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堀江貴文「メールに"お世話になっております"と書く人は最悪だ」

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有能なビジネスパーソンの条件とはなにか。実業家の堀江貴文氏は「処理能力が低い人に限って、メールに『お世話になっております』などと書いている。読んでいるだけでイライラさせられる」という――。

※本稿は、堀江貴文『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)の一部を再編集したものです。

実業家の堀江貴文氏
実業家の堀江貴文氏 - 写真提供=小学館集英社プロダクション

遅くて長いメールは相手の時間を奪う行為だ

有能なビジネスパーソンの条件とは? 第一に挙げられるのは、レスの早さだ。

多くの案件を抱え、たくさん稼いでいるビジネスパーソンほど、メールは即レスを心がけているという。レスのスピードが能力とどのように関係しているのかわからないが、たしかに僕の周りの優秀な人は、みんなレスが早い。しかも内容が端的だ。

僕もスタッフなどから質問のLINEが来たら、すぐに「おけ!」「りょ!」と、短く返信する。心がけというより、それぐらいの返信で済むような案件しか僕のところには届かない。だったら1秒でも早く返すのが、当たり前だろう。

メールのレスが遅く、しかも内容がグダグダと長い人は最悪だ。そういう処理能力が低い人に限って、「大変お世話になっております」「お待たせした無礼を深くお詫び申し上げます」など、本題にスッと入らず、読んでいるだけでイライラさせられる。

メールの送り手は、礼儀正しい返信を、期待しているのではない!

問い合わせの返事が秒速で戻ってくるのを、期待しているのだ。

遅いうえに長いメールは仕事の工程のテンポを落とすだけではない。相手の時間を奪う、悪質な行為だと思ってほしい。体裁とか礼儀とか、手紙じゃないのだから、どうでもいいだろう。メールは、ひと言で即レスを心がけよう。

打ち合わせやスケジュール確認はLINEで済ませている

そもそもメールを使う必要が、あるのだろうか?

LINEやSlack、Messengerなど、短いコミュニケーションを高速でやりとりできるアプリを組み合わせれば、連絡業務は充分回せるはずだ。テキストや図版をチェックすることもできる。長い文章向きではない仕様だから、必然的に文章を短くまとめる技術も磨かれると思う。スマホのSNSアプリで連絡事項がすべて回せないようだったら、仕事の最適化がまだまだ足りていない証拠だ。

僕は電話で重要なビジネスの案件を打ち合わせたり、スケジュールを確認することはまずない。すべてLINEで処理している。LINEのいいところは、スピード感だ。ほぼ話しているのと同じスピードで、言葉のやりとりができる。「ん?」とか、「えーと、ちょっとこれは……」など、微妙なニュアンスも伝わりやすい。議事をグループで共有できるのも便利だ。テキストが残るから、記録になる。近年は西村博之さんなどとの、対談の仕事もLINEでこなしている。

いまのところコミュニケーションの手段は、LINEがベストだ。コロナパニック以降は、Zoomも浸透した。もう場所に出向く面倒は、負わなくていい。

新しいサービスが今後台頭してきてどうなるかはわからないけれど、「相手の時間を奪う」電話のようなツールは、もう役目を終えているだろう。

他人に時間を渡すのは、自分の人生に対して失礼だ

短いメッセージをスピーディに、テンポよく回していくのが、質のいいコミュニケーションだ。SNSだけでやりとりしていると、「あいつは心のこもったメールが書けない」とか「非常識なヤツだ」と、悪く言われることもあるだろう。気にしてはならない。目的を最適化して時間を増やしていくための工夫に対して、心だとか礼儀だとかを持ち出してくるタイプの人とは、付き合ってはいけない。すぐ切り捨てよう。

時間のコスパ感覚の薄い人と付き合い続けても、何もいいことはない。余計なストレスを抱え、パフォーマンスは落ちる。足を引っ張られる付き合いは、ばっさり整理して、自分の時間を守ってほしい。

多少、失礼になったとしても構うことはない。他人に時間を渡すのは、自分の人生に対して大きな失礼となる。自分への礼儀を欠くような人間になってはいけないのだ。

デジタルツールを使いこなし、テンポのいいコミュニケーションで、快適な人間関係を築いていこう。

片手でスーマートフォンを持つ男性
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/PeopleImages

中学生時代に「新聞配達のバイト」で学んだこと

僕は中学生のとき、プログラミングに熱中していた。専門誌に投稿して掲載料をもらったり、プログラミングスキルが上がってくると、さらに性能のいいパソコンが欲しくなった。新しく買いたかった機種は、数十万円もした。お小遣いではまるで手が届かなかった。そこに廉価版の機種が発売された。ダメもとで親に相談してみると、意外にも「買ってもいいだろう」という返事だった。ただし「代金を貸す。そのお金は、新聞配達のアルバイトで返しなさい」ということだった。

親に金を貸してやると言われてから、僕は毎日コツコツ新聞配達を続けた。毎朝早朝5時に起きて、自転車で100軒以上の家に新聞を配るのは大変だった。でも新しいパソコンのために頑張った。そして念願の機種のパソコンを買ってもらい、親には数カ月で借金を返済することができた。

この経験で僕は、前向きな借金は、すすんでしてもいいという考えを培った。時間をショートカットして、欲しいものが得られるなら、借金は全然OKだ。

お金を返せなかったらどうしよう……という迷いは捨てていい。やりたいことを先延ばしにする時間の浪費の方が、もったいない。それは僕の揺るがない信条となった。

借金を後悔したことは一度もない

初めて会社を起こしたときも、資金は借金からのスタートだった。600万円を人から借りた。当時は23歳の東大生。実績ゼロの若者が背負う金額としては大金だった。

普通の若者なら躊躇すると思う。自己資金を貯めてから起業しなさい、とアドバイスされるかもしれない。でも僕は、少しも怖じ気づかなかった。

堀江貴文『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)
堀江貴文『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)

借金の心配より、インターネットビジネスの無限大の可能性にワクワクしていた。

起業してほどなく、IT革命の巨大なムーブメントに乗り、僕は若手起業家としてビジネスの世界を駆け上がっていった。数年で、600万円の借金の10倍以上ものお金を動かせるようになった。借りたお金は、1年ほどで完済できた。

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