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【バーチャル・フードホール】、DXはスポーツ・スタジアムや野球場にアリーナにも!?


■男子プロバスケットボール・リーグのNBAやメジャーリーグのMLBがあるアメリカは世界でも有数のスポーツ先進国だ。

スポーツ・ファンは贔屓チームへのロイヤリティが高く、試合があるたびにチーム本拠地のスタジアムや野球場、アリーナなどのベニュー(競技場)に熱心に通うのだ。

カスタマーファーストが徹底されているアメリカではファンファーストも浸透しており、観戦時のベニューでは行き届いたサービスを見ることができる。特にパンデミック以降、スポーツ観戦時の感染症対策サービスは必須となっている。

スポーツスタジアムなどではコロナ対策によりコンタクトレス化のITを積極的に進めており、小売チェーン以上にイノベーションが起きつつある。

NBAやMLB、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)、NHL(ナショナルホッケーリーグ)の25以上のベニューで食品や飲料、グッズ販売を行っているアラマーク(Aramark)も清潔で衛生的なコンタクトレスサービスをスタジアムの売店や飲食店に導入している企業だ。

アラマークは2019年9月、レジなし技術を開発するジッピンのシステムを導入しNBAサクラメント・キングスの本拠地にレジなし売店「ジッピン(Zippin)」をオープンしている。

NFLデンバー・ブロンコスの本拠地スタジアムにも昨年、チェックアウトフリー「ドリンクMKT(Drink MKT)」店をオープンしたのだ。

コーラなどの飲み物が入った冷蔵リーチイン・シェーケースが並べれたレジなし売店ではスナック類の他、ピザやポップコーンなどのホットフードも販売している。

レジなし店では入り口のゲートでクレジットカードを挿入するか、予めダウンロードしクレカなどの登録しておいた専用アプリのQRコードをスキャンし店に入ることになる。

レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーと同様、レジなし売店でもリーチイン・クーラーや商品棚からお客が商品を取ると天井に設置されたカメラや商品棚にある重量センサーでリアルタイムに買い物行動を認識するのだ。

コンピュータービジョンにより手にとった商品は自動的にお客の「ヴァーチャル・カート」に入ることになる。

お客が商品を棚などに戻した場合、このカートから商品が削除される。お客がゲートをでると持ち出した商品の代金が自動的にクレジットカード(もしくはアプリに登録されているクレカ)に課金されるのだ。

ジッピンによると平均滞在時間は45秒で最短では10秒で買い物が終わる。買い物時間が飛躍的に短くなったことでジッピンやドリンクMKTでは通常の売店に比べて飲み物の売上高が30%増加したという。

アラマークはまた、ペンシルベニア州ピッツバーグにある屋内競技場「PPG ペインツ・アリーナ (PPG Paints Arena)」に「バーチャル・フードホール(Virtual Food Hall)」という新たなコンセプトもオープンした。

フードホールとは広義としてショッピングセンター内にあるフードコートのことだ。

ただ一般的にフードコートのテナントの多くがファストフードチェーンであるのに対して、フードホールは地元の素材や新鮮さにこだわった外食店や有名シェフがプロデュースするグルメレストラン、人気フードトラックのベンダー等、コンセプトがはっきりした飲食店がテナントになる。

バーチャル・フードホールはクラウドキッチンで、複数ある飲食ブランドも注文品を受け取る窓口のピックアップ・ウィンドウが1つしかない。つまり4軒~5軒の人気飲食店が1つの厨房を共有しながら調理するのだ。

バーチャル・フードホールの最大の特徴は注文の仕方だ。アプリ経由もしくは専用のタブレット端末からのモバイルオーダーとなっている。コンタクトフリーで行列もなく、さらに飲食ブランド毎に注文する必要がないため家族連れの観戦客には便利だ。

バーチャル・フードホールでは例えばラーメン屋、カレー屋、ピザ屋、お好み焼き屋、ハンバーガー屋それぞれの注文・決済もモバイルやタブレット端末でまとめてでき、受け取りも一つの窓口でまとめてピックアップできる。

 感染症対策以上にバーチャル・フードホールでファンは時間や労力を大幅に節約できスポーツ観戦に集中できることになるのだ。

トップ画像:NFLデンバー・ブロンコスの本拠地スタジアムにあるチェックアウトフリー「ドリンクMKT(Drink MKT)」店。コロナ後、レジなし売店以外にも下にあるようなバーチャル・フードホールが日本のスタジアムや野球場のお目見えするはずだ。

ペンシルベニア州ピッツバーグにある屋内競技場「PPG ペインツ・アリーナ (PPG Paints Arena)」にオープンしたバーチャル・フードホールの「ホール・オブ・ファブズ(Hall of Favs)」。フードホールとはいわば、地元で人気の飲食店や屋台、有名居酒屋などを一つに合わせたフードコートだ。

バーチャル・フードホールはクラウドキッチンで、複数ある飲食ブランドも注文品を受け取る窓口ウォークアップ・ウィンドウが1つしかない。つまり4軒~5軒の人気飲食店が1つの厨房を共有しながら調理する。注文はスマートフォン・アプリ経由もしくは専用のタブレット端末からのモバイルオーダー。注文・決済もスマホやタブレット端末でコンタクトフリーでまとめてでき、受け取りも一つの窓口でまとめてピックアップできるため家族連れには便利だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本人ほど勤勉な国民は世界にいないと思っています。日本国内では「最近の日本人は働かなくなった」「努力しなくなった」という方もいるようです。それは日本から出ていない人の意見。海外からみればやっぱり日本人は勤勉で真面目に映ります。しかも○○道や○○芸にまで昇華してしまうほど極めます。ただし問題は勤勉で努力家ゆえになんでもひとりでやってしまうこと、やりすぎて無駄も多くなっているということ。

ハンコやファックスが今も残っているのは、真面目ゆえに手を抜こうとしないことが背景にあるのです。顧客(とくに高齢者)の声を聞きすぎてしまい、馬車から自動車に移行できないようなジレンマに陥っています。移動手段では絶対に自動車のほうが便利なのに、乗りなれた馬車しか知らない人と向き合いすぎて結局、イノベーションは起きません。少なくとも若い層をターゲットにしているビジネスではITを導入しデジタルトランスフォーメーションを急ぐ必要があります。大規模コンサートやライブを行うスタジアムやアリーナ、フェス会場ではグッズの手売りよりレジなし売店を導入すべきでしょうね。

 若い家族連れファンの拡大を念頭におく競技場もDXで、バーチャル・フードホールを導入すべきです。野球場もコンタクトフリーになるとビールの売り子はどうなるんでしょうかね?マジックアームを使ったりして...

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