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ネット選挙運動の解禁、そしてインターネットとこれからの政治に向けた一歩を

画像を見る 江口晋太朗(編集者、One Voice Campaign発起人)


先週から、ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)、NHK、ニュースジャパン(フジテレビ)、NEWS23(TBS)など、インターネット選挙運動が未だ解禁されていないことについて報道され、One Voice Campaignの活動も広く報道されました。他にも、各界の有識者などが今回の衆議院選挙について、そして公職選挙法についての指摘や問題点など、新聞やウェブニュースでもこれまでにないほど多くの記事が掲載されるようになりました。


こうした状況において、先進国でインターネット選挙運動が解禁されていないのは日本だけです。FacebookやTwitterの普及率が高くなり、党首討論が初めてネット上で開催されるなど、今回の衆議院選挙において解禁に向けた様々な取り組みがおこなわれると同時に、公職選挙法を見直しこれからの選挙や政治のあり方について、多くの国会議員なども考えるようになってきました。

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こうした中、先日One Voice Campaignや協力団体の共催で「インターネットと新しい政治」について宮台真治氏や為末大氏、国会議員や有識者を集めイベントを開催しました。インターネット選挙運動の解禁のみならず、インターネットの政治のこれからのあり方について、そして、政治の世界において、これからの時代にマッチした状態にアップデートするためにどうあるべきか、ということが議論されました。その内容も、各種メディアに報道して頂いています。(詳細はBLOGOSのこちらの記事をご覧下さい。)

One Voice Campaignでは、「僕らの声を社会に届ける」という思いのもとにインターネット選挙運動の解禁に向けてネット上で支持者を集め、有識者への賛同インタビューや、議員を集めてのイベントを開催してきました。各党はインターネット選挙運動の解禁についてすでに賛成しており、前回も今回もほとんどの党が公約としても記載しています。それでも実現されていないのは、国会で話される多くの議題よりも優先順位が低いとされて後回しにされてしまっているのです。地盤や支持団体がなく資金の乏しい候補者にとって、インターネットは非常に重要なツールです。また特定の政党や議員を支持していない浮遊層にとって、政治意識の高まる投票期間中は情報収集に多いに役に立ちます。特に若者にとっては、人口的にも少なく支持団体もない中、ネットリテラシーの高い議員が増えることは、その声を拾って代弁してくれる議員が増えることにもつながります。311以降、インターネット上での発信が大きな影響力を持って、世論を動かし、マスメディアが報道しない学びの多い議論や、現場で活躍している人たちの声見る機会を増えたことに多くの人が気付いているはずです。

今回の衆議院選挙を踏まえつつ、次の国政選挙は来年夏に実施される参議院選挙。つまり、衆院選が終われば政権与党並びに関係する委員となる議員には、すぐに取り組むべき優先課題として動いてもらう必要があります。そのため、衆議院選挙終了後には、まさに、いま多くの報道がされているように、公職選挙法の見直し、そして改正をおこない、インターネットによる選挙運動の実現のための法改正を、直ちにおこなってもたいたいと思います。One Voice  Campaignでは、そのためにChange.orgという世界的な署名サイトでネット上での賛同を集めています。集めた賛同は、しっかりと、各政党代表者宛に送り、ただちにインターネット選挙運動を実現するためにはたらきかけていきます。ぜひ署名への賛同およびご協力をお願いします。

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全政党党首へ:2013年度における通常国会において公職選挙法を改正し、インターネットを利用した選挙運動の実現を! #one_voice | Change.org http://www.change.org/election_onevoice

また、今回の衆議院選挙では、インターネット選挙運動が未だ解禁されていないとは言え、多くの有志が立ち上がり、様々な試みで、選挙や政治への参加意識、投票行動などを高める活動が生まれています。


せんきょCAMP渋谷 http://senkyocamp.org/

10代のネット疑似選挙 Teens Opinion http://teensopinion.jp/

I WILL VOTE -未来を選べ- https://www.facebook.com/iwillvote.jp

迷える有権者.com http://charitv.me/btt311.com/upmayoeru/p2.html

デモクラシー2.0イニシアティブ https://www.facebook.com/democracy2

ここに列挙させていただいているもの以外にも、多くの活動があります。自分の考えと政策とのマッチングをおこなう「ボートマッチ」や、Googleなどがおこなっている候補者の情報まとめサイトなど、個人や団体だけでなく、民間企業も、これからの未来を考えるための活動をおこなっています。こうした活動の一つ一つを踏まえ、日本に生きてる僕らが一体となって、これからの社会について考えていく必要があります。

いま私たちができることは、こういった活動から情報を集め、また更新が止まっているとは言え各政党・自分の選挙区の候補者のホームページやツイッター、ブログなどを一通りチェックし、私たち自身が政治に対するリテラシーを高め、そして、自分なりの根拠をもって投票に行くというアクションをおこなうことです。マスメディアだけの情報だと、大きな争点しか伝わってこないかもしれませんが、一人一人が自ら情報を集め、自分自身の興味関心、考えと意思を持って投票する人が増えることで新しい社会ができるのではないでしょうか?

インターネット選挙運動の解禁は始まりであってゴールではありません。国民と政治家が直接つながり、業界団体以外の民意を汲み取り、議員一人一人や政党の政策や主張が見えるツールとして、本当の民主主義を実現するためにインターネットはこれからの時代の政治に向けて大きな役割を果たすものだと思います。

引き続きOne Voice Campaignは活動を続けます。どうぞよろしくお願いします。

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