記事

ブログを見てもらうために必要なこと(最後は私生活を見せるのもあり?

 『BLOGOS』に掲載されていた新井克弥氏の「ブログは発進力の弱いメディア~ペニオク事件に見るブログの可能性と限界」についていろいろ思うところがあったので、今日はこれについて少し。

1 記事の紹介

 元記事を見てもらえば済む話ですが、私なりに氏の言いたいことをまとめてみたいと思います。
 
 この記事は、偽ペニーオークション落札の記事がブログに掲載されていたことを受けてブログ論を展開したものです。

 ブログには「発進力はない」として、ブログ記事を書いてアップして、世界中へ発信しても、殆ど誰も見てくれない現実が指摘されています。氏によると、見てくれる人が「二桁程度だと、これを閲覧している人間はほとんどが身内や知り合い」としています。

 続けていたおかげで、「アクセス数は300程度にまでなったけれど。しかし、実際のところブログを開設する一般人のアクセス数のほとんどは、こういった工夫をしたところで、せいぜいこの程度なのではなかろうか。」と悲しい現実の指摘もあります。

 そしてブログ「多くの閲覧者を獲得」するためには「ブログそれ自体の魅力とは異なる外部的要因」が必要で、新井氏自身も「ブログがBLOGOSに編集部からの依頼を受け転載」され始めてから、「カウンターの数は時に1000を超えるという事態が発生した」が、「BLOGOS・・・に掲載されたから目につくようになり、こういうことが起こったわけで、当然、アクセス数の増加は僕のコンテンツそれ自体の魅力というわけではない。」としております。

 その一方で、セレブは本人そのものが「アクセス数を増やす外部要因」たり得るので、「セレブであれば何もしなくてもアクセス数は膨大なものにな」ります。これを指摘した上で、再度「一般人がブログで強力な発進力を持つことが可能といったような幻想は抱かない方がいい」としております。

 そして、「セレブは名前、姿、行動を逐次大衆にチェックされている公共的存在」なので、「ブログ閲覧者数は膨大になる」として上で、だからこそ彼(女)達のブログも本来公的なものであるはずなのに、「彼/彼女たちがブログを『私的なもの』と錯覚していた」ことが問題としております。

 つまり本来公的であるべき場で、「仲間たちの依頼にちょっと気を利かせ」て、知り合いから頼まれたことを私的に書いてしまったことが今回の事件の根底にあるとしております。

2 個人的感想

 私自身こうしてブログを書いているので、何故ブログを書いているのかということについて、これまで何度か考えてみたことがあります(ソーシャル・メディア(進むも地獄、退くも地獄))。

 前半部のブログが「発進力がない」(「発信力がない」?)という点については概ね同意いたします。自分でやってみると本当に良くわかりますが、これだけブログを書いている人がいる中で、その中からランダムに自分のブログが目にとまる可能性など、殆どないのは自明のことかと思います。

 そのため、元記事にあるように「外部要因」で紹介してもらえなければ、存在自体を知ってもらえないわけで、私はこのこと事態が悪いとは思っておりません。また、新井氏は「ブログそれ自体の魅力とは異なる」としておりますが、私は新井氏のブログに魅力があったから、『BLOGOS』で転載されるようになったのだと思っております。

 どうしても世の中では一部の成功者の例だけが広く流布され、それに至らない多くの者がいるという悲しい状況については、無視される傾向にあります。芸能界なのがその典型的な例でしょうが、ある意味ブログの世界も同じようなものというだけの話かと思います。

 後半部のセレブが「公私混同」という話は私は基本的に同意できません。というのは、そうであれば、芸能人のようなセレブは公式情報だけを書いて、一切自分の私的な事を書けないという話にもなりかねないからです。

 こうしたセレブの方々のブログの魅力は、彼らが普段何をしているか表に見せないところをどれだけ、自分というファンに見せてくれるかにあるわけなので(実際は多くの方に見せているわけですが、見ている時は自分一人なので、自分だけが見ているような錯覚に陥らせる効果もあるのではないでしょうか)、「私」の部分を一切書かないというのは無理があると思います。

 むろんブログには様々な形態があり、私は自分の思ったことを書き留めておきたいが故にブログを書いているので、ここでは当然私の私生活などは一切でてきません(当然私のような普通の市井の人間の私生活に興味のある人もいないでしょうが)。

 セレブは「芸」を売ることができなくなれば、最後には「私生活」を売ってでも人気を戻そうと考える人もいるわけで、そういう意味でもセレブの「公私混同」というのは当然1つの戦略としてもあり得るものと思います。

 従って、私は問題は「公私混同」という話ではなく、今回のペニーオークションを巡る問題は、ある芸能人が自分で確かめもしないで、安易に小遣い稼ぎ位のつもりでネットに書いたというだけの話かと思っております。

 実際、ネットは不特定多数の方を相手にするとは言っても、普通の日常生活のなかに存在するものである以上、普通に社会生活を送る上での一般常識が要求されるというただそれだけの問題かと思っております(ツイッター炎上と発言基準)。

あわせて読みたい

「ペニーオークション」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    <止まない炎上>小室禍と東京五輪エンブレム騒動の類似点

    メディアゴン

    05月08日 08:13

  2. 2

    ネット署名 『人々の夢と希望をつなぐため、東京五輪の開催を支持します』立ち上がる

    和田政宗

    05月08日 21:34

  3. 3

    コロナワクチン打てば大丈夫?専門家すら反応を示さない風潮に疑問

    自由人

    05月08日 09:08

  4. 4

    菅さんじゃ駄目だとなっても、安倍さんがいいということには絶対にならないし、そうさせてもいけない

    早川忠孝

    05月08日 08:26

  5. 5

    出口治明さんが語る「35年ローン」で家を買ってはいけない理由

    幻冬舎plus

    05月07日 09:04

  6. 6

    コロナ対策で目立つ責任回避「国全体が緩んでいるようで不安」

    深谷隆司

    05月08日 17:31

  7. 7

    菅首相は何度同じ失敗を繰り返すのか

    鈴木しんじ

    05月08日 20:51

  8. 8

    「ダブルスタンダードになる」国民投票法改正案可決で立民が見せた“国対政治”に苦言

    BLOGOS しらべる部

    05月08日 08:03

  9. 9

    「鬼滅の刃=Demon Slayer」米国では炭治郎の耳飾り“旭日旗”問題は?

    文春オンライン

    05月08日 14:48

  10. 10

    撤退する飲食店、益々予約が取れなくなる飲食店

    内藤忍

    05月08日 11:38

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。