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  • mkubo1

19世紀のイギリスに見るデフレ下の経済状況から日本の方向を考えてみる

寒いクリスマスイブですが、いかがお過ごしですか?
私は、朝から、チキンを買いに出かけ(近所のおいしいと評判のお店、出遅れると売り切れになります)、お昼から、ケーキを買いに出かけ、「買出し係り」ってところです(つまり、大した用事はないのです)。

そして、夜は、サンタさんのプレゼントを夢見て寝るとしましょう。
日本にも、サンタさんからのプレゼントが来ればいいのですが、いかがでしょうか。

そもそも、野田さんの解散言明以降(11月14日)、株価が上がり、円は安くなり、行き過ぎた円高が解消されれば、ちょっとは景気も回復するだろうということですね。

加えて、安倍さんが、大規模な公共事業の可能性に言及していますので、これも、目先の景気にはプラスに働きますからね。
そんなわけで、円が安くなって、株価が上がって、良い年末ということのようです。

公共事業については、政治決断となりますから、どうなるか、私には分かりませんが、公共事業を続ければ、日本の財政が、悪化するのは、間違いないと思います。
それでも、日本が、低利での資金調達できれば問題ないのですが・・・

そこで、ちょっと、歴史の振り返ってみましょう。
コメントにもありましたが、イギリスについて、ちょっと書いてみます。

イギリスは、ご承知の通り、19世紀に、長期的なデフレ経済を経験しています。
この間、物価はおよそ半分以下になっています。

また、国債残高は、この間、減っているのですね。
しかしながら、GDPは増えているのです。

1850年かた1900年まで約3倍になっています。
1819年に債務がGDPの約250%に達したのですが、それ以降、第一次世界大戦まで、債務は微減しており、1819年を超えることはありませんでした。
(1810年代に債務が増加したのは、ナポレオン戦争(1803年から1815年)が主要因です)

一方で、デフレなのですが、成長率が高いのです。
これは、多分、産業革命によって、生産性の向上と人口増加の両方の影響があったのだと思います。
人口は約1%のペースで増加しています。

また、重要なことは、金本位制度を確立しています。
これは、インフレ抑制効果になり、財政規律が厳格になります(デフレ政策)。

それ以外にも、海外からの安価な製品が輸入されていたようです。

さらに言えば、この間、マネーサプライは増えていたのですね。
ここまで、まとめますと、デフレ環境下においても、

・高い成長率(実質成長率)
・財政は厳格化
・マネーサプライは増加
・株価は、ほぼ横バイ

という感じですね。

そして、このデフレを終焉させたのは、ベースマネーの増大だと言われています。
つまり、この時代は金本位制ですから、金の生産の増大とともに、ベースマネーが増大したのです。

現在と金融の仕組みが違うので、一概には、言えませんが、イギリスは、成長性が高かったので、ベースマネーの増大により、物価の上昇が起こったのだと思います。

今の日本と比べてみると、成長性も違えば、人口動向も異なります。
また、財政に対する政策も異なります。

イギリスのように、GDP比で250%の債務をインフレなくして、実質成長だけで乗り切るというのも、なかなか、すごいことだと思います。
時間がかかりすぎているかもしれませんけどね。

それ以外の世界の様々な国が経験した大きな債務については、多くの場合、通貨の調整(通貨の下落)により、インフレが起こり、それに加えて、実質成長率を高めることで、債務危機を乗り切るケースがほとんどです(長くなるので、詳細は省きます)。

日本は、十分な金融資産や対外資産を持っていますので、そうそう、通貨の信認が犯されることはないと思います。
よって、日本で、このような債務増大から財政危機が、すぐにやってくるとは思えませんが、一方で、危機が起こった後にならないと、財政再建を本格的に取り組むということにはならないのも歴史の事実です。

だから、財政を悪化させるような政策は、出来るるだけ、やめたほうがいいのです。
もし、元々、日本の実質の成長率が高いのであれば、日銀の金融緩和によって、ブタ積みが増えるのではなく、市中にお金が出回ると思うのです。

ですから、成長性を押し上げるような公共投資は、ほとんどないと考えた方がいいのです。
リニアのような有望と思われる事業は、公共投資に頼らなくても、すでに、民間でやってしまうのですね。
日本にとって、大事なことは、成長性を高める政策だと思います。

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