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桜花賞の主役は2歳女王…奇跡の白馬「ソダシ」世界初のクラシック制覇へ

4月11日桜花賞の主役「ソダシ」

 1979年に日本で最初の白毛の競走馬・ハクタイユーが誕生して41年、ついに白毛馬がGIレースを制覇した。

 2020年12月、阪神ジュベナイルフィリーズでゴール前の大接戦の末、ハナ差で勝利を飾ったのはソダシ(牝馬・3歳)。

 父はGI2勝を含む10戦6勝のクロフネ、母は16戦4勝のブチコ。デビュー以来4戦4勝と負けなしで、牝馬クラシック・桜花賞に挑む。

“華麗なる白毛一族” はどのように誕生したのか。競馬血統評論家の栗山求氏に話を聞いた。

「シラユキヒメという牝馬が祖になるんですが、このシラユキヒメの父はサンデーサイレンスで母はウェイブウインド。

 白毛が生まれるのは突然変異だといわれますが、父は青鹿毛、母は鹿毛なので、シラユキヒメはまさに突然変異。サンデーサイレンスの仔はものすごくたくさんいますが、唯一の白毛です。

 このシラユキヒメをディープインパクトなどの馬主である金子真人氏がセリで落として購入。

 シラユキヒメは未勝利馬でしたが、金子さんが所有するキングカメハメハ、クロフネといった名種牡馬を配合していったことで、平凡なファミリーが重賞クラスに上っていきました」

 もし、ほかの馬主がシラユキヒメを購入していたら、重賞クラスを勝てる血統にはならなかっただろうとも話す。

「金子さんはものすごい相馬眼を持っていて、買った馬は魔術師のように走らせていくので、馬の配合も独自の考えをお持ちのようです。

 キングカメハメハ、クロフネを配合した “金子血統” だからこそ、ここまで強くなれた。金子さんも白毛馬に愛情を持っていらっしゃると思います」

■荒れた重馬場ならソダシ二冠の可能性も

 サラブレッドの毛色は8種類。白毛馬は突然変異で生まれるが、その確率は非常に低く、世界でも珍しいという。

「年間、ひとつの国で一頭生まれるか生まれないかぐらいの確率で、海外で白毛馬が重賞で勝ったという話は聞いたことがない。

 珍しいけど競走能力的には全然お話にならない、どちらかというと色物扱いでした。ものすごい確率でしか生まれない馬がソダシのように4戦4勝、しかもGIを勝つというのは天文学的な確率としかいえませんね」

 さらに、こんな情報も。

「母がシラユキヒメの仔のユキチャン、父がアメリカから輸入したスピード系の新種牡馬のドレフォンというハイアムズビーチという白毛の牝馬がいます。

 まだ2歳で早ければ今年の6月ぐらいにデビュー予定ですが、この馬の評判がすこぶるいい。2世代連続で白毛馬がGI制覇ということもあるかもしれません」

 2つめのGI制覇を目指し、桜花賞に出走するソダシだが、栗山氏に予想を聞くと……。

「私の予想は◎サトノレイナス、○ソダシ、▲アールドヴィーヴル、△ファインルージュ、△アカイトリノムスメ、△ソングライン。

 サトノレイナスの父はディープインパクトで、その産駒たちは牡牝の三冠レースを計26勝しており、桜花賞は5勝。3歳春が近づいてくると上昇してくる血統なので心強い。

 一方、ソダシの父クロフネの産駒たちは牡牝の三冠レースで未勝利。桜花賞は13回出走して2着が1回だけです。阪神JFでハナ差だったら、桜花賞の舞台では逆転になるかと。

 ソダシはダートテイストで、パワーがあって荒れた馬場に強い。時計のかかる馬場になればおもしろいですね」

写真・JRA

(週刊FLASH 2021年4月20日号)

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