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『琥珀色の戯言』 BOOK OF THE YEAR 2012

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今年も残り少なくなりました。

恒例の「今年僕が面白いと思った本ベスト10」です。

いちおう「ベスト10」ということで順位はつけていますが、ジャンルもまちまちですし、どれも「本当に多くの人に読んでみていただきたい本」です。

2012年に発売されたものではない本も含まれていますが、「このブログで2012年に紹介した本のなかで」ということで。

(ちなみに、このブログで2012年中(12/26まで)に感想を書いた本は、241冊。ちなみに去年は155冊、一昨年は146冊だったので、かなり増えました。

読書量が増えた、というよりは、このブログに本の感想中心に書くようになったためだと思われます。

いままでずっと1年の半分以下だったので、実際に数えてみて、けっこう驚きました。


今年は、ちょっと短めにまとめてみました(毎年「このエントリ長すぎ!」って言われるので)



まず、10位から6位まで。


<第10位>僕と日本が震えた日

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僕と日本が震えた日 (リュウコミックス)

内容紹介

2011年3月11日。この日の衝撃は、実際に被災地に身を置いていた人たちばかりではなく、その被害映像を目にした世界中の人間たちの心をはげしく振るわせた。ドキュメンタリーコミックの第一人者である鈴木みそが、まずは自分の周りから取材を広げていきながら、今回の震災が浮き彫りにした現代日本の「日常」を描き出していく。 「都市被災編」「書籍流通編」「先端科学編」「日本経済編」「食品汚染編」「東北取材編」の6編に加え、ガイガーカウンターの利用方法をまとめた漫画「放射線の正しい測り方」2編も収録。



この本の詳しい感想はこちらです。


現時点でいちばん読みやすい「放射線の基礎知識の本」だと思います。



<第9位>「当事者」の時代

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「当事者」の時代 (光文社新書)

出版社/著者からの内容紹介

私は2009年夏、『2011年新聞・テレビ消滅』(文春新書)という本を上梓し、そのなかでマスメディアがなぜ立ち行かなくなっているのかをビジネス構造の観点から論じた。なぜビジネス的に描いたかと言えば、それまで出回っていたマスメディア論の多くが、「日本の新聞は言論が劣化している」「新聞記者の質が落ちている」といった情緒論ばかりだったことに辟易していたからである。そうした情緒論ではなく、純粋にビジネス構造の変化からマスメディアの衰退を論じようとしたのが同書だった。

本書はその続編に当たる。今回はビジネス論ではなく、ただひたすらその言論の問題を取り上げた。しかし私は巷間言われているような「新聞記者の質が落ちた」「メディアが劣化した」というような論には与しない。そんな論はしょせんは「今どきの若い者は」論の延長でしかないからだ。

そのような情緒論ではなく、今この国のメディア言論がなぜ岐路に立たされているのかを、よりロジカルに分析できないだろうか----そういう問題意識がスタート地点にあった。つまりは「劣化論」ではなく、マスメディア言論が2000年代以降の時代状況に追いつけなくなってしまっていることを、構造的に解き明かそうと考えたのである。

本書のプランは2009年ごろから考えはじめ、そして全体の構想は2011年春ごろにほぼ定まった。しかしその年の春に東日本大震災が起き、問題意識は「なぜマスメディア言論が時代に追いつけないのか」ということから大きくシフトし、「なぜ日本人社会の言論がこのような状況になってしまっているのか」という方向へと展開した。だから本書で描かれていることはマスメディア論ではなく、マスメディアもネットメディアも、さらには共同体における世間話メディアなども含めて日本人全体がつくり出しているメディア空間についての論考である。



この本の詳しい感想はこちらです。

みんなが「マイノリティの立場を代弁」して「ツッコミ」になっている時代への警告の書。

 当事者であることを引き受けるというのは、途方もなく重い人生を背負うということと裏腹だ。


それでも、自分の人生の「当事者」であることからは、逃げられないのも事実です。



<第8位>政府は必ず嘘をつく

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政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書

内容紹介

3・11以降、原発事故・放射能問題からTPPまで、政府や東電、大手マスコミの報道は隠ぺいされたり、偏った見方が蔓延るなど、国民に真実が知らされない中で、洪水のように情報が発信されている。

アメリカでは9・11の同時多発テロ以降、大惨事につけ込んで実施される過激な市場原理主義「ショック・ドクトリン」によって貧困格差が拡大し続けている。


何が本当なのかが信じられなくなった今、どうすれば私たちは真実を手にできるのか。

著者は日本国内の状況を追いながら、並行して貧困大国化するアメリカに何度も足を運び取材した。

アメリカで目にした惨状、日本に帰るたびに抱く違和感は、やがて1本の線としてつながる。

それは、3・11後の日本の状況が、9・11後に格差が拡大していったアメリカの姿に酷似し始めているということだ。

そして、その背景にあるものは、中東の春やTPPなどと、同一線上にあるものだった。

「情報が操作され、市場化の名の下に国民が虐げられているアメリカの惨状を見るにつれ、このままでは日本が二の舞になる」と警告。

今こそ、自らが考え、行動し、真実を見抜く目を持つことの意義を問いかける。




この本の詳しい感想はこちらです。


僕にとっては、「いままで知らなかった、世界の現実」を教えてくれる一冊でした。



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