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新司法試験(1)

今年の結果が8日に公表されてましたね。まあ本学は合格者数・合格率という表面的な数字で見ても10位前後という位置に安定できているのでまずは一安心なのですが(なお私は合格率に関係のあるようなことを何もしていないので私の功績ではない)、全体的には合格者数2063人、合格率23.5%で過去最悪を更新という感じでえらいことになっておるという報道です。でまあ、確かにそれはそうなんだけどな、ということを多少。

そもそも合格者数でトップの東大(210人)から最下位の姫路獨協大学(ゼロ)、合格率でも一橋大(57.7%)から、当然ながら最下位の姫路獨協大学(ゼロ)まで大差がある。合格率7〜8割という当初の理想はどこへ、などと言われるわけですが、正直上位校なら3回目までにその程度の割合は合格するわけです。すると問題は何度受けても受からない受験者しか出せないLSにあるのであってLS全体にあるのではない、と言いたくはなりますわな。

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で、ちょっと計算してみました。まず合格率を基準に、平均より5%以上上回っている上位校・±5%以内の中位校・5%以上下回っている下位校に区分してみる。すると、出願者では3割程度の上位校が合格者の6割以上を輩出し、逆に出願者の約半数を占める下位校からは2割程度の合格者しか出ていないことがわかる。もちろんこの区分は今年の結果だけから求めたものなので、たとえば昨年の結果とは多少の違いがある可能性があるが、しかしまあ例年のデータを見てきた印象からはそう大きな変動もあるまいと思われるな。

問題なのは、3つの区分の内実に結構大きな違いがあることで、上位LSが14校・中位LSが11校に対し下位LSは49校もある。つまり、学生定員では半数以上、学校数では大多数を占める下位校の世界を見ているとちっとも学生が合格できなくてえらいこっちゃという印象になるのだが、それは正直上位・中位校とは別の世界の話になってしまっている。結局、まず「上位校に行けるか」というところで一つ何かが決まっているわけで、その点を無視して全体としての数字だけを見て何か言われてもな、という感じがする。

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ちなみにこの上位・中位・下位の区分は、例外も結構あるのだがLSの規模にある程度対応している。まあ先ほど下位LS49校(全体の66%)で受験者の5割と書いたところから予想できることではあるのですが、これもやはりグラフにしてみた。規模の切れ目にあまり確たる根拠はないが、まあ旧帝大(名古屋80・それ以外100)・三高商(大阪市立75・それ以外100)あたりを大規模として、それより小さいものをさらに50で分けてみましたという感じ。だが一瞥しただけで中小規模校のヤバさというのがわかると思う(繰り返して言うが、首都大・岡山・千葉などの例外もある)。

要するにLS問題の多くは(すべては、とはもちろん言わない)この大量の小規模LS群にあるのであって、これをどうするかという問題に踏み込まない表面的な数字だけ見ても何もわかったことにならんのではないかという気がするわけです。ちなみに先日、大宮法科と桐蔭横浜の統合について発表されていましたが実はこの2校が規模のわりに合格率の異常に低い2位3位であってDeleted for Security Reasons...

ちょっとだけつづく。

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