吉本を退所。佐藤健さん、神木隆之介さん、ONE OK ROCKが独立して新事務所を設立。

『メレンゲの気持ち』『とくダネ!』『噂の東京マガジン』といった長寿番組が終了。ハリセンボン近藤春菜さん、福澤朗さんが長らく出演してきた番組を卒業。渡辺直美さんが日本を離れてアメリカを拠点に活動、などなど。

「今、テレビに何が起きているのか?」

これに関する考察は多くのメディアで述べられているため、僕は放送作家という立場から「今、テレビマンに何が起きているのか?」について述べてみます。

元テレビ東京の佐久間プロデューサーがフリーになった本音


3月初旬、「佐久間Pがテレ東を退社」というニュースがYahoo!ニュースのトップを飾りました。佐久間Pとは『ゴッドタン』『あちこちオードリー 〜春日の店あいてますよ?〜』などを手掛け、『オールナイトニッポン0』でメインパーソナリティーを務めるなど、テレビ東京を代表する名物社員でした。

自身のラジオ内で「サラリーマンの退社がニュースになる⁉︎」と驚かれていましたが、まさに今という時代を象徴する出来事だなと思いました。

実は佐久間さんに限らず、この1年でテレビ局員が放送局を退社する流れは加速しています。この春、僕が知っているだけでも3人がテレビ局を退社しました。

テレビ制作を志す者なら誰しもが憧れるキー局の社員という地位を自ら捨てる。

この行為は普通に考えると「もったいない」と思ってしまいますが、事情を聞くと至極納得できます。佐久間さんはテレビ東京を退社する理由を「管理職になるよりもディレクターであり続けたい」と語っていましたが、これは多くのテレビ局員の本音だと思います。

テレビ局員は40歳を超えると管理職に就き、制作の現場からは離れざるを得ない状況になっていきます。テレビ番組が作りたくて入社して、まだその力が残っている自負があるにも関わらず、制作現場を退かなければいけない。これは耐え難い苦痛であり、人生の幸福度を大きく左右してしまう状況でしょう。

一昔前であればそれを受け入れるしかなかったのかもしれませんが、コンテンツ制作者として活躍できる場は近年劇的に増えました。YouTube、ABEMA、Amazon Prime Video、U-NEXTなど、規模の大小はあれどフリーの立場でもコンテンツ制作に携われる機会は増えています。

SNSで自ら営業をかけることも可能ですし、逆にSNSで企業から仕事のオファーを受けることもあります。そんな事情もあり、テレビ局員の退社も相次いでいるようです。

しかも、佐久間さんのように40歳を過ぎた世代だけでなく、現役バリバリの30代のテレビ局員の退社も増えています。さきほど話した、この春でテレビ局を退社した3人は全員が30代前半です。退社理由は全員が「もっと自由に自分のやりたいことをするため」。

これがどういうことかというと、テレビ局員とはいえ制作局で働き続けられる人はごくわずか。編成、営業といった他部署に異動となることもあり、制作に居続けることが出来たとしても番組のトップである総合演出になれるのはほんの一握り。総合演出になれたとしても上司からあれこれと口出しされてしまい、番組作りで自分の色を出すことが出来ないことも少なくありません。

20代の頃は1つのコーナーを任され、自分が編集した映像が全国に放送されるだけで嬉しかったのが、年齢を重ねるごとに「演出の決定権が自分にはない」ことに息苦しさを感じるようになります。

自分が望まない番組に配属され、最終的な意思決定が出来ない立場でディレクターとして過酷な労働をするくらいなら、テレビより小規模なメディアでもいいので自分が裁量権を持てて、自由に働ける場を求めるというのは自明の理と言えるかもしれません。

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