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新学期目前、今の子どもの心境は。4つの行動パターンと対応方法

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中村尊さん

 新学期を直前に控えた今、不登校をしていた子はどんな心境を抱えているのでしょうか。不登校の子とともに歩んできた中村尊さん(フリースクール「クレイン・ハーバー」代表)に、子どもたちの心境と周囲に求められる対応をうかがいました。

* * *

――不登校の子どもたち、そして学校へ通ってはいるものの苦しさを抱えている子たちは新学期を前にどんな心境になっているのでしょうか?

 小中学生の子どもたちに占める不登校の割合は2%弱です。また、学校へ行くのがつらい、苦しい子たちを「苦登校」と僕は呼んでいますが、苦登校の割合は3割や4割、あるいは半分くらいにものぼるんじゃないでしょうか。

 「子どもは一人ひとりちがう」という大前提を忘れてはいけませんが、不登校と苦登校の子は、新学期を前にやる気や希望よりも不安や心配のほうが大きいと感じています。ただし置かれている環境で心境は少し変わるようです。

 卒業などで環境が変わる子は、喜びだけでなく不安があります。不登校の子が過去を消化できていないと「学校へ行ってなかったから、これからの勉強についていけないかもしれない」と不安になってしまいます。苦登校の子は、これまでのつらい環境から解放されて、気持ちが少し楽になっているかなとも思います。しかし、新しい環境で「また同じような苦しみが待っていたら」と悩んでいるかもしれません。

 一方、学年が変わるだけで環境が変わらないように見える場合であっても、不登校の子は、まわりが進んで自分だけが変化しないように感じてしまい、落ち込んだり自己嫌悪に陥ったりすることがあるんですね。苦登校の子も、いじめられている子なら「クラスが変わってもいじめられたらどうしよう」と不安を感じていますし、4月からもいじめという環境が変わらなければ、新しい1年も長く苦しいものとなってしまいます。

SOSは見逃しやすい

――不安を感じている子たちは、どんな行動をとるのでしょうか?

 前提としてお伝えしたいのは、大人って「子どものSOSやサインを、見逃してしまうもの」ですし、「子どもの行動を、都合のよいように解釈するもの」なんですよ。そのことは子どもとの関わりのなかでは、いつも頭にとどめておいてほしいなと思います。そのうえで「環境を変えたくない子」「否応なしに環境が変わる子」「周囲からの期待を重く感じている子」「比較・評価されるのが苦しい子」という4タイプを説明します。

 新年度になっても「環境を変えたくない子」は、「今日は、家にいてお母さんとすごせてうれしかった」など、無意識に自分の気持ちをアピールします。環境を変えようと大人が考えているのを察知したら、お母さんにくっつくなどして甘えてくることがあるかもしれません。甘えてくるのは、今の状況でいたい、環境が変わらないでほしいというサインなんです。

 進学をするなど「否応なしに環境が変わる子」は、焦ったりイライラしたり、落ち着きがなくなったりしますね。無口になって無言の抵抗をすることもありますし、胃が痛くなるなど体調が悪くなる子もいます。本人の言うことがコロコロ変わるというのも、環境が変わる子の特徴です。「学校へ行ったらこれをやってみたい」と言っていたかと思えば、「やっぱり行きたくない」と言ってくることもあります。大人はその言葉だけに反応してイライラしてしまうかもしれませんが、子どもの言葉の裏にあるのは不安です。

 また、「周囲からの期待を重く感じている子」は無口になって、口をきかなくなりますね。体調を崩すこともあるかもしれません。返事も生返事だったり、声がけさえもうるさいなと感じたら自分の部屋に避難して出てこなくなったりもします。もし口数が少ないな、避難しているなと思ったら、プレッシャーや期待をかけすぎたのかもと気づいてほしいなと思います。

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