記事

白川日銀総裁の屈服ぶりに見るこの国の将来の危うさ

 安倍首相がやたらに突っ走っている。

 私はそれを「できるものならやってみろ」という気持ちで見ているのだが、最近になって見方を変えつつある。

 権力を甘く見てはいけないと。

 実際のところ、ここ数日の一連の動きを見ていると安倍新政権の動きは強権的だ。

 ことごとく民主党政権下でやろうとした事を否定している。

 民主党政権下でできなかった事をやろうとしている。

 国防軍創設や集団的自衛権行使の容認などのタカ派ぶりばかりが強調されているが、危ういのはそれだけではない。

 原発新設、オスプレイ購入、村山・河野談話見直し、TPP参加への転換、中国包囲網への協力など、あまりにも危うい。

 私がもっとも驚いたのは12月30日の産経が一面でスクープ報道していた原発事故責任者に対する立件報道だ。

 すなわち検察当局が東電経営陣や民主党政権中枢らを聴取して来春にも立件の可否を判断するという。

 告訴・告発の対象には菅首相元首相や海江田民主党代表らが含まれるという。

 これこそが政権交代の真骨頂だ。権力を手放したとたん犯罪人にさせられるのだ。しかも恣意的に。

 民主党政権下で行なわれた小沢つぶしが、今度は権力に歯向かうもの全体に及ぶことになるということだ。

 原発を推進したのは自分たちであるというのにである。

 そういえば12月25日の朝日新聞は一面トップで捜査機関に電話の盗聴を認めるという、おどろくべき通信傍受法改正の動きを報じていた。

 いまから思うとこの安倍首相の増長を許したのは白川日銀総裁の屈服ではなかったかと思う。

 すなわちインフレターゲットをめぐる安倍首相と白川日銀総裁の攻防の終り方だ。

 もしあの時、自分の考え方は違うが、安倍首相がそれが正しいと言ってそれを日銀に求めるのな従わざるを得ない、そう啖呵をきって辞任すれば世間の半分は拍手喝采したに違いない・・・

あわせて読みたい

「第2次安倍改造内閣」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    日本人はナゼ「貧乏になったこと」に気が付かないのか?

    内藤忍

    06月21日 14:24

  2. 2

    劇場不発?小池百合子知事も「中止」選択は取らず 東京五輪の次なる焦点は観客の有無

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    06月22日 09:58

  3. 3

    リモート営業で絶対に使ってはいけないフレーズとその理由

    シェアーズカフェ・オンライン

    06月22日 08:31

  4. 4

    年上の高齢男性から告白されるということについて

    紙屋高雪

    06月21日 09:11

  5. 5

    「児童手当無し、高校無償化も対象外」高所得者への"子育て罰ゲーム"が少子化を加速

    PRESIDENT Online

    06月22日 09:33

  6. 6

    フェイク情報に騙されない教育とは:高校生の98%がネットで真偽を見誤る/米研究結果より

    ビッグイシュー・オンライン

    06月22日 08:18

  7. 7

    共同通信『慰安婦謝罪像、東京で展示を検討』 とんでもないことで許せぬ

    和田政宗

    06月21日 08:22

  8. 8

    小川彩佳アナと離婚へ ベンチャー夫の呆れた一言「今からなら、遊んでも…」

    文春オンライン

    06月21日 19:30

  9. 9

    【プライムデー】、米国商戦夏の陣!Amazon Freshは地味にセールもエコシステムが拡大?

    後藤文俊

    06月22日 09:13

  10. 10

    ワクチン接種の義務付けをめぐる「公共の福祉」と「個人の自由」日本とアメリカで違い

    中村ゆきつぐ

    06月21日 08:35

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。