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  • mkubo1

米国の住宅価格と住宅ローン金利

10月のS&Pケースシラー指数(全米20都市)が発表されました。

季節調整済み指数では、前年同月比で4.3%上昇、予想は4%の上昇でした。

順調に回復中です。

今年の1月に136.7で底を打って、144.12まで、緩やかに戻っています。

上昇率にして5.4%です。

これをわずかと見るか、満足と見るか。

不動産なんて、所詮は、年率10%や20%も上昇していることが、異常だと思うのです。

(成長率が数%の成熟国においてです)

米国の成長率が2~3%、インフレ率が1%くらいであれば、住宅価格の5.4%上昇というのは、ある意味、立派だと思います。

(もちろん、人口増(特に労働人口)なども影響すると思います)

このように、住宅価格が、実体経済の伸びよりも大きいのは、ひとえに金融緩和の影響ですね。

米国の金融緩和は、金利を押し下げているので、その効果は、金利の低下余地がほとんどない日本より大きいでしょう。

そのもっとも、顕著に影響が出ているのが、モーゲージレートです。

下記のグラフは、過去3年のモーゲージレートで、30年固定を見ても、2011年前半に5%だったのが、今では3.35%です。

15年固定で4.3%から2.6%に下がっています。

わずか2年弱でこの金利低下…

これが、住宅価格をおしあげているのでしょう。

しかし、現実は、新規借入より借り換えが圧倒的に多いのですね。

そう、既存のローンからの借り換えで、毎月のキャッシュフローが改善しているのだと思います。

これが、家計部門の目に見えない実質的な所得増につながっている可能性があります。

この間に、雇用を増やしておけば、金利低下の効果が薄くなっても、成長軌道が続くのではないかということで、FRBは、「雇用」と連呼しているのだと思います。

【モーゲージレート】

リンク先を見る

話を住宅価格に戻しますと、過去の値段に戻るには、相当な時間を要するであろうと思われます。

いわゆるバランスシートの回復には時間がかかるであろうと言われるのもここなのです。

2002年以降の価格のグラフをご覧ください。

今の位置がわかります。

【S&Pケースシラー指数 全米20都市 季節調整済】

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