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小選挙区選挙は廃止しかない(その2:民意の歪曲・・・比例代表制なら自民党294議席は132議席程度)

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はじめに


(1)今月16日の衆議院総選挙の結果について、先日から小選挙区選挙の問題点を指摘し、小選挙区選挙を廃止することを求める連続投稿を始めた。
「その1」では、民意を切り捨てる「死票」が56%にも達すること、そのため、投票率が60%に達しなかったことを指摘した。

小選挙区選挙は廃止しかない(その1:民意切り捨て・・・56%の死票)

(2)小選挙区選挙の問題点の第三として挙げられることは、小選挙区選挙が民意を正確・公正に反映しないだけではなく、歪曲していることである。

これについては、これまでも指摘してきた。

「上げ底政権」を作ってきた小選挙区選挙は廃止すべきだ

政治改革はやり直せ!(その2):小選挙区制は廃止しろ!

民意を歪める小選挙区制はやはり廃止するしかない!

09年総選挙の小選挙区選と比例代表選の各得票数の乖離と政策選挙

一人一票運動における今夜のツイッターでの呟き

(3)以下では、再度それを紹介しながら、今回の総選挙でも民意の歪曲があったことを指摘します。


1.過去の総選挙における小選挙区選挙による民意の歪曲


(1)以下は、以前紹介した、1996年、2000年、2003年、2005年の衆議院議員選挙での小選挙区選挙における各政党の獲得議席数、その全国集計得票率、議席占有率をまとめたものである。

画像を見る

(2)以上を見ると、基本的に、大政党の過剰代表と小政党の過少代表が生じていることがわかる。

1996年衆議院総選挙において、自民党は、小選挙区選挙で169議席を獲得していた。
これは小選挙区の定数300議席に対して56.5%の議席を占めている計算になる。
しかし自民党の小選挙区選挙の得票数を全国集計し、得票率に換算すると、それは38.6%に過ぎない。
つまり、40%足らずの得票率で56%強の議席占有率を獲得していたのである。
明らかな過剰代表である。

この結果は、2000年総選挙でも同様で、自民党は177議席獲得したが、これは、59%の議席占有率だったが、得票率は41%にすぎなかった。
40%強の得票率で60%弱の議席占有率を獲得していたのである。

2003年総選挙でも同様で、自民党は168議席で議席占有率は56%だが、得票率は43.9%。

2005年総選挙で、自民党は219議席で73%もの議席占有率を獲得したが、得票率は47.8%。

このように第一党の自民党は露骨な過剰代表となっている。

総定数が決まっているため、第一党に過剰代表が生まれれば、必然的に、他党は露骨な過少代表を強いられることになるが、それは、前掲の一覧表を見ると確認できる。

(3)次に、政権交代を実現した2009年総選挙を取り上げる。
小選挙区選挙での各政党の獲得議席数、小選挙区選挙での各政党の全国的得票率および小選挙区の定数300に占める各政党の議席の割合(議席占有率)をまとめたものでる。

2009年総選挙における各政党の小選挙区選挙での当選者数、得票率および議席占有率
政党名獲得議席数(人)得票率(%)議席占有率(%)
自民党6438.621.3
公明党1、1
民主党22147.473.7
共産党4.2
社民党1.91.0
みんなの党0.80.7
国民新党1.01.0
新党日本0.80.3
諸派・無所属4.3
300100.1100


2009年総選挙でも、基本的に、露骨な過剰代表とか小代表が生じていた。

民主党は小選挙区選挙で221議席を獲得し、議席占有率は73.7%だったが、得票率は47.4%。
つまり、5割に満たない得票率で7割を越える議席を獲得したのである。

そして、小政党は過少代表を強いられていた。


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