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18歳意識調査「コロナ禍とストレス」―2人に1人が閉塞感を―

長引く新型コロナウイルス禍で子どもや若者が抱える不安やストレスが高まっている。直接の関係は分からないが、文部科学省によると、2020年1年間に自殺した小中高校生は過去最多の479人、前年に比べ140人も増えた。これを受け政府も近くまとまる「子供・若者育成支援推進大綱」改訂案に、コロナ禍での「孤独・孤立」問題への対応強化を盛り込む方針と報じられている。

そんな中、「コロナ禍とストレス」をテーマに2月上旬、35回目の18 歳意識調査を行った。この結果、回答を寄せた17〜19歳の2人に1人(50.4%)が、コロナ禍で自身が「閉塞感を感じている」と回答。周りの人に関しては、さらに多い58.7%が「感じていると思う」と答えている。

自由回答では「人と会えない」、「自由に外出できない」など、人との接触や移動が制約された生活に閉塞感を感じる声が多く寄せられ、中には「大学で対面の講義がいつ再開されるかわからない」、「将来どうなっていくのか不安」、「就職できるのかどうか」、「アルバイトが見つからなく学費が払えない」といった訴えも目についた。

1ヵ月以内の体験としては、半数弱(48・3%)が「外出自粛で思うように余暇を過ごせなくなった」を挙げ、うち91.1%はストレスを「とても感じた」、「少し感じた」としている。コロナ禍による「進学・就職」や「家族・自分自身の収入」への悪影響を体験した、とする回答も23.2%〜17.7%(複数回答)に上り、実生活にも深刻な影響が出ていることをうかがわせている。

1ヵ月以内に経験したこととしては36.8%が「不安やイライラが続くことがあった」、33.8%が「疲労感が続くことがあった」(複数回答)と答え、「死にたいような気持になった」(16.0%)、「過食もしくは拒食が続いた」(12.4%)、「自殺未遂をした」(2.4%)といった深刻な訴えも目立っている。

ストレスの解決や気持ちを楽にする存在(助け)としては「恋人」が「思う」、「やや思う」を合わせ85.1%でトップ、次いで「学校外の友人」が70・2%と続き、「母」(55.8%)や「父」(42.9%)を上回っている。コロナ禍に関連してよい影響があった事例はさすがに少なく、外出自粛で一緒にいる時間が増えた同居家族との関係も、「よい影響があった」とする人は5人に1人(23.4%)にとどまっている。

若者は友人ら他者との付き合いを通じて自己を形成しながら成長するのだと思う。その分、コロナ禍によるストレスは中年世代、高齢世代より、はるかに大きいはずだ。調査結果を見ながら、引き続き若者の意識の変化を見ていく必要を痛感した。

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