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エジプト国民投票

エジプトの憲法草案に対する国民投票の公式結果の発表は若干遅れていましたが、国民投票最高委員会委員長が現地時間午後7時(日本時間26日午前2時)にTV等に対して発表すると声明したとのことです。

明日起きてみれば、結果は判明していることになりますが、多くの報道等もこれまで報じられていた賛成64%近くと言う数字がおそらく公式発表でも確認されるだろうとしています(先ほどBS TVが流していた米PBSTVのバラダイ前IAEA事務局長とのインタビューでも、彼も憲法が60%程度の支持で承認されるだろうと述べていた)。

反対派は種々の不正行為について、最高投票委員会に提訴するとしていますが、これまでの報道を見ている限り、方々で種々の問題はあっても、大局的に見る限り投票は大きな問題なく、混乱もなしに行われたようで(上記バラダイもそのことを認めていた)、また裁判官が監視を行った以上、提訴があっても裁判所等が、向こうが多数を占めて投票は無効であるとの結論を出すことは考えられません。

また、若者たちが投票無効として、街頭活動を強めようとしても、投票の際の治安維持に警察と共に責任を共有した軍が、大きな暴力行為を許すとも思われません(その意味ではムルシーの戦術勝ちか?)

と言うことで、取りあえずは、60%以上の支持で、憲法が国民に支持されたことが確認されることになり、次の焦点は2カ月以内の議会選挙と言うことになります(バラダイも憲法の確定を前提に、選挙で多数を占め、憲法の改正を目指していくとしていた)。

更には、これまでイスラム勢力と反対派の対立のため、政治問題が焦点であったところ、国民にとり最重要の問題の経済が後回しにされてきたため、経済状況は更に悪化しており(外貨繰り、IMFからの借款交渉のストップ等)、当面の最大の課題は経済再建であろうと思われます。

経済についてムルシー政権が今後何らかの成果を示せない限り、せっかく憲法を改正し、政治の安定を取り戻したと威張っても、国民の失望を招くことになるだろうと思われます。

その意味でムルシー政権の試練はむしろこれからだろうと思います。

日本も同じですが、経済の立て直しに特効薬がある訳ではなく、地道で長い道のりが必要となり、その間国民にどうやって我慢を説得し、希望を持たせていくかに政権の安定がかかっていると思います。

http://www.aljazeera.net/news/pages/d9ecf319-17a5-48e5-80be-ac38aa75675d?GoogleStatID=1

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