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内閣改造

なんかキャンパスに高校生があふれとるなあと思ったらそうか明日からセンター試験か(挨拶)。そんなことも忘れるくらいきりきりと仕事をしてなんとか修正期限までに無事1本書き終えて提出。「法整備支援と日本の経験」ですが、詳細はいつものとおり掲載されたらということで。この作業のために2日ほど続けて法学部図書室の書庫に入り、当然ながら(本の環境が優先なので)暖房も入っていないなかうっかり2〜3時間こもりきりになって体を冷やしてしまう。精神的には幸福なのですが(わあボク研究者みたい)、肉体的には問題があるな、どうも。

ところで民主党菅内閣が改造だそうで、まあ別にいいのですがちょっとそれはええのかなと思ったのは江田五月氏の法務大臣就任。ひとつには三権の長(内閣総理大臣とその意味では同格)を務めた人が・明らかに格下の個別の大臣になることで、まあしかしこれは適材適所が理想だという立場からは誤った慣習に基づく感覚だと言われるだろうし、古くは高橋是清、最近だと宮澤喜一のように総理のあと大蔵大臣という例もあるので、よろしければよろしいがという程度の話か。

ただ気になるのは、いま挙げた例はどちらも行政府内の上下なのだが今回は立法府・行政府をまたいでいるという点と、その際に与野党を超越して議院を代表する立場である議長を務めた人が、特定党派の一員として奉仕することが明確な内閣の構成員に戻ってしまっていいものかという点。議長・副議長が党籍ないし院内会派を離脱するという慣行はこの中立性を外形的にも示すためだったはずであり、まあしかし終わったあといつまでも無所属だと居場所もないから党に復帰しますよくらいのことはともかく、閣僚ってのはどうなのか。

一応ざっと過去の例を洗ってみると、参議院議長は現在の西岡武夫氏が第28代、19人目。過去18人の議長経験者のなかには在職のまま死去した松平恒雄、議長を退いてすぐ没した松野鶴平も含まれていてこの人たちは何をするという時間がそもそもなかったわけだが、江田氏を除いた残り16人のうち議長退任後に閣僚を務めた人はいない。まあやはり感覚的に参議院議長は「あがり」のポストだということなのだろうが、唯一土屋義彦が埼玉県知事になっている例があるだけで、ただこれも(議長の権威はどうなるという点も含めて)批判はかなり強かったはず。それでも国と県の話は違うと言いぬけはできるかもしれないが、今回はまさに国内部の話だからねえ。

それでもまあ中立性がより期待される法務大臣だから良かったのかもしれないがちょっと例のない話ではあり、過去の中立性についても疑念を抱かせるような選択をしてしまうあたりで晩節を汚したのではないかと思ったり、そもそもそのあたりの感覚が(現職の議長なのに政党公認で立候補しちゃうあたりからも)ない人なのかなと思ったり、ぐにゃぐにゃとはしているのである。まあ個人的にもにょるというだけの話で、法的にどうこうではない。これをよしとする人が多ければよいのだろう。しかしなあ、というあたりの話なのですよ。

***


あ〜もちろん能力面の話としては前々任の柳田さんよりはるかに適切だろうし、上述の通り「適材適所」と言われればそれは納得します。でも他にこのへんの問題を抱えていない「適材」はいなかったのかねえとも思うところあり。

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