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【ファッション販売】、アマゾンがウォルマートを抜き覇者!有名デザイナーでテコ入れ?

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■パンデミックはファッション販売のトレンドにも大きな影響をもたらしている。スイスのUBS銀行が17日に発表した調査結果によるとアマゾンが昨年、ファッション販売の売上高でウォルマートを抜き去り全米トップに立った。

巣ごもり消費でインターネット通販が加速、ファッションもEコマース売上高が伸びているのが要因。

ファッション販売で覇者となったアマゾンのアパレルとフットウェアの売上高は2020年、前年から15%も増加し410億ドル(約4.5兆円)だった。

UBSの試算ではウォルマートに比べて20〜25%も売り上げているのだ。

アマゾンのファッション販売のシェアはアパレル全体の11〜12%になり、オンライン販売に限れば34〜35%にも達する。

また2021年のアマゾンのアパレル売上高は450億ドル(約4.9兆円)を超えるとの予想だ。

全米に4,700店以上を展開するウォルマートもファッション販売のテコ入れに熱心だ。

消費者の多くがネット通販でアパレルブランドを購入するようになりファッションブランドに対する意識も変化している。

ウォルマートにはアップスケールまでいかないまでも高品質でハイファッションのプライベートブランド(PB)がある。

小売売上高で全米トップのチェーンは立ち上げたばかりのエレベイテッド自社ブランドに有名デザイナーを起用したのだ。

ウォルマートは16日、レディ・ガガのスタイリストでファッション・デザイナーとして人気のブランドン・マクスウェル(Brandon Maxwell)氏をエレベイテッドPB「フリー・アッセンブリー(Free Assembly)」と「スクープ(Scoop)」のクリエイティブ・デザイナーとして起用したことを発表。

2022年春からマクスウェル氏が携わったブランドとして生まれ変わるのだ。

ウォルマートは4年前、ボノボス(Bonobos)やモドクロス(Modcloth)といったデジタルネイティブなブランドを買収し、ファッション販売で間口を広げようとしていた。

しかしオンラインオンリー・ブランドが予想に反して低迷したことで、ウォルマートはファッション戦略の軌道修正を余儀なくされたのだ。

買収から2年後にモドクロスを売却し同じ頃、ボノボスの売却も検討していると報じられた。

その後、ウォルマートは女優のソフィア・ベルガラ氏と提携したジーンズブランド「ソフィア・ジーンズ(Sofia Jeans)」や2018年10月に買収したプラスサイズブランド「エロクイ(Eloquii)」と立ち上げた「エロクイ・エレメンツ(Eloquii Elements)」をローンチ。

2019年には閉店してしまったセレクトショップのスクープを専売ブランドとしてリローンチし、ベーシックなファッションアイテムのフリー・アッセンブリーを発表した。

ウォルマートは昨年12月、ティックトックで視聴中に買い物もできるライブストリーム・イベントを開催した時、インフルエンサーでティックトック・クリエーターがこれらのブランドを販売した。

若いクリエーターらとコラボしたショッパブル・コンテンツではエレベイテッドPBが若い世代にリーチし話題となった。

36歳のマクスウェル氏を起用することにより、新PBをミレニアムやジェネレーションZの世代にも浸透させたいのだ。

 ファッション販売でもウォルマートとアマゾンの激しいバトルが今後も繰り広げられることになるのだ。

トップ画像:レディ・ガガのスタイリストでファッション・デザイナーとして人気のブランドン・マクスウェル(Brandon Maxwell)氏。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ショッパブル・ライブストリーミングではアマゾンが数年前から始めていることでファースト・ムーバー・アドバンテージがあります。調査会社コアサイトリサーチによると、中国のECライブストリーミング市場は昨年、1,250億ドルにもなっています。前年から2倍のスピードで急成長しているのです。一方、アメリカのショッパブル・ライブストリーミング市場は昨年、60億ドル程度との試算。2021年も110億ドル、2023年も250億ドルの規模で成長しているものの、中国とはかなり隔たりがあります。が、パンデミックの影響もある上にアフターコロナも大きく成長することは間違いありません。ショッパブル・コンテンツはアメリカでまだ目新しい分野なので新参者も増えつつあるというのが現在の状況。チェーンストアでは最近、ウォルマートに続いてノードストロームも参入の狼煙を上げました。ノードストロームは17日、ライブストリーミング・ショッピング・チャンネルを発表しました。

 有名デザイナーを起用したウォルマートも若い世代にショッパブル・ライブストリーミングで「激安」イメージを払拭したファッション販売に取り組むのです。

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