今月21日の千葉県知事選挙の結果で、現在の自民党が選挙でどの程度強いのか、ある程度分かるのだろうと思っている。
自民党のブランドは、かつてほど通用しない。
自民党が懸命に組織選挙を展開しても、大方の有権者はなかなか乗ってこない。
余程のスターを担ぎ出さないと、自民党推薦の看板が役に立たなくなっている。
自民党の看板を背負っている候補者の方には気の毒だが、これから誰が応援に入っても大勢を引っ繰り返すことは至難の技である。
候補者本人には何も悪いところはない。
候補者を担ぎ出した方々も特に悪くない。
菅さんも決して悪くない。
しかし、皆さんが期待されたような結果にはならない。
4月にいくつかの補欠選挙が予定されているが、自民党は候補者を出せないか、出しても相当苦戦することが予想される。
これが、前の安倍自民党時代との大きな差になるはずだ。
一生懸命仕事をしても、選挙では思うような結果を出せないのが菅さんの自民党だというイメージが定着するかも知れない。
コロナを克服するという大仕事とオリンピックを無事成功させるという大仕事の二つを同時に抱えて、菅さんが懸命に頑張ってきたのは承知しているが、二つともまだはっきりした目途が付いているわけではない。
菅内閣が発足して半年が経過するが、よくやったともやっていないとも言えないのが現状だろう。
何はともあれ、今が折り返し点であることは間違いない。
普通は折り返し点を過ぎるとそれなりに楽になるものだが、いつまで経っても胸突き八丁、というところかしら。