記事

【ウォルマート】、マクドナルド撤退後はフレンチ!いつの時代も思い込みは敗者の母?

■マクドナルドとの縁が切れつつあるウォルマートでは、退去後のテナントになんとフレンチを導入することがわかった。

テキサス州ダラス・フォートワース地区にあるウォルマートにフレンチスタイルのベーカリーカフェ「ラ・マドレーヌ(la Madeleine French Bakery & Cafe)」が入店する。

ラ・マドレーヌはフランスの田園をテーマに展開するファスト・カジュアルのレストラン・チェーン。

1983年創業の同社は南部を中心に直営・フランチャイズで83店舗を展開しており、テキサス州には半数以上の52店舗がある。

ウォルマートにはスケールダウンした「ラ・マドレーヌ・エクスプレス(La Madeleine Express)」での入店する。

広さは980平方フィート(約27坪)から比較的広いイートイン・スペースをもつ2,200平方フィート(60坪)と様々。

商品は人気メニューのチキン・シーザース・サラダや同社シグネチャーのトマト・バジル・スープの他、エクスプレス用にグラブ&ゴー商品などが揃う。

7月にはガーランド地区にあるウォルマート・スーパーセンターにラ・マドレーヌ・エクスプレス1号店をオープン後、徐々に9店舗へ拡大していくという。

コロナ禍によりドライブスルーに注力するマクドナルドはウォルマートから撤去している。ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによるとマクドナルドは今年の夏までにウォルマート店内にある多くのマクドナルドを閉鎖する。

この時にスクラップする店数は明らかにされていないがマクドナルドは2020年初め、500ヶ所のウォルマートにテナント入店していた。

マクドナルドは昨年夏、不採算店200店を閉鎖すると発表。閉鎖となる200店のうち半数以上がドライブスルーを持たないウォルマート・スーパーセンター内としていた。

したがって最大で250ヶ所のマクドナルドが今年の夏までに閉鎖となる。ウォール・ストリート・ジャーナル紙はマクドナルドと同様にサンドイッチチェーンのサブウェイもウォルマートから離れると報じている。

ウォルマートは複数の外食ブランドのメニューを提供するゴーストキッチンを導入すると報じられている。

スタンドアローンやモールなどにゴーストキッチンを展開する「ゴースト・キッチン・ブランズ(Ghost Kitchen Brands)」とウォルマートは提携し、年内までに北米にある最大50店に「ゴースト・キッチンズ」を導入する。

ゴースト・キッチンズではホットサンドイッチの「クイズノーズ(Quiznos)」、サラダの「サラダワークス(Saladworks)」、ケーキなどデザートの「チーズケーキ・ファクトリー・ベーカリー(The Cheesecake Factory Bakery)」、アイスクリームの「ベン&ジェリーズ(Ben & Jerry's)」など20件以上のブランドのメニューをモバイルや端末から注文できる。

大半のウォルマートがマクドナルドに代わって、ヘルシーな飲食店をテナントに揃えるわけでない。ウォルマートはドミノ・ピザを他の店に拡大し、タコベルやKFC、ピザハットを傘下にもつヤム・ブランズと手を結ぶのだ。

またモールなどに600ヶ所フランチャイズ展開するチャーリーズ・フィリー・ステーキ(Charleys Philly Cheesesteaks)もウォルマートはテストで入店させるという。

ウォルマートは北カリフォルニアにある2ヶ所の店舗でスムージーロボットをテストしている。人の腕に似た働きをする、ロボットアームでスムージーを調理するAIロボットの「ブレンディド(Blendid)」が自販機のような形でテナント入店しているのだ。

スムージーロボットもマクドナルドに代わって多店舗で展開する可能性もある。

アーカンソー州ベントンビルにあるウォルマートの本社から車で15分(南東15キロメートル)にあるウォルマート・スーパーセンター・ロジャース店(4208 S Pleasant Crossing Blvd, Rogers, AR 72758)内に「必勝寿司&クラフト・ビア・バー(Hissho Sushi & Craft Beer Bar)」が営業している。

2,000平方フィート(約56坪)のレストランには寿司職人など約20人が働き、メニューは定番のカリフォルニアロールやエビの天ぷらとアボガドの巻き寿司のクランチー・シュリンプ・ロールなどの寿司にアペタイザーにディムサムまで、アジア系の料理も提供されている。

アルコールは8種類のワインにローカルの地ビールを含む12種類のビールもタップ(ビールサーバーの注ぎ口)で提供されている。

ウォルマート・スーパーセンターでの買い物の前後にバーやテーブルで地ビールを飲みながら寿司をつまむことが可能となっているのだ。またレストランは午前中から営業していることでアボガドトーストやアサイーボウル、フルーツスムージーなど朝食メニューも用意している。

ウォルマートのマクドナルド跡地にはアメリカで定番のメキシカンだけでなく、様々な飲食店がエクスプレススタイルでオープンすることになる。日本から挑戦する飲食チェーンを待ちわびたいところだ。

トップ画像:マクドナルドの後にウォルマートに入店するラ・マドレーヌ・エクスプレス予想図。


「ラ・マドレーヌ(la Madeleine French Bakery & Cafe)」のコマーシャル動画。1983年創業のフレンチスタイルのベーカリーカフェは南部を中心に直営・フランチャイズで83店舗を展開しており、テキサス州には半数以上の52店舗がある。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。寿司はアメリカではもはや国民食です。日本人が言うところの「寿司」ではなく、あくまでも「Sushi」ですが...生魚を食べなかったアメリカ人が寿司を広く食べるようになったのは、これまで寿司にイノベーションがあったからです。日本人からすれば破壊的イノベーション。鉄火巻きのマグロに辛子マヨネーズが和えられているスパイシー・ツナロールやマンゴーのスライスしたものを海苔の代わりに載せたマンゴーロールなどは現地化というより、日本人にはあり得ないキワモノ食かもしれません。

必要は発明の母で、車社会のアメリカでは寿司も再定義されているわけです。巻きずしをハンドル片手に食べれるようにグラブ&ゴー商品として再定義した寿司ブリトーもイノベーションです。和食でも再定義すればアメリカで爆発的に普及する食品はまだまだあります。例えば「寿司にコーラは合わない」とは思い込みです。正しさを主張しているようでは再定義はできません。必要が発明の母なら、いつの時代も思い込みは敗者の母。

抜群の集客を誇るウォルマートのテナントにいろんな外食が入店するようになれば、あり得なかった飲食メニューが生まれます。これもまた実験であり、参考にしたいところです。

あわせて読みたい

「ウォルマート」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    「有事の宰相」としてはふさわしくない菅首相

    舛添要一

    05月16日 08:27

  2. 2

    「緊急事態でも通勤ラッシュは三密状態」日本人が自粛をしなくなった本当の理由

    PRESIDENT Online

    05月15日 11:42

  3. 3

    結局、政府がやってるのは楽で目立つところだけ。やるべきことはみんな置き去り

    青山まさゆき

    05月16日 08:18

  4. 4

    100円が2070万円に…GⅠ史上最高配当が飛び出した2015年ヴィクトリアマイルの大波乱

    村林建志郎

    05月16日 07:59

  5. 5

    できない言い訳ばかりの政府、恐怖煽るマスコミ…情けない日本のコロナ対応に怒り

    青山まさゆき

    05月15日 09:28

  6. 6

    検査拡大に橋下氏「無症状者への闇雲な検査をしても感染抑止の効果は出ない」

    橋下徹

    05月15日 10:01

  7. 7

    河野太郎氏 自動車の住所変更オンライン手続きに特例創設

    河野太郎

    05月16日 09:22

  8. 8

    国会終盤戦は荒れ模様。一部野党の審議拒否連発で、非生産的な国会運営が続く…

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    05月15日 08:35

  9. 9

    ヒートアップする言論、スルーする回答

    ヒロ

    05月16日 10:41

  10. 10

    無策を繰り返す政府からの休業要請にエンタメ界が上げた「狼煙」

    松田健次

    05月15日 08:03

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。