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忘れられた被災地 3.11そして3.12

みなさん、こんにちは。

3.11東日本大震災から10年。

長野県北部栄村を襲った地震から10年です。

長野県北部栄村?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

12日未明に2度も大きな揺れに襲われ、土砂崩れや基幹産業への大きな影響があったにもかかわらず東日本の裏で“忘れられた被災地”とされた地域です。

長野県内のあらゆる機関が東北に応援にはいり、国民の関心の全ては東北に向いていたのではないでしょうか。

私は当時、NHK長野放送局でディレクターをしていました。

3月11日の夕方にオンエア予定の番組を抱えていて、2日ほど徹夜をしていたことを覚えています。揺れ始めた時に「あぁ、さすがに眩暈かぁ。寝てないもんなぁ。。。」と思ったことをはっきりと覚えています。

それが緊急事態速報とわかり、刻々と事態の深刻さを目の当たりにしました。

その日のうちに後輩が岩手に入ることに。

そして私も「週明けには、追加で行ってもらうこともあるかもしれない。だから、今日は帰って家で寝ろ。」と言われ、日付が変わる前に帰宅。

もしかしたら東北入り早まるかもしれない、と思いバックパックに泊りの準備をし、TVの前で腕時計も外さず、携帯を充電ながら横になりました。

午前3:59、栄村で震度6強の地震が発生。長野市内も3くらいだったでしょうか、揺れを感じながら用意していたバッグを抱え、揺れが収まると同時に局に走りました。

すると、上司から「栄村に入れ」と。

緊急報道用のバッグ、中継セット、ヘルメットなどを抱えて、カメラマンや記者と共に車に乗り込みました。

途中でも緊急地震速報がなり、なかなかたどり着けない。もう少しというところで、警察が「土砂崩れの危険性がある」と規制線を貼り、一般車両の通行止めを始めていました。

「栄村への道は通行止めである」つまり、「被災地栄村の孤立」を伝えることになりました。

これが私の「忘れられた被災地・栄村」との最初の思い出です。

日本有数の豪雪地を襲った地震。避難所、仮設住宅の生活も長いものでした。

災害関連死は3名となりました。

家を建てるお金も時間もない・・・村を離れる人が出てきました。

地震で壊れたのは建物だけじゃなく、地域そのものでした。

私がいま、「日本海・千島海溝沖地震対策」をライフワークとして取り組んでいるのは

こうした長野県栄村での記憶。そして、3.11はもとより福島で取材したときに見た光景がが忘れられないからだと思います。

福島県では沿岸、南相馬を取材しました。今でも忘れられないのは、海岸の無数の鯉のぼり。そして海を眺めながら手をあわせるおじいちゃんの姿。津波によって流された数々の品。その中にはランドセルもありました。母子手帳もありました。通うたびに「お願い、今日はありませんように」と引き取りにきてくれていることを願いました。

菅総理が「自助・共助・公助そして絆」と言われたときに、私は希望を感じました。

なかには、「政治家が自助というのはけしからん」、「無責任だ」などという批判もあるようです。同じ政治家から、そうした批判が聞こえてくるのは虚しくさえ思いました。

私はあの3.11への反省、鎮魂、「もっと何かできたのではないか」への想いを含め、

やはり「愛する者のためにも自らの命を大切にしてほしい」と思います。

命の大切さをわかっているからこそ、尊さをわかっているからこその、「自助」なのではないでしょうか。それは決して、「一人でどうにかしろ」という意味ではなく、「自分のことを大切にしてほしい」、という切なる思いではないでしょうか。

さぁ、みなさん、家で、学校で、職場での防災・減災一緒に取り組みましょう!

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