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小泉進次郎環境相が述べた「ライフスタイルの変化」とは?

■日本人に「ライフスタイルの変化」は必要なのか?

 政府が、プラスチック製品の削減を義務づける『プラスチック資源循環促進法案』を閣議決定したことで、小泉進次郎環境相は以下のように意気込みを伝えた。

 「コンビニでスプーンなどが有料化されれば、自分でスプーンを持ち歩く人が増えていく。こうしたことで(日本人の)ライフスタイルを変化させていきたい。

 昨年のレジ袋に始まり、今度はプラスチック製のスプーン、フォーク、ストローと、どんどん対象となる物が増えていく兆しが感じられるが、この調子でいくと終いには弁当容器や菓子パン袋も禁止(または有料)となり、マイ弁当箱のような物まで持ち歩く必要が出てくるのかもしれない。

 無料だった物を有料にすることで経済活動を活性化するという目的で行われる政策ならまだしも、誰も反論できない「環境保護」という大義名分を抱えての政策だけに始末が悪い。

 今回の小泉環境相のライフスタイル発言には、「大きなお世話だ!」という批判の声が殺到したそうだが、残念ながら、批判の矛先が間違っているのではないかと思う。
 プラスチック製品の廃止運動は、日本が言い出したものではなく、全世界的な努力目標となっており、その取り決めを行った勢力に対して文句を言わなければ何の解決にもならないとも言える。

■「世界政府の御用聞き」と化した政治家達

 おそらく、小泉進次郎氏は個人の思想や思い付きでこんな発言をしたのではなく、基本的には世界の趨勢に従っているだけだろうと思われる。
 現代の日本の政治家は国際的に他国で決められた目標に従うことだけが仕事となっており、日本独自のライフスタイルを追求しようなどという意気込みは感じられない。

 本来の政治家の仕事である国民生活の利便性や幸福感を追求するのではなく、国際的な取り決めに国民を従わせることだけが仕事となっており、その目標を達成することだけが自己目的化しているように見える。これでは、「日本の政治家」と言うよりも「世界政府の御用聞き」と言った方がピッタリする。

 一応、フォローもしておくと、当の政治家達も好き好んでそんな姿勢を貫いているわけではないのだろうけれど、国民が国際社会について無知なせいで、世界政府の言うことに素直に従わざるを得なくなる。しかし、その結果、政治家が国民生活を不便にして国民を不幸にしているのであれば、如何ともし難いものがある。

 「世界政府」とは、Wikipediaから引用すると、「国家の上部組織として世界全体を統治する構想上の政府」となっている。漫画のワンピースにも「世界政府」という言葉が出てくるが、現代社会では「新世界秩序」と呼ばれているものがこれに該当する。

■「新世界秩序」に踊らされるピエロ達

 近未来SF小説家として有名なH・G・ウェルズは、生前の著書『The New World Order(新世界秩序)』の中で、主権国家の根絶と少数のエリート達による世界統一政府の必要性を述べたとされる。

 現代風に言うなら、「新世界秩序」とは「グローバリズム」そのものであり、現在の世界の国々は、この「グローバリズム」に従うべきか、それとも従わないべきかの選択を目の前に突き付けられている格好となっている。

 「そんなエリート達の偽善に付き合っていられるか!」という勇ましい国や経営者もいれば、従順に従うだけという日本のような国もある。

 かつての日本は、「植民地主義」という名のグローバリズムに対して、ただ1国、歯向かった気骨のある国だったが、敗戦後の思想統制で、そういった気概は完全に骨抜きにされてしまい、今では、グローバリズムを無条件に礼賛するという気骨のない国に堕してしまった。

 日本人のライフスタイルよりも、国際人としてのライフスタイルが優先される社会。
 その社会の目的が、石油から製造されるプラスチック製品を減少させることで、電気自動車を推進するという、およそ環境問題とは無縁の利権にあるのだとすれば、我々は、偽善目標に踊らされるただのピエロということになってしまう。

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