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小室圭さん「私や母は借金を踏み倒そうとした人間だったことに」「切実に名誉の問題」28ページ文書ににじむ“自らの正しさ” - 佐藤 あさ子

「令和2年(2020年)11月13日に公表された、眞子様が書いてくださった文書にもありますように、私と眞子様の気持ち、そして結婚に対する思いに変わりはありません」

 秋篠宮家の長女・眞子さま(29)と婚約が内定している小室圭さん(29)が、全28ページにわたる文書を公表した。小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者の男性との間で起こった金銭トラブルについて、改めて説明する文書だ。文書は「文書の概要」4ページ、「本文」11ページ、「脚注」13ページからなる。


2017年5月17日、勤務先で取材に応じた小室圭さん ©AFLO

「これまで世の中に出回ってきた金銭トラブルと言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正」

 小室さんからの発信は、2019年1月22日に文書を公表して以来2度目。今回の文書を公表した目的については、「これまで世の中に出回ってきた金銭トラブルと言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正すること」として、報道や人々の認識の誤りを是正したいという強い思いが伝わってくる。

 この間沈黙を貫いてきたのは「元婚約者の方のプライバシーを必要以上に晒すことになる可能性」があり、「元婚約者の方とお互いの認識についてきちんと話し合い、ご理解を得たうえで解決したいと考えていた」からだという。文書全体を通して、小室さん側が把握しているトラブルと話し合いの経緯、録音した音声データなどをもとにした双方の発言などが時系列とともに詳細に記されている。

 長大な文書のなかでも、小室さんが「自身の名誉」について綴った箇所が印象に残った。

「私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります」

〈借りたお金であろうがなかろうが一括でお金を渡せば済む話なのになぜそうしないのか、といった意見が当初からあることについては承知しています。どのみち支援を受けたのは事実なのだから元婚約者の方がお金を返して欲しいと言うのであれば渡せばよいではないか、たとえ元婚約者の方のおっしゃることが事実でないとしても支援に感謝しているのならお金を渡すべきだ、といった意見もあったと思います。

それでもそうしなかったのは、どのような理由があろうと、早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えたからです。借金だったことにされてしまえば、元婚約者の方のおっしゃることが正しかったということになり、私や母は借金を踏み倒そうとしていた人間だったのだということになります。

これは、将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します。それを仕方のないことだとは思いませんでした。一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています。

 そうは言っても、現在まで続いている報道の状況をみると、お金をお渡しして借金だったことにされる方がまだ良かったのではないか、と思われる方が多いかもしれません。しかし、名誉を傷つけられるような疑いをかけられ、その疑いが事実でないにも関わらず早く苦しい状況から抜け出したいと思うあまり事実でないことを事実として認めるのと変わらないことをしてしまえば、一時期はそれで良くてもそのことが一生重く付きまといます。

いろいろと悩みはしたものの、一生の後悔となる可能性のある選択はできませんでした。この考え方を理解出来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、あらゆる可能性を考えたうえで決めたことでした〉

 この箇所を読んで、長年にわたり「なぜ事実と異なる内容が真実であるかのように報じ続けられているのか等々疑問点は多くありましたし、恐怖も感じました」という小室さんの心情を推し量るとともに、小室さんにとっては自らの正しさを証明することが何よりも重要なのではないかと感じられた。そして、パートナーとなるはずの眞子さまや、そのご家族である秋篠宮ご一家への思いやりや配慮のようなものが伝わってこないことに驚いた。「結婚に関する具体的な事柄に触れることはしていません」と前置きはしているものの、果たして小室さんは眞子さまとどのような結婚や生活を望み、思い描いているのだろうか。

小室さんは「これまでの事情を理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」

 眞子さまと小室さんの結婚延期発表から丸3年が経つ。眞子さまは小室さんと学生時代に知り合われ、今年10月にはそろって30歳の節目を迎える。

 眞子さまと小室さんの結婚をめぐっては、「多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」という秋篠宮さまのご発言(2018年11月、誕生日会見)をきっかけに、「多くの人が納得し喜んでくれる状況」(国民からの祝福)がひとつのポイントになってきた。

 そして秋篠宮さまは、昨年11月30日の誕生日を前にした記者会見で、「あくまで私の主観になりますけれども、感じとしては決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではないというふうに思っています。で、そのことは娘も恐らく同じ気持ちを持っていると考えております」と述べられた。

「国民からの祝福」というキーワードに呼応するように、小室さんは「私が沈黙してきたことにより私や母に対して不信感を覚えている方もいらっしゃると思いますが、この文書をお読みいただくことによって、これまでの事情を理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」と述べ、多くの人からの納得や祝福ではなく、1人でも理解してくれる人がいれば、というなかばあきらめにも近い気持ちを抱いているのかもしれないと思った。

 昨年末には宮内庁の西村泰彦長官が定例会見で、小室さんの母・佳代さんと元婚約者の男性を巡る金銭トラブルについて、「説明責任を果たすべき方が果たしていくことが極めて重要」と述べ、「異例の苦言」とも報じられた。その後の会見で西村長官は小室さん側の代理人とも面会したうえで「認識を共有している」と話した。今回の文書を受け、西村長官は「非常に丁寧に説明されている印象」と定例会見で述べたという。

宮内庁に届く反対の声「税金である一時金を支払わないでほしい」「一時金を辞退すべきではないか」

 今年2月23日、天皇陛下が誕生日を前にした記者会見で、「眞子内親王の結婚については、国民の間で様々な意見があることは私も承知しております。このことについては、眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」と、眞子さまと小室さんの結婚について初めてご意見を述べられた。国民からの懸念や反対の声は根強く残る状況を、天皇家の“家長”というお立場から、陛下は非常に心配しておられるだろう。だからこそ、「多くの人が納得し喜んでくれる状況になること」が望ましいとあらためて強調されたのではないか。

 以前、ある宮内庁関係者は、「眞子さまと小室さんのご結婚についての意見は、宮内庁への電話だけでなく宮内庁ホームページのご意見・ご感想フォームからも寄せられます。反対の声や批判的な意見としては、『小室さんは眞子さまの結婚相手にふさわしくないのではないか』『税金である一時金を支払わないでほしい』『一時金を辞退すべきではないか』など、様々です。最近でも係が別の電話に対応中で、すぐに出られないこともあります」と話していた。今回の文書は、再び大きな波紋を呼びそうだ。

 眞子さまは、一途に小室さんとの結婚を願われている。「私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」というお言葉は切実だ。しかし、今回の小室さんの文書を受け、眞子さまのご結婚の行方について、より一層ご心配申し上げる思いを募らせた国民は、少なくないのではないだろうか。

「この文書は私と母の一方的な言い分を記したものだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。それでも、色々な事情があったのだということを理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」と再び文書のおわりに記した小室さん。5月にはロースクールを修了し、アメリカで司法試験に臨む予定とされている。この文書をもって、眞子さまと小室さんのご結婚はどのような進展を見せるのだろうか。

(佐藤 あさ子/文藝春秋 digital)

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