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悔しいご報告~衆議院選挙を終えて

12/16に行われた衆議院選挙において、私自身の力不足で当選することができませんでした。

本来は、44493票という大変多くの皆様のご期待にそえなかったことをお詫びし、また、私に期待を込めて1票を投じてくださった皆様方にお礼のお言葉を述べるべきところではありますが、公職選挙法の定めによりご挨拶の言葉を申し上げることができませんことをお許しいただければ幸いです。

選挙期間中、組織や支援団体を持たない私の陣営は、多くのボランティアの皆さんに支えられながら、何とか最後まで選挙を戦うことができました。公示日には600枚近いポスターを公営掲示板に貼るのですが、それも見事に11時30分ごろまでにはすべて貼り終えることができました。また多くの国会議員、市議会議員や県会議員の皆様も応援弁士として駆けつけてくださいました。そうした皆様のご期待にも添えずに落選してしまったことを本当に申し訳なく思っているところです。

選挙結果を受けて、自分なりに今回の選挙を振り返って思いを述べたいと思います。

選挙結果(敬称略)

 田中かずのり 自民  104,994
 城島光力    民主   61,255
 久米英一郎  みんな   44,493
 石川輝久    維新   44,185
 中野としひろ  共産   25,310

分析~私のこれまでの訴えは通じた!

民主党候補は現職の財務大臣。選挙期間中も野田総理、岡田副総理、枝野経産大臣、細野政調会長と大物の応援が相次ぎ、また連合も最重要選挙区と位置付けての総力を挙げての選挙となりました。本来全国を飛び回って候補者の応援をするはずの財務大臣が地元に張り付いての選挙を行っているという異例の事態でしたが、前回は15万票を獲得したものの今回は6万票。史上初の現職財務大臣の落選となりました。

市議・県議と地元密着の活動を続けてきている自民党候補は、圧倒的な追い風の中、どぶ板選挙を展開していましたが、追い風にもかかわらず、3年前の逆風下での選挙の際に得た得票数よりも1万票以上数を減らしました。

私は、これまで支部長就任から1年4ケ月、「今までのやり方を続けていては、日本は再生しない」ということを基本に、

○特定の業界団体・組織や労働組合といった既得権益とのしがらみを抱えてしまっている自民党や民主党の既存政党には、これまでのやり方を変えると言い出すことすらできず、これが「失われた20年」の最大の要因であること。
○みんなの党は、だからこそ、すべてのしがらみを断って活動を続けており、それこそが国民の手に政治を取り戻す唯一の方法であること。

を訴えてまいりました。

選挙の結果を見てみると、川崎区での自民党の安定した強さが際立っているものの、中原区では第3極で自民票を超えており、「民主がダメ」という層のみならず、「でも自民もダメ」という層にも浸透をしていたことがうかがえ、私の訴えは多くの有権者に共感をして頂いたのだと実感しています。

第3極共倒れの象徴の選挙区

残念なことは、既存政党に期待しないという方の受け皿としてこの1年4ケ月地道に活動をしていた私がみんなの党の公認候補としているにもかかわらず、公示日の10日前になって、突然、日本維新の会の候補者を擁立したことです。

11/20にみんなの党の一次公認が発表された際、私の選挙区はまだ維新の会と選挙区調整中との連絡が入り、私の公認発表は翌日の11/21となりました。ところがその21日、前日にみんなの党が公認した神奈川県内の選挙区に維新の会が多数公認候補を擁立し、選挙区での競合が現実のものとなったため、選挙区調整はうまく進まなかったということを確信し、ここ神奈川10区も維新の会との競合になる可能性ありと腹を括っていましたが、公示日の10日前の11/24に公認発表とはさすがに驚きました。

選挙結果を見ても、私の票と維新の票を合わせれば約9万票。維新の候補擁立がなければ、自民党にはぎりぎり届かなかったかもしれませんが、民主党を大きく上回り、比例復活も十分に視野に入った数字でした。マスコミも「逃げる自民、追う民主」という見出しではなかったでしょうから、それを考えれば小選挙区で勝利ということもあったかもしれません。南関東ブロックで維新の会と小選挙区でバッティングし、維新の会の候補者に得票数で上回ったのは10選挙区中わずかに2選挙区のみ、維新とみんなの党を合算して比例復活の基準となる惜敗率を計算した見たところ、私は南関東ブロックで十分に当選ラインでした。

まさに維新の会の後出し擁立で、「共倒れ」の象徴的な選挙区となってしまいました。しかしこれが政治です。政局です。現実です。しっかりと受け止めなければなりませんが、自分の気持ちの整理のために、いくつかの自分の思いを記録しておきたいと思います。

自分自身のこと

まずは、公示日10日前に名乗りを上げたような候補者に票を奪われていってしまったという、自分自身の力不足です。人がどうであれ、自分がしっかりと浸透していたのであればこういうことにはならないのですから、やはり力不足と言わざるを得ません。毎日毎朝、平日も週末も街頭演説をやっていても、1年4ケ月では浸透が足りないというのが厳しい現実です。あるいは自分自身、魅力がないと有権者の皆さんに思わせてしまっていたのかもしれません。いずれにせよ自分自身の問題が一番大きな要因であることは確かでありますが、悔いは一切ありません。この1年4ケ月でできることはすべてやってきたつもりですし、優先順位も間違っていなかったと思っています。

選挙期間中での演説では、みんなの党の政策を中心に訴え続けましたが、ここまで維新の会への期待が大きいとは肌身で感じられなかったため、どうしても自民党圧勝に釘を刺そうと、自民党との政策の違いを話す演説が中心となってしまいました。もう少し維新の会との政策の違いに触れれば良かったかなと、今結果を眺めながら思っているところです。

維新との選挙区調整について

次に、維新の会との選挙区調整について。10区の維新の会の候補者は、昨年の県議会議員選挙で民主党候補者として横浜で敗れた方ですが、橋下さんの「維新の会」関連の方でも、石原さんの「たちあがれ日本」関連の方でもなく、前横浜市長の中田宏さんに近い方でした。テレビで「石原さんと合流して選挙区調整が進まなくなった」という話をみんなの党の幹部がしていましたが、この方は石原さん系でもない方でしたので、やはり何とか調整はできなかったのかと、複雑な思いです。しかも、公示日前はほとんど活動もせず、選挙が始まったら橋下代表のテープをマイクで流し、本人は名刺配りのみ。選挙期間中何度も駅で維新の会陣営とすれ違いましたが、本人がマイクをもって政策を主張しているところを最後まで見かけることはありませんでした。「小選挙区での当選は関係なし。とにかく比例票掘り起こしのための小選挙区での立候補」というのが露骨に透けて見える闘い方でした。共倒れとなる可能性が高いにもかかわらず、こういう候補者をわざわざ擁立する意味がどこにあったのか、維新の会の考えが未だに理解できません。

有権者の選択の現実

一番ショックだったのは、こうした候補者に対して、有権者の皆様が、1年4ケ月地道に活動してきた自分とほぼ同じ票数を与えたという結果です。「候補者よりも政党の風」といった判断基準に、選挙の厳しい現実を教えられ、やるせなさ、空しさを感じているのも事実です。

みんなの党の対応

最後にみんなの党のスタンスについて。みんなの党の一次公認が発表された時、党役員は記者の質問に答えて「今日発表した選挙区は調整がついた」と答弁していましたが、、翌日、維新の会は当該選挙区に公認候補の擁立を発表。調整が失敗に終わったということでしょうから、それは仕方がないことだと思います。すでに石原さんと合流した維新の会が、みんなの党と合意した政策とはかけ離れて行っているのを感じていましたし、それはそれで政策論争をしっかりと選挙戦でやれば良いと思っていました。

ところが愕然とすることが起こります。県内で維新の会とバッティングしなかった選挙区のみんなの党の候補に、維新の会が「推薦」をし、それをみんなの党が受けるということが決まったのです。私の選挙区と隣接する7区と18区もその対象となりました。10区では維新の会との政策の違いをガンガンと街中で訴えて戦っている最中、お隣の選挙区では「選挙協力」をしている不思議さ。これだけはどうしてもみんなの党の戦術が理解できません。これでは「維新の会とみんなの党とどちらに入れようかな」と悩んでいる人は、間違いなく全国レベルでみんなの党よりも議席を伸ばすと報道されていた維新の会に票を入れるのが明白だからです。誰でも死票を投じるのは嫌ですもんね。事実、この10区でも、私自身に小選挙区で投票してくださった数よりも比例でみんなの党にいれてくださった数が下回っているのに対して、維新の会は全く逆の傾向となっています。

これまでの街頭活動の中で、神奈川県ではさほど維新の会に対する期待は高くないというのが私自身の実感でした。維新との合流を行わないということが報道された後も、「やっぱりみんなの党はぶれなかった」「久米さんに決めた」等のお言葉を多く頂いていました。しかし、現実は違いました。比例代表における神奈川県での維新の会の得票数は81万票、対してみんなの党は60万票、得票率で5ポイントもの差でした。8月中旬以降、いろいろな報道で維新の会とみんなの党の関係が報道され、紆余曲折あったのも事実でしょうが、結局最後の最後まで、こうしたみんなの党の「中途半端な対応」を有権者に与えてしまったのではないかと残念な気持ちでいっぱいです。こうした戦術を取った本当の理由を是非機会があれば幹部の方々に聞いてみようと思います。


今週は選挙結果のご報告を駅にお邪魔して行いつつ、少し心身ともに休息したうえで、今後のことを考えていきたいと思っています。

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