記事

「新しい生活様式」の行き着く先はアバター生活

■人類未体験の新しい生活様式を目指す「ムーンショット」

 コロナ禍によって「新しい生活様式」という言葉が生まれた。

 この「新しい生活様式」とは、コロナと共存していく上で基本となる生活スタイルの変化を意味しており、三密を回避した生活に始まり、人と人との接触を極力避けるという意味が込められている。

 しかし、そういった生活はまだ入り口に過ぎず、政府は、もっと進んだ人類未体験の生活を目標としている。それが「ムーンショット目標」と呼ばれるもので、2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現すると唱われている。

 その新しい生活様式の1つは、「サイバネティック・アバター生活」と呼ばれており、以下の目標が定められている。

2030年までに、望む人は誰でも特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を提案する。

2050年までに、望む人は誰でも身体的能力、認知能力及び知覚能力をトップレベルまで拡張できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を普及させる。

引用サイト:内閣府ムーンショット目標1

■映画『サロゲート』のような社会は実現するのか?

 「ムーンショット」とは、その言葉が示す通り、人類の月面着陸に例えて「未来社会を展望し、困難な、あるいは莫大な費用がかかるが、実現すれば大きなインパクトをもたらす壮大な目標や挑戦を意味する言葉」の総称だが、日本での「ムーンショット目標」は奇しくもコロナ感染が取り沙汰された昨年の1月に決定された。

 人間がアバターを操作して仮想現実的な生活を行うなどと言えば、「妄想だ!」とか「都市伝説だ!」と批判されそうだが、実際に国(内閣府)が発表しているリアルな情報である。

 昔、人間がアバターを操作して生活する世界を描いた『サロゲート』という映画があったが、まさにあのような世界を目標としていることになる。

 まるで遠い未来を予想したSFのような話であり、そんなSF映画のような社会が、今後わずか30年程度で本当に実現できるのかは信じ難いというのが率直な感想だが、国がそういった社会を目標としていることは事実だ。

 キーワードとなるのは、「身体」「」「空間」「時間」からの解放となっているが、「身体」「空間」「時間」はまだ理解できるが、「脳」からの解放というのがよく解らない。
 自分の意のままに操ることのできるアバターロボットがあれば、「身体」「空間」「時間」からの解放は可能かもしれないが、「脳」からどうやって解放されるのだろうか?


トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    架空情報を使いワクチン接種予約した朝日新聞出版&毎日新聞 岸防衛大臣の抗議は筋違い

    諌山裕

    05月18日 14:25

  2. 2

    早くもウーブン・シティ開発に着手 にわかに信じがたい豊田章男氏の経営スピード

    片山 修

    05月18日 08:11

  3. 3

    コロナ禍で取り残される「好きなこと」が無い人 誰かを責める前に行動せよ

    かさこ

    05月18日 09:02

  4. 4

    マリエさんの枕営業告発が一瞬で話題から消えた2つの理由

    PRESIDENT Online

    05月18日 16:25

  5. 5

    『週刊さんまとマツコ』はなぜそっちへ行った?残念な理由

    メディアゴン

    05月18日 08:21

  6. 6

    「ワクチン大混乱」を招いたのは誰? 河野太郎の“突破力とスタンドプレー”に現場は困惑 - 辰濃 哲郎

    文春オンライン

    05月18日 10:23

  7. 7

    負傷者数半減は嘘?交通事故を物損事故として扱う警察の怠慢

    紙屋高雪

    05月18日 08:42

  8. 8

    「オリンピックは中止すべき」の調査結果は正しくない〜統計はウソをつく

    新井克弥

    05月17日 14:16

  9. 9

    アドバイザリーボード・分科会と感染研は信頼に足るのか?

    青山まさゆき

    05月18日 08:20

  10. 10

    野村、米顧客取引関連で今期650億円の損失計上 ポジション処理完了

    ロイター

    05月18日 18:10

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。